第7話「I wonder where I find the light I shine...」
さて、童話シンデレラに当てはめると、プロデューサー(武内P)は魔女です。
よって、もし未央の気持ちをサブタイにするなら「ガラスの靴をくれた魔女と仲直りしたい」ではないでしょうか。その方が1〜2話サブタイのようにシンデレラの話にもかかって意味深になりますし。
なのにサブタイは敢えて「light」なんて曖昧なものを探しています。では、その意図は何かというと・・・・
『I=凛で、凛はまだガラスの靴さえ履いていない』≒まだ魔女に会っていない≒武内Pをまだ魔女と認めていない、のです。
●ガラスの靴
何故そう言えるのかと言うと、凛のガラスの靴がどこにも映されないからです。
まず、冒頭では粉々になった未央のガラスの靴が映されます。
また卯月と凛が夕方一緒に帰る時に、卯月がガラスの破片を踏むシーンがあります。これは、卯月のガラスの靴が欠けてしまった=卯月が体調を崩す暗示、です。
でも、凛のガラスの靴はどこにもありません。
何故なら『夢中になれる何か』が何なのか、まだ凛にもわかってないからです。その『何か』が本当にアイドル(シンデレラ)なのかわからないから、凛はまだガラスの靴を履いてさえいなかったのです。
・・・・って解釈が一番しっくりくると思います。
そうしないと、風邪を引いただけの卯月に比べ、信じかけていた武内Pに不信感を抱いてしまった凛の方が遥かに深刻な状態です。
もし凛が既に靴を履いているなら、卯月以上に凛の靴が欠けないと辻褄が合いません。
ただ、今回の最後で、島村卯月、本田未央、渋谷凛の三人が「フライ・ド・チキン」と掛け声を掛けながら、力強く足を階段に踏み出します。
靴≒ガラスの靴=シンデレラの象徴を、力強く踏み出し、それが〆になっている、などを総合的に考えて、
『これは三人揃って、凛も遂にガラスの靴を履いて踏み出した演出』・・・・だと思います。
●一人で立ち上がれなかった凛
また、凛がまだガラスの靴を履いてないって暗示が他にもあります。
武内Pと未央が話し合って誤解が解けるシーンで、未央はしゃがみ込んでいます。でも、立つところは映されず、未央は自分で立ち上がったと思われます。
もし武内Pが手を貸していたら、そこを隠す意味がないというか、そこをカットしては台無しだからです。
何故なら、未央と武内Pが、凛とも仲直りするシーンの最後で、座っていた凛を二人で立ち上がらせるからです。
アイドルになりたいという明確な目的があり一人で立ち上がれた未央に比べ、まだ『夢中になれる何か』がわかっていない凛は一人では立ち上がれなかったから・・・・。
ただ、二人に手を引かれたとはいえ、凛もちゃんと立ち上がれたから、ラストでは三人揃ってガラスの靴を履けた・・・・のだと思います。
●心の『扉』を開けて
また、今回は「扉=心の扉」の暗示となっています。
なので大天使・卯月に背中を押されるまで、武内Pが扉を開けるシーンは悉くカットされていますw
そして、卯月まで休んだ日、凛が武内Pの部屋の扉を勢い良く開けて入ってきます。そしてその勢いが暗示したように、凛の想いを武内Pにぶつけます。
一方、卯月を見舞った武内Pは、卯月の部屋の扉に手も掛けられません。しかし、卯月がその扉を開け武内Pは卯月と話すことができました。そしてその大天使さに背中を押され、武内Pはアイドル達と向き合うことができたのです。
また、部長(?)が武内Pの過去をアイドル達に話す時も、部長が扉をくぐって、アイドル達のいる部屋に入っていきました。
そして武内Pも、未央の後ろで閉じようとする扉に割り込み、遂に未央と仲直りすることができたのです。
●卯月マジ天使!
あと、今回は卯月達がスマホで連絡する(連絡を取ろうとする)様子が頻繁に映されました。これは女の子同士の繋がりを保っている演出です(武内Pはスマホで何回電話しても出てもらえませんでしたが・・・・w)。
「すみません、こんな大事な時に風邪なんて」
また、卯月の家で、卯月はこう言って武内Pと話しはじめます。でも、そこで映されるのは頬杖をついて卯月達の写真を眺める凛の姿でした。
頬杖は普通にしてたら倒れてしまう、誰かに支えて欲しい、そんな心の暗示です。
そんな凛が卯月達の写真を眺め、そこに卯月の声が重なっています。凛が卯月達を心配しつつも、心の拠り所にもしている、そんな想いを強調する良い演出でした。
「プロデューサーさん、明日からもまた宜しくお願いします!」
だから、卯月の家を出た後、武内Pが走りながら卯月の笑顔とこの言葉を思い浮かべたのも、二人の心が強く繋がった演出です。
卯月マジ大天使!ですw
といったところで、
アイドルマスター シンデレラガールズ
特別番組「Special Program」
に続きますw
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今回、EDのクレジットでキャストの先頭が(事件の中心にいた未央でも、解決のきっかけを作った卯月でもなく)凛だったのが少し不思議でしたが、元会長さんのレビューを読んで納得が行きました。
今回の真の主役は凛だったんですね(^^)
それと前回(6話)のレビューへのコメレスへの返答になりますが、自分もアニメ組なのでそこまで深くキャラのことを知ってるわけではなくて、「お気に入り」くらいのニュアンスで「推し」という表現をしました…
蛇足ながら補足失礼しました(^^;)
凛はまだ一人だけガラスの靴を履いてませんでしたからね・・・・。
今回はとにかく、卯月がガラス片を踏んだシーンの解釈を延々と悩み続けてました。本当に卯月が踏んで良いの?凛じゃないの?とw
お気に入りの子は・・・・僕は基本(女の子は)みんな大好・・・・ゲフンゲフン・・・・『公正なレビューのために』特に作らない主義、みたいな?w
こんな感じですが、宜しければまたお越し下さいw