【幸腹グラフィティ8話】きりんの弁当でリョウのリアクションも大変化!【感想・考察】


幸腹グラフィティ はちしなめ 「ほくほく、はぷっ。」

●リョウは狸さん

OP明けて、満月の晩に、リョウときりんがバレーボールの特訓をしていました。でも、リョウはきりんの特訓に耐えかねて、

「体育祭、嫌です。凄く嫌です。(後略)」

こんな弱音を吐きはじめます。そして、その寸前にリョウの頭から葉っぱが滑り落ちます=葉っぱで化けていた狸の変化(へんげ)が解けたことが暗示されました。

リョウは体育祭が嫌でたまらないのに、きりんを心配させたくなくて平気なフリをしていました。でも、特訓の厳しさに耐えかねて、リョウ=狸のまやかしが解け、この後延々と弱音を吐き続けるのです。

だから、このシーンの月は「リョウ=狸」の暗示を強化するための暗示その二でしたw

●照明灯の演出

「流石に記憶はなくさないと思うけど・・・・」

そんなリョウの弱音を一通り聞いて、きりんがこう言う時、三本の照明灯が映されます。この三本は、

@体育祭が嫌でヘコたれているリョウの心
Aリョウの運動音痴さに驚いているきりんの心
Bでもリョウの苦手なことで頼られて嬉しいきりんの心

の暗示です。

「何かね、リョウが頼みごとしてくれるのって嬉しいんだ」
「この間のこともあったし、きりんにもちゃんと頼ろうって決めたんです」
「そうだよ、もっと頼ってくれて良いんだよ!何でもするよ、皿洗いとか。(後略)」

更に二人が互いの気持ちを打ち明け、こう言うシーンでも同様の暗示があり、

@リョウを手伝いたいきりんの心
Aきりんの好意が嬉しいリョウの心
Bでも皿洗いは被害が大きく困っているリョウの心

となっています。

因みに、物語シリーズからこの演出がずっと気になっています。特にあっちは普通に考えたら不自然な箇所に光源がありその意図がわかりにくいです。一方、幸腹グラフィティはずっと現実に即した演出がされています。

だから、あれを現実寄りに描くとやっぱりこうなるよね、って解答を見られた気がしてホっとしました。鬼物語2話とかの解釈は間違ってなかったw

●きりんの通ってきた思い遣りの道

「そうだ、リョウ。体育祭って言えばお弁当がいるんじゃないの?」
「ああ、うちの学校は給食が出るので」
「え、本当?良かった〜流石にまだ一人でお弁当作るのは自信なかったんだよね〜」

その後、こんな話になり、きりんがリョウのためにお弁当を作ろうとしていたことがわかります。

「えへへ〜、献立までは考えてあったんだけど〜。ほら、お洒落なの!」

そしてきりんがこう言う時、その背後にずっと続く小道が映されます。道の両脇にはきりんの胸くらいまでのかわいい照明灯が、2メートルほどの間隔で並び、ぼんやりと、でも優しく道を浮かび上がらせています。

そして道にはくるぶし大くらいの小さめの石が敷き詰められていました。これは、ちっちゃなきりんが、苦手な家事をそれでも頑張って、少しずつ延ばしてきたその跡だという演出です。

きりんらしい優しくて可愛らしい『思い遣りの道』が、夜の森からリョウのところまで確かに続いていました・・・・。

ただ、肉入りショートケーキとマカロンきんぴらは・・・・せめてスイーツ部分とご飯部分を別々に食べさせて下さいw

●友達はいるけど・・・・

でもその翌日、リョウは担任から今年は給食がないと知らされます。それを聞いたリョウは、友達三人とそれについて話をするのですが・・・・

リョウ達は、正方形の形に寄り添う四席に座っており、リョウはそのうちの左前の席に座っています。

普通、その四人で話すなら、リョウが右後方を向くのが自然な関係です。でも、リョウは左横を向き、右隣の友達二人に背を向け、後ろの友達とも九十度ずれた方を向いて話しています。

やはりリョウの心の中層くらいに心の壁があることが演出されていました。

●思い出の品

その後、リョウが家に帰ると、部屋に麦わら帽子が置いてあります。

観直すと6話からリョウの部屋に置かれていましたが、4話レビューで書いたように、以前はリョウの部屋には生活している痕跡のようなものが全くありませんでした。

でも、5話レビューで書いたように、あの流し素麺の日からリョウの幸せな時間は再び動き出し、思い出の品が少しずつ増えていることが演出されていました。

●真っ直ぐ走り続けるきりん

そこで、リョウは作って欲しい弁当のメニューをメモに書き出しますが、きりんに見せることができず丸めて捨ててしまいます。

でも、きりんが偶然それを見つけ、その弁当を作ることを決意するのでした。

だから次の予備校のシーンで、きりんはリョウ達に「じゃ、また来週ね」と言って足早に帰っていきます。

ここから、廊下を走るきりん、ホームを出ていく電車、田舎道を真っ直ぐ走るきりん母のワゴン車が立て続けに映されます。

これらは全て、きりんがリョウの弁当を作るという目標に向かってひたすら走り続けていることを表す演出です。

●二人の心

そして翌週、きりんがリョウの部屋にくると、呼び鈴を二連続で鳴らします。これは、リョウの弁当を作るぞと逸るきりんの心の演出です。

そして、出迎えるリョウが顔が見切れた画で映されるのは、お弁当を作って欲しいという本心を『隠している』リョウの演出となっています。

でも、その後きりんはリョウと特訓がてらスーパーに買出しにいき、そこで弁当の材料を揃えます。それを見たリョウも自分の気持ちがバレていることを知るのでした。

ここのスーパーの買い物カゴは、きりんの心の表れです。だから、お菓子とか大量に詰め込まれるのは、それだけ意気込んでいるきりんの心の演出です。

「そんな、作って貰いたいに決まってるじゃないですか」

リョウにこう言われ目を輝かせたきりんの次に、ピザなどが押し込まれた買い物カゴが映されます。ここのカゴに品物がほとんど入ってなかったらどんな印象になるかを想像して貰えれば、演出意図がわかると思います。

その後、何か凄いSEとかが流れた気もしますがw、夜遅くまできりんの弁当作りが続くのでした。

●体育祭の意味

そしていよいよ体育祭当日。リョウは短距離走でビリになりますが、

「やりましたきりん。転んで足を挫かずに済みました。きりんのおかげです」

その結果をこう言って喜びます。他人と比べる相対的な順位ではなく、今まで怪我だらけだったリョウが、怪我なく競技を終えられたという絶対的な成長を喜ぶ様子が描かれていました。

また、体育祭が終わったあと、きりんが上手く弁当を作れなかったと泣いた時は、リョウがとても美味しかったときりんを労います。リョウにとっては本当に美味しい、幸腹の味だったから・・・・。

他人と比べるのではなく、(子供の)成長を(親バカ視点で)喜ぶのが、体育祭というものですからw

●リアクション演出の違い

そんな訳で、今回のリョウが弁当を食べた時のリアクションが、今までの演出とは明らかに違っています。

今までは、あくまで現実世界の食べ物や、食べた人の表情を描いていました。

でも今回は、卵焼きを食べると、十字に煌く多くの光が咲き乱れるイメージが映されます。二話できりんが卵焼きを食べた時の演出と比べると、明らかに違うのがわかると思います。

さつま芋のレモン煮を食べた時も、後ろの木が巨大化したかのような演出になって、その直後にそうではない現実の風景に戻り、リョウのイメージであることが強調されていました。

これらが、今までの味覚による評価ではなく、きりんが作ってくれたという幸せな想いが、実際以上の『幸腹な味』としてリョウの体を駆け巡っていることを演出していました。

「本当に美味しかったんです。(中略)温かくて優しくて、お婆ちゃんの味が、幸せの味がしました」

だから体育祭が終わったあと、リョウは心から美味しかったと、きりんにその幸せを伝えられたのです。

●荷物は幸せの暗示

「きりん、ご馳走様でした」
「どういたしまして〜」

更にその後、リョウははじめて荷物を持って=その幸せの重みを感じながら、きりんを見送ります(リョウが荷物を持ってきりんを見送るのはこれがはじめてです)。

そしてきりんも嬉しそうにこう叫び、「大量の荷物=抱えきれないほどの幸せな思い」を持って帰っていくのでした・・・・。

まあ、最後のきりんの画が遠すぎて不穏な気がしなくもないですが、気にしない方向でということでw

幸腹グラフィティ きゅうしなめ 「グツグツ、へは……。」

に続きますw


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2015年03月03日 23:44 by 元会長
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幸腹グラフィティ TBS(2/26)#08
Excerpt: はちしなめ ほくほく、はぷっ。 体育祭が近いのできりんに練習してもらうリョウ。実は運動が苦手なリョウ。 球技は鼻血が出たり、走れば死を挫いたり。時々記憶が無くなったりするリョウ。 今後はきりんにも甘え..
Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-03-04 00:30


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