【SHIROBAKO】あおいへのスタッフの愛が重すぎてレビューするのが辛い!【1話〜5話、21話 感想・考察】


さて、21話レビューのコメントで、5話のサブタイトルと作中の台詞が一致していない理由は何か?という質問を頂きました。

なので、21話レビューのコメントには僕の解釈を載せましたが、あれって多分違う気がするんですよね。

だから、僕の感想とはかなりズレてるんですが、私情を抜いた場合どんな解釈になるのか?って話をしていきたいと思います。

●1話〜6話のサブタイ

まず、本当なら1話〜5話全部観返したいところですが、色々厳しいので各話を飛ばし観て、サブタイの意味を見ていくと・・・・

・1話「明日に向かって、えくそだすっ!」

クリエイターになりたかったのに、その夢から逃げ出し、それでもアニメ関係の仕事がしたいと、後ろ向きに前進した主人公・宮森あおいを指しています・・・・多分、きっと、そうだと良いな・・・・w

・2話「あるぴんはいます!」

裏に別の意味が隠れてるのかもしれませんが、表の意味では、2話でのあおいの活躍の要になった台詞です。

・3話「総集編はもういやだ」

総集編=今までのあれやこれやが詰め込まれているもの、です。そんな総集編のように色んなことが押し寄せて、もういやだと心の中で泣いているあおいを指しています・・・・多分、きっと、(略)。

ついでに、今この記事を書くために3話をシークバーで飛ばし観している僕が総集編って感じですよ^^;

あと、3話であおいに羊羹を食べさせたり、あくまで「えくそだすっ!」4話担当としてあおいを立てた上で、可能な限りそのサポートをしていった矢野の対応が、5話であおいがタローに対して取るべきだった行動の解答になっていました。

・4話「私ゃ失敗こいちまってさ」

タローからの電話、SOSを放置し問題を悪化させたあおいの失敗を指しています。多分、(略)。

また、飲み会が解散になって、絵麻とあおいが一緒に帰りますが、途中の明るい駅で絵麻は「『明日』の弁当を買う」と別行動になります。絵麻は明るい暗示を持ったまま別れます。

そしてあおいは一人で暗い道を歩いている時に、タローの電話を受けますが、すぐにそれを切り、アンデスチャッキーの歌を歌いながら暗い道を歩いていくのでした。

未来を見てる絵麻(達)と、昔の思い(=アンデスチャッキー)に留まったままのあおいが対照的に描かれ、それが失敗に繋がっていくという演出がされていました。

・・・・総集編はもういやだーw

・5話「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」
・6話「イデポン宮森 発動篇」

そして5、6話がこれなので、4〜6話は「あおいの失敗→その挽回」を描いた続きものと考えられます。

よって、1〜6話全てのサブタイがあおいのことを指している=5話のサブタイもあおいのことを指している可能性が非常に高いです。

●正解例その一

そこで、5話を細かく観返してみると、あおいがタローに取るべきだった解答が二つ並列して示されていました。

それが、本田デスクが木下監督に取った行動と、北野が遠藤に取った行動です。

「上手くいかないことを人のせいにしているようなヤツは、辞めちまえよ」

まず、この北野が遠藤に言った、サブタイの表の意味である台詞は、敢えて厳しいことを言ってでも、遠藤を奮起させ答えに近づけさせようとした北野の激励の言葉です。

一方、なるべく波風が立たないよう上手く収めるのが、あおいの長所でもありますが、今回タローを放置したように短所にもなっています。

本来良い人が何かにトラブってる時はあおいのやり方で良いですが、タローのようにアレなのが問題を起こしている時は、ちゃんとぶつかって多少は波風を立てないと駄目なのです。

・・・・ってことなんですが・・・・これあおいは悪くない・・・・とまでは言わないけど、ほとんどタローの問題ですよね・・・・。

まあ、人を繋ぐ制作の仕事だとこれくらいでも駄目なのかな〜・・・・でも、そんなこと言ってたらタローなんて駄目すぎて話にならないしな〜・・・・。

タローを平岡など対問題児用と見て、平時の駄目さに目を瞑るなら、あおいのこの欠点こそ、良い人と組んだ時の長所でもあり、あおいの個性として尊重するべきなんじゃないかな〜・・・・みたいな・・・・。

まあ、あおいは本作のヒロインであり、タローなんかとは要求されるレベルが違っていて当然っていえば当然なんですが・・・・スタッフの愛が重すぎてレビューするのが辛い!w

●正解例その二

次に、本田と監督の場合を見てみると・・・・

絵コンテが描けないという監督=本田や矢野に報告したくないというタロー、です。

だからあおいは、本田のように牢屋に閉じ込めてでも、タローにそれをさせるべきでした。トイレすらまともにいかせない、なんて脅しまで織り交ぜて。

でも、ムチばかりではなく、本田は監督の成功作品「裸の催眠術師」の話からはじめて、世間的には失敗作だった「ぷるんぷるん天国」も面白かったなんてフォローを入れ、

「久しぶりの監督作で力が入ってるのはわかります。六年干されてるんですもんねー」
「干されてないよ!OVAの監督はやったし、WEBアニメだって!」
「とにかく、これ以上遅れるとぷる天の二の舞です」
「嫌だ!!」
「作画もここまで安定してます。最後まで、頑張りましょ!」

「絵コンテ一枚上げたら、(から揚げ)一個あげます」

「なーんか考えがまとまんないんだよね」
「もう総集編入れて楽になりたいですか?」
「っ!?嫌だ!」
「前代未聞ですよ、最終回が総集編。僕はえくそだすを、そんな風に終わらせたくないです」
「俺だって嫌だよ、もう!」
「だったら頑張りましょう!」

可能な限り監督視点に寄り添い、そのやる気を引き出そうと一緒に薄暗い倉庫に入り、一緒に眠い目をこすりながら硬軟織り交ぜ、全力で監督に向き合っていました。

●自分から牢屋に入った監督

また、監督もエレベーターの扉を開け、踊り場の扉を開けて、本田の待つ倉庫室の前にやってきて、自分から倉庫室の扉を開け中に入っていきます。

「扉=心の扉」であり、逃げ出したい、描けないなんて心の壁を監督自身が破って覚悟を持ってやってきたことが演出されていました。

だから、から揚げが監督をおびき寄せる口実なんてことは百も承知で、逃げ出したい自分の気持ちを誤魔化すためにあんなにも陽気に浮かれた風を装っていたのです。

あとタローも最初あおいのせいだと現実逃避しますが、一応当事者意識を持っていました。タローの場合は、そんなもの放り出して、本田達に頼りまくってくれた方がよほどマシだった気はしますが・・・・w

●あおいの気持ち

一方のあおいは、タローをかなり突き放し、ほとんど他人事だと思っています・・・・。

「遠藤さんのこと、デスクに上げないんですか?」

まず、監督がBUTABAKOに収監された次のシーンで、あおいはタローにこう言います。

この時、二人は向かい合う机に座り向かい合っていますが、その間には雑多な荷物で大きな壁が作られていました。更に机二つ分離れて画面の両端に離れるように座っています。

これらは、あおいの心の壁と心の距離の演出です。

タローの問題は他人事だし、その解決も本田達に丸投げしようという方針が表れていました。

ただ、新人二年目のあおいが下手に解決に乗り出すより、まず本田に報告ってのが正しい対処だと思います。

また、タローの意思を無視してあおいが報告するってのも、正解とは言えません。もしタローが次に問題を起こしても、勝手に報告しなかったあおいにはそれを打ち明けてくれるはずです。そのパイプを残したといえば残した訳です。

6話で結局あおいが本田に報告しますが、あれはあおいの方に飛び火したあおいの仕事に関する報告であり、それでも遺恨を残すならそれは流石にタローの問題ですし。

・・・・本田が監督を牢屋に入れたように、力づくでも報告させるって当事者意識が薄かったのが、あおいの問題といえば問題でしたが・・・・。

その後、そこに矢野がやってくると、タローは会議室にあおいを連れていきます。タローは矢野達には心を閉ざしていますが、あおいだけは「会議室=タローの心」に招き入れました。

ただ、本田と監督は共に覚悟を決めて「えくそだすを完成させるという同じ心」を暗示する倉庫室に各々の意思で入っていきました。だから、完成が見えない現状では、暗澹たる思いを反映したあんなに暗い部屋だった訳です。

一方、あおいはタローに引っ張られて渋々会議室に入ります。明るい照明に照らされた会議室に。

まず、タローが能天気すぎます。もうちょっと危機感持って暗くなっとけと言いたくなりますw

だから、そんなタローの能天気さに、あおいも問題の重大性が認識できなかった・・・・としたいところです・・・・。

そして、タローは"部屋の奥=心の奥"まであおいを引っ張って、秘密を全部話します。でも、それを聞いても、あおいは結局その部屋を出ようとして、扉のところまで離れていってしまいます。

その後、タローの引止めで、あおいは辛うじて部屋には残りましたが、タローから百二十度くらい体を背け横顔でタローの方を見ていました=タローの問題にほとんど向き合っていないことが演出されていました。

確かに、薄暗い部屋で共に頑張っている本田達のあの姿を見てると、ちょっとあおいも他人事すぎるかな〜って気が微妙にしてこなくもありません・・・・。

でも、あおいの助言を受け入れず報告を渋り、軽薄な受け答えに終始し、あおいに愛想を尽かされたタローに問題の99%が集まってると思うんですよね・・・・。

●サブタイの意味

よって、まずサブタイトルはタローに相談されたのに、真剣に向き合わず傷を広げる一因になった、あおいに向けた言葉です。

ただ、21話レビューのコメントで書いたように、

「(上手くいかないことを)人のせいにしているようなヤツは、辞めちまえよ」
「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」

と、作中の台詞(=北野の遠藤に対する激励の言葉)と、サブタイ(単なる罵倒のように見える)が含む意味合いが変わってしまっています。

タローが遠藤と下柳の間を取り持つはずが、二人の言葉を歪めてそれぞれに伝えてしまい、二人の仲がこじれるという5話の中核をなぞり、

言葉を正しく伝えられず誤解が大きくなる現象を、本編中の台詞と微妙に違うサブタイで表現している

のだと思われます。よって、

「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」

なんてタイトルになっていますが、これはあおいへの激励なのです。

●アレンジ

そんな感じなのですが、激励だとしてもあおいにそこまでいうことはないんじゃないの?ってことで、個人的には、

「人のせいにしていると自分にも返ってくるぞ」

という、あおいに向けた激励というか助言がサブタイだと思うことにします。

そして、それが上に書いたような伝言ゲームで、

「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」

になってしまっていると・・・・。

●5話と21話

そして21話も、5話と同様に作中の台詞とサブタイが微妙に異なっていて、同様に解釈がかなり難しかったです。

だから、サブタイを微妙に変えているのは、そんなかなり含みのある回だというヒント、にもなっているのかなと思ったり思わなかったり。

・・・・もしこの解釈が正解だとすると、これ何割の人が気づくんでしょうね・・・・ちょっと難しすぎるような^^;

特に5話は、13〜21話で結構あおいのネガティブな解釈を拾っていた僕でも、そこまであおいに求めるのは可哀想って思ったくらいだから、感情的にもその解釈を途中で拒絶する方が結構いらっしゃると思いますし・・・・。

まあ、アレンジの章を除いた今回の解釈は僕の解釈じゃないから・・・・と人のせいにしたところでw、

SHIROBAKO 22話「ノアは下着です。」

に続きます。


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2015年03月13日 18:22 by 元会長
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この記事へのコメント
さらに掘り下げた考察ありがとうございます(^^)

成程…やはり各話のサブタイトルには(額面通り以外に)意味がそれぞれ込められているという前提がまずあって、作中のセリフと微妙に齟齬がある回はそのダブルミーニングのニュアンスが強調されていることになるんでしょうか。
そして、裏の意味のメッセージが向けられた先は基本おいちゃん…と。
一見おいちゃんと直接関係ないセリフもサブタイとして作中のおいちゃんの言動や立ち位置とリンクしているというのは面白いですね。深いです(^^)

“えくそだす編”を今振り返ると、本田さんのデスクとしての有能っぷりが光ってますね(^^;)
もちろん、おいちゃんも(経験不足を踏まえれば)十分過ぎるくらい頑張ってると思いますが…
Posted by tara at 2015年03月15日 21:51
taraさんコメントありがとうございます。

返事が遅れてしまい申し訳ありません。

毎日1cmずつ伸びる草を飛び越え続けても、2m以上飛べるようにはならないというか、レビュー続けるうちにどんどん自分で勝手にハードルを上げているというか・・・・。

このままだと去年みたいに潰れるとわかってるのに、どんどん長く書いてしまうというか、内容を無理に削ろうとしたらかえって時間を浪費していくというか・・・・。

このレビューみたいな番外編とか単発記事は気楽に書けるんですが、レギュラーレビューがどうしても先週より良いものをって思っちゃうんですよね・・・・。

さて、サブタイはもうあおいに関する裏の意味が篭ってると思って良さそうですね。

本田は改めて観ると有能でしたね〜。自らBUTABAKOに出頭した監督もその意気や良し!でしたしw

こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2015年03月19日 18:24



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