【ニセコイ:3話】千棘のリボン=楽の×=母親からのプレゼント?【感想・考察】


ニセコイ:第3話「ヒツヨウ」

今回は、母親の桐崎華と上手く接することができない千棘のために、楽が奔走する話(前編)といった感じでしょうか・・・・まあ、本当に奔走できるかどうかは次回次第なんですがw

●迷った結果・・・・

まず、OP明けて、千棘と楽が小川の沿道を通って下校します。ここで千棘は母親が世界を飛び回る辣腕女社長で、毎年クリスマスくらいしか会えないと話します。

ここで側を流れる小川は、千棘の心の奥から瑞々しく(水々しく)流れ出してくる

『華と会えるのが嬉しい』

という気持ち(と二人の恋心)の演出です。しかし、一方で千棘は

『華は本当に千棘を愛してくれているのだろうか?』

と不安な気持ちも抱えています。

だから、千棘が沿道と小川を隔てる柵の上をヨロヨロとフラつきながら歩くのは、そんな喜びと不安で揺れる千棘の心の演出です。

そして千棘は不安に負け、柵から小川の方ではなく道側に着地して、楽から顔を背け

「でも、何より凄いのは・・・・怒ると恐い、もの凄く恐い」

こんな嘘を吐いてしまうのでした。

●揺れる二人

でも、(きっと)本心では今年こそ華と上手く話したいと思っていたから、千棘は公園に寄って楽に相談を続けます。ここで楽は、

「(前略)正直、ママって感覚が良くわからなくて」

千棘のこの言葉を聞いて呆然と固まりますが、楽も同様に母親に関する問題を抱えていて千棘に共感したのだと思います。

だから、ここで『二人』がブランコに乗っているのは、そんな二人の揺れる心の演出です。(確か)一期からずっと楽の母親が出てきておらず不穏な伏線が張られてますし・・・・。

そんなところに、千棘の父アーデルトから、華が翌日帰ってくるので楽も招待するよう千棘のスマホにメールが入ります。

それを聞いた楽は、(おそらく)楽の母親の姿を重ねてキラキラと輝く華を思い浮かべ、口元を緩ませます・・・・確実にマザコンですね!w

・・・・と茶化せるような境遇であって欲しいところですが・・・・。

●ロウソクとリボンと×

翌日、楽は正装し千棘の家を訪れます。そしてホールで華の歓迎パーティの準備をするビーハイブの手下達の会話を遠くに聞きながら

「マダムフラワー?」
「ママのことよ。ママの下の名前が桐崎華っていうから」

こんな呟きを漏らすと、丁度やってきた千棘がこう返してきます。

このシーンのロウソクだけ明らかに大きくて明るく描かれているので、(楽と)千棘の華に会えるという期待の演出だと思います・・・・ドレスアップした千棘(の生足)の方が眩しいですけどね!w

また、ここで千棘のしている赤いリボンが華から貰った特別なものであることが明かされます。そして、何か楽の「×の髪留め」も一緒に強調されている気がするので、そっちも楽の母親からの贈り物なのかな〜と思ってみたり。

でも、そんな話をしているうちに華が到着し、そこからはもう(小さいもの以外)ロウソクが映されなくて、千棘(と楽)が緊張で萎縮してしまっていることが演出されていました。

●黒服とポニーテール

華は、まずアーデルトと話し、依頼した仕事が終わっていなかったアーデルトを執務室に缶詰めにしてしまいます。

そして次に、華は千棘と話しますが、ここで華の後ろに黒服の手下達が二列に並んで立っています。これは華の威圧感の演出ですが、更に「黒服達=仕事の世界」の暗示で、そこから華が千棘に歩み寄って話している、と取りたいところです・・・・。

「まだそんなものを着けているの?すっかりくたびれて、そんなリボンくらい幾らでも買ってあげるのに。(後略)」

でも、華は、千棘が華から貰った特別なものとして着けていたリボンをこんな風に言ってしまい、二人の心は悲しくすれ違ってしまうのでした・・・・。

(確かに恐ろしい人だったなぁ。まるで嵐だ)

その後、千棘と話し終わり立ち去ろうとする華を見ながら楽がこう思うシーンで、華の「ポニーテール=心」が大きく揺れています。

・千棘は華より楽とすごすほうが嬉しいのでは?
・楽を口実に仕事を入れようか?

ここも、上の理由で悩んでいる演出だと思いたいところですが・・・・。

●四つのシャンデリア

そんな折、華の秘書が倒れてしまい、華が楽を強引に秘書にしようとし、楽と千棘がそれを渋ります。

そのシーンが、天井からシャンデリア越しに揉める三人を見下ろす視点で映されます。ここで、最初はシャンデリアが四つ映されますが、最終的にそのうち二つが画面外に消えてしまいます。

「もし私に認めさせることができたなら、イヴの夜に、高級ホテルのウルトラスイートに二人で一泊をプレゼントするわ」

また、華がこう言うのはシャンデリアが消えてしまった後で、残った二つのシャンデリアがイヴの夜にドキドキする千棘と楽の恋心って訳ではありません。

なので各シャンデリアが暗示するのは、

<消え>
・華の、千棘と共にすごすクリスマス
・千棘の、楽と共にすごす学校生活
<残り>
・千棘の、華と共にすごすクリスマス
・楽の、華に重ねた本当の母親への思い

こんな感じだとは思うのですが・・・・

そうすると、(多分)もうこの時点で華は千棘とのクリスマスを諦めて仕事を入れることをほぼ決めていて、楽は十年前にもう華の信用をガッチリ得る何かをしていることになります。

そして楽は母親に凄く会いたいのに会えない状況に置かれていて・・・・。

また、千棘は楽が上手くやればクリスマスに楽とホテル一泊ですが、代わりに華とクリスマスをすごせなくなり、上手くいってもいかなくてもクリスマスまで楽と離れ離れになってしまうという散々な状況になってしまいました。

高級ホテルのディナーに 性夜 イヴの一泊なんてアダルトなナイトライフではなく、華とすごせることを楽しみにしていたのに・・・・。

●だから千棘は・・・・

それから色々あって、千棘はピンボケしたイルミネーションの配線の奥で、何もない、誰もいないタイル張りの広場に一人ポツンと立っていました。

千棘は冬の寒さに手をこすり合わせ、

「しっかし、街はすっかりクリスマスムード一色ね〜」

なんて漏らしますが、この時映る木は何の装飾もない枯れ木で、向かって右の建物はその2/3くらいに装飾がありません。更に、向かって左の建物はくすんだ夕日に滲んで、モブも全く映っていません。

あんな会話だったけど、それでも華と話せて嬉しかったのと、上で書いたように楽とも華とも離れ離れになってしまった千棘の寂しい心が演出されていました。

●楽の本当の思い

そんなところに楽からスマホに電話がかかり、千棘は広場から商店街に移動します。すると、商店街は一面華やかに装飾されていて、道端の木もイルミネーションで輝いていました。

楽から電話を貰えたことが嬉しくて、更に華に素直な気持ちを伝える決心をすることもできて、千棘の心に煌きが戻ったことが演出されています。

しかし、この時、楽は誰もいない高層ビルの屋上から電話をかけていました。標高が高いほど人口密度は減っていき、人々の大半が暮らす地表からどんどん離れていきます。だから「高い場所=屋上」は孤独で寂しい心の演出です。

三時間で華の言ったものを必死にかき集めて戻ったのに、三十秒遅刻だと言われ、(きっと)それ以外でも華は仕事ばっかりで全く楽を認めてくれなくて・・・・。

上の方で、楽が華に自分の母親の影を重ね会うのを楽しみにしていたと解釈したのは、ここの演出に綺麗に繋がるからです。

「あ、あんたには関係ない!」
「あるだろ。大ありだ。(後略)」

だから、ここでツンデレな千棘に楽がこう返したのは、千棘の問題は(偽でも)恋人である楽の問題でもあるという意味だけでなく、

『同じように母親と会えなくて、母親からの贈り物(リボンと×の髪留め)に同じような思いを抱く者同士、他人事じゃない』

という意味が籠もっている・・・・気がします。

上の方で千棘のリボンと楽の×が同じ意味合いのものだと解釈したのも、この会話に綺麗に繋がったからです。

●華のたばこ

しかし、その晩、千棘が意を決して華に、クリスマスを一緒にすごしたいと伝えても、華はもう仕事を入れてしまったとそれを無下にしてしまいます。

「そんなに仕事が大事なんすか?どうしてそこまで?」
「私にしかできないからよ。私にしかできなくて必要とされるから。能力のある者は、それを行使する義務があると私は考えているわ。(後略)」

電話が終わってこう抗議する楽に、華はこんな答えを返します。

そして華はこの時だけ、たばこ(禁煙パイプ)を口から離し、手に持っていました。たばこはストレスを紛らわすために吸うもので

『たばこは華のストレスの演出』

です。なので上の言葉が華の本心からの行動原理であると同時に、

・華は、千棘に母親として必要とされていると自覚しているのに、それから逃げるストレスを抱えている
・華は、仕事を我慢して家族に会いにきていて、それがストレスになっている

のどちらかです。勿論、上だと信じたいところですが・・・・。

「何だよそれ。私にしかできないから、必要とされるから。一番身近に、一番あんたを必要としてる人間がいるってのに・・・・悪りぃ、千棘・・・・(華さんに嫌われようがこれを黙って聞き流すなんてできねぇよ)」

そして華の答えを聞いた楽は、こう独白して・・・・()に書いたようなことを思って華と衝突するんじゃないかな〜と予想したところで、4話レビューに続きますw


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2015年04月29日 08:52 by 元会長
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ニセコイ: TokyoMX(4/24)#03
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Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-04-29 10:56


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