【ニセコイ:4話】千棘と華はわかり合えたけど、楽と母親は…【感想・考察】


ニセコイ:第4話「ハハオヤ」

さて、今回は楽がクリスマスに華と千棘の時間を作るために奔走する話(後編)でしたw

という訳で、冒頭は楽がそのために書類をどんどん片づけている姿が映されます。華が仕事人間なら、楽が可能な限り仕事を片づけなんとか時間を作ろうとするのですが、

(くそっ、華さんがあんな薄情な親だとは思わなかった。(後略))

仕事をしながら楽はこんな愚痴を零します。

でも、これは千棘への思いからだけでなく、楽が勝手に母親像を重ねていた華が千棘を蔑ろにしていることへの怒り=(おそらく)楽をほったらかしにしている母親への怒りが重なっているのだと思います。

●『今日』誘わないと・・・・

同じ頃、小咲とるりが商店街の広場で千棘を待っていました。ここで小咲は、冷えた手に息を吹きかけます。

前回3話で、楽がクリスマスを千棘とすごすことを臭わせていたのに、小咲は何も言えず、楽と千棘がどうするつもりなのか気になって、心が凍えていることが演出されています。

一方、るりは小咲を光沢の消えたジト目で見ていて、そんな煮え切らない小咲をいつものように叱咤し、ここまでついてきたことが窺えます。

そんなところに千棘がやってくると、小咲は

「今日も寒いね〜。今日は何処で買い物・・・・あれ、今日はいつものリボン着けてないの?イメチェン?」

こんな風に『今日』を連呼して千棘に話しかけます(後の小咲の台詞より、今日=12/23=クリスマスイヴ前日です)。

「(前略)今日は交換用のプレゼントを買うんだ」

更に、小咲は三人で商店街を歩きながら、千棘から目を逸らしてこんなことも話します。よって、プレゼントを買うのは単なる口実です。多分るりに

「今日(12/23)中に千棘と楽をクラスのクリスマスパーティに誘わないと、本当に二人が一緒にクリスマスをすごすかもしれないよ」

こんなことを言われて、小咲は『今日』なんとか千棘をクリスマスパーティに誘わないとと思っていたから、無意識に『今日』を連呼しているのだと思います。

●千棘の本心

そんな小咲の話を聞いて、千棘は

「それ、私もいって良い?」

と虚空に呟くようにこう言います。

この時、雲が五割くらいを占めるくすんだ空と、クリスマスツリーの先端だけが映されます。装飾されたツリーは楽しみにしていた華とすごすクリスマスの暗示で、曇り空はあまり興味のないクラスのクリスマスパーティの暗示です。

更に、普通に考えると焦点は画面中央となり、辛うじてツリーの先端が画面中央から外れていますが、千棘はツリーからほとんど目を逸らすことができなくて、華とのクリスマスに未練を残しまくりであることが演出されていました。

●すれ違う心

OP明けて、楽は次々に仕事を終わらせ、華の部屋で

「俺が働くことで、もし明日のイヴ、華さんにあまった時間ができたなら、千棘に会いにいくことはできますか?」
(中略)
「そりゃ可能は可能でしょうけど、でも・・・・」

と華に迫り、華の言質を取ると、残りの仕事に戻ります。

そして残りの仕事も片づけ、楽は再び華の部屋を訪れますが、これらのシーンで二人は「事務机=心の壁」を挟んで話しています。

楽は華を薄情な母親だと思っているし、華は千棘と向き合う勇気が持てないでいることが演出されていました。

更に、華は椅子に座っていて、後に立ち上がっても机に腰掛けて、(精神的に)一人では立てない演出が重ねてかかっています。

だから二人の話は平行線で、遂に楽は華を見限りそうになるのですが・・・・

●ココアシガレット

「用意してはみたものの、今年もまた渡せそうにないわね。(中略)毎年毎年、用意はすれど結局渡せないのよね」

華はこう言って机から十年分の千棘をプレゼントを取り出すと、こんな愚痴を漏らします。

更に、こう言い終わると、咥えていた「ココアシガレット≒たばこ≒ストレスの暗示」を食べてしまい、ずっと千棘にプレゼントを渡せていないことが強いストレスになっていることが演出されていました。

それを見た楽は、たばこでなかったことに驚きますが、個人的には禁煙パイプでなかったことと、楽がたばこだと思ってたことに驚きですよw

「(前略)本物のたばこなら、千棘を授かった時にすっぱり止めたわ」

そんな楽に、華はこう「生んだ」ではなく「授かった」と言って、千棘を大切に思っていることが言葉に表れていました。

●歩み寄る二人

だから、こんな華の本心を聞き、楽は華が薄情な母親ではないことを知ります。

また、華も、クリスマスプレゼントを渡せないと楽に愚痴れたことで心の抵抗が少なくなり、机の横に移動し、机に腰掛けます。

更に楽は、続く華の話より「華が千棘に嫌われていると勘違いしている」ことも知ります。

そして、楽は机を回り華のところまでいくと華の頬をはたき、それが勘違いであることを力説します。

これらは、二人がその間にあった「机=心の壁」を迂回し歩み寄ったことの演出です。

「華さんは移動の準備を済ませたら、例の高級スイートで待ってて下さい。俺が千棘を連れてきます!」

そして誤解を解いたところで、楽はこう言うと千棘を迎えに足早に部屋を出ていくのでした。

●凍える千棘の心

丁度その頃、千棘はクラスのクリスマスパーティにきていました。

しかし、クラスメイト達が中央に集まって談笑している温かい室内で、千棘は一人窓際に佇んでいました。冷気が染み込む窓越しに、雪が静かに舞い落ちる寒々しい外を見詰める千棘。

千棘は、華が振り向いてくれると信じてずっと凍える外にいましたが、前回のラストの電話で華は千棘に興味を持ってないのだと絶望してしまいました。

だから、千棘は「新しい世界=クリスマスパーティ=友達との世界」に移動して、華との世界は「窓=心の壁」によって隔てられてしまいました。

でも、華とわかり合えなくて寂しいという思いが心の中から溢れてきて心の壁にぶつかっては消えていきます=雪が空から舞い落ちてきては窓に当たって溶けていきました。

●主人公の資質

しかし、そんなところに楽が車でやってきて、千棘は「窓=心の壁」を開けて外に出ることができました。

更に、小咲達クラスメイトが見ている中、楽は強引に千棘を連れていこうとして、

「ちょ、ちょっと待ってよそんな急に。何処にいくのかくらい・・・・」
「ああ〜?だから、高級ホテルのスイートルームだよ!」

こんなことを言ってしまい、みんなに誤解されてしまうのでした・・・・まあ、これで誤解しない方がおかしいというか、10:0で楽の言い方に問題がありますよね、絶対w

●楽の本心

でも、雪による渋滞で車が動けなくなってしまい、楽は自転車で千棘を約束のホテルまで連れていこうとします。

そこで楽は、華は誤解されるような言動ばかりしているけど、本当は千棘のことを大切に思っていたんだと千棘に伝えます。でも、千棘はそんなの信じられないと反発し、

「信じろよ!たまには少しくらい俺のことを信用しろ!」

楽はこんな風に叫び返すのでした。

でも、最後の「信用しろ!」を強く叫びながら、楽は自分の言葉が嘘っぽいと内心思ってしまっていました。何故なら、おそらく楽自身が母親を信じることができず、「華=母親のことを信用しろ!」と言うことができなかったからです。

この時、楽の「顔=表情=心」が隠され、口だけがアップで映るのはそんな楽の心の演出です。

まあ、恋する楽にそこまで言って貰えて、千棘は頬を染めながら楽にしがみついて文句を言わなくなるのですが、本当は二人もちょっとずつすれ違ってるんですよね・・・・。

楽は母親と疎遠な自分を千棘と華に重ねていて、だから千棘達には上手くいって欲しいと思っていて、千棘はそれを楽がそれだけ千棘のことを思い遣ってくれているんだと思っていて・・・・。

●雪は楽の心

でも、楽達がホテルにいくと、もう華は空港に向かっていたりして、楽が更に色々奔走することになります。

そんな楽の尽力のおかげで、遂に千棘と華は誤解を解いて、空港の滑走路で抱き合うことができたのですが・・・・

二人が抱き合えたのに、雪は降り続けます。更に、千棘と華が高級ホテルのディナーを食べている時も、楽が涙目になりながら会社で後始末をしている時も、窓の外には雪が降り続けていました。

わかり合えた千棘達を見て良かったと思う反面、未だに母親と離れ離れの楽は、余計に寂しさを感じてしまい、雪や涙がそんな楽の心を演出していました。

●リボンを解いても・・・・

その後、ホテルの寝室で華は千棘に新しいリボンをプレゼントしますが、

「ありがとう、ママ。でも・・・・私、まだこれを大事にしていたいの。これには沢山、思い出があるから」

と、千棘はずっと身に着けていた華がくれた赤いリボンを手に持ちながらこう返すのでした。

千棘が下の方で髪を結んでいたリボンはもっと小さい気がするし、空港から千棘の家に寄ってホテルに戻ったとも考えにくいです。

よって、3話でリボンを解いたあとも、千棘はポケットなどにそれを入れていた=華への未練が残りまくっていた、ことが演出されていました。

●雪が止んだ理由

そこで、華は千棘がそのリボンを着けるようになったのは楽がきっかけだと、その経緯を話します。

「いってあげたら、千棘。私がこうして貴方と沢山話ができたのは、何もかも、あの坊やのおかげよ。恋人なんでしょ、いってあげなさい」

そしてこう華に促され、千棘はまだ雪が降りしきる中、楽のところにいって、寝ている楽にそっと膝枕をするのでした。

だから、翌日雪が止んでたのは、千棘の膝枕で楽の寂しさが和らいでいたからかな〜と思ってみたりw

●伏線のバーゲンセール

そして翌日、空港での別れ際に、華が

「貴方のあの子に対する思いは、本当にニセモノなのかしら?」

なんて意味深なことを言い残したり、

「あ、思い出した。あの(=楽の)ペンダント、千棘の絵本に出てきた奴じゃない」

飛行機の中でこんなことを言ったり、

Cパートでは、小咲の部屋にその絵本らしいものがあったり、気になる伏線が次々に張られたところで、5話レビューに続きますw


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2015年05月08日 01:48 by 元会長
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ニセコイ: TokyoMX(5/01)#04
Excerpt: 第4話 ハハオヤ 公式サイトから勇気を出して「イブを一緒に過ごしたい」と母・華にお願いした千棘だったが、あっけなく断られてしまった。千棘にまるで興味を示そうとしない華の態度に苛立つ楽は、自分が働くこと..
Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-05-08 09:38


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