【Fate/stay night[UBW]20〜21話】士郎とアーチャーが『剣』で戦った理由!【感想・考察】


Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
#20「Unlimited Blade Works.」
#21「answer」

確か、DEEN版のバーサーカー戦を見た時に「無限の剣製」の詠唱をググって知ってました。なので、今回はその部分に関してネタバレがあります、ご注意下さい。

●アーチャーは既に機械じゃない

「では聞くがな、お前は本当に正義の味方になりたいと思っているのか?」
「何を今更。俺はなりたいんじゃなくて、絶対になるんだよ!」
「そう。絶対にならなければならない。何故ならそれは、衛宮士郎にとって唯一の感情だからだ。例えそれが、自身の内から現れたものでないとしても・・・・ほぅ、その様子では薄々勘づいてはいたようだな」
(中略)
「お前はただ衛宮切嗣に憧れた。あの男の、お前を助けた顔があまりにも幸せそうだったから、自分もそうなりたいと思っただけ」
(中略)
「そうだ、誰かを助けたいという願いが綺麗だったから憧れた。故に、自身から零れ落ちた気持ちなどない。これを偽善と言わず何と言う!?」
(中略)
「そんな偽善では何も救えない。いや、元より何を救うべきかも定まらない」

まず、これらの台詞がアーチャーが自分を否定している理由です。

でも「士郎=過去の過ち」を消し去りたいという思いは、アーチャーの内から現れた願望であり、その願望を抱いた時点でアーチャーは機械ではなくなっています。

●アーチャーが忘れてしまった思い

一方、士郎は薄々「自分がただ切嗣に憧れているだけの偽物なのではないか」と思っていました。だから、もしアーチャーと戦わなければ同じ結末を辿っていたはずです。

しかし、アーチャーと出会ったことで、士郎は自分を深く見詰め直すことができました。そしてアーチャーが時の彼方で取り零してしまった初期衝動、本当の理由を見つけることができたのです。

そう言えるのは、士郎の心象世界(?)で、

「(前略)何も失ったものはない。あ、でも、確かに一つ、忘れてしまったものがある」

アーチャーがこう言った後、『切嗣に助けられる前から』炎の海を独りで歩く幼い士郎が映されます。

切嗣に会う前から、士郎は『何もできないとわかっていながら』自分の足で誰かを助けたいと願い、独りで歩いていたのです。

幼い士郎に自覚はなかったけれど、すぐに切嗣への憧れで目が眩んでしまったけれど、それが士郎の内から現れた心からの願いだと、ここでやっと自覚することができたのです。

●はじめから重なっていた願い

「(前略)誰かの力になりたかったのに、結局、何もかも取り零した男の、果たされなかった願いだ」

そして士郎を助け出さそうとする切嗣に重ねて、士郎がこう言いますが、この「男」は切嗣だけでなくアーチャーのことも指しています。

結局誰も助けられなかったけど、その願いを抱いて倒れるまで歩き続けたのは(幼い)士郎も同じだからです。

よって、出会う前から士郎と切嗣の願いはしっかりと重なっていたのです。

●アーチャーが士郎を認めた理由

一方、アーチャーは"みんなを助けたい"なんて理想は幻想だと思っています。

でも、アーチャーが偽物の憧れに溺れた偽者だったから、と自分を責める気持ちの方が遥かに大きいように見えます。

なので、本物の思いに気づいた士郎なら、もしかしたら理想に近づけるかもしれない。仮に、士郎が届かなくても後の世に繋がる何かを残せるかもしれない、といった感じに考えを改めたのだと思います。

まあ、明示されてなくても、アーチャーが士郎を認めたのは確かなので、ここら辺は好きに解釈すれば良いのではないでしょうか。

●剣戟の音

あと、士郎とアーチャーが剣戟を重ね、その金属音が何回も「剣の丘=アーチャー(と士郎)の心(象風景)」に鳴り響きます。

そして「無限の剣製」の詠唱

I am the bone of my sword.
(体は剣で出来ている)

より、剣は二人の暗示です。更に、

Withstood pain to create weapons, waiting for one's arrival.
(担い手はここに独り、剣の丘で鉄を鍛つ)

より、士郎は剣の丘で鉄を鍛え(剣を作っ)ている訳です。しかも、その英文の後半を直訳すると「自分の(one's)到着を待っている」なんですよね。

また、"無限の剣製"は士郎がアーチャーからパクった(笑)ものですが、二人の詠唱は異なります。
(上のは士郎版の詠唱です)

よって、その過程で士郎が自分用にアレンジしたと解釈するなら、士郎が今回の戦いからこの丘で剣(自分)を鍛えはじめ、いつか(自分の人生を肯定できた)アーチャーと重なれる日がくるのを待ち続ける、となります。

もしくは、"無限の剣製"はアーチャーの技なので、士郎から見たアーチャーのイメージを表していると解釈するなら、アーチャーは士郎を鍛えるためにずっと待っていた=その人生は無駄じゃない(=士郎を殺そうとしたアーチャーの否定にもなっている)、となります。

そんな訳で、独りでは辿り着けなかった場所に、士郎とアーチャーの二人で辿り着くことができたのです。

よって、二人の剣戟の音は、刀鍛冶が鉄を槌で打ち続けるように、二人が剣(=自分)を鍛えている演出です。

なので、最後の方でアーチャーが斬撃から射撃に切り替えるのは、もう士郎がアーチャーでは鍛えることができない、立派な剣になっていた暗示です。だから、アーチャーは最後の剣を振り下ろすことができませんでした。

●増える・・・・

そして今回の最後で無事にワカメが増え、みんなの溜飲もだいぶ下がったことでしょうw

残るは可愛いイリアをハートキャッチしたギルガメッシュを〆るだけ!!!

といったところで、今回のレビューは終わりですw


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2015年06月01日 20:58 by 元会長
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