【響け!ユーフォニアム10話】香織に一途な優子が取り巻き可愛い!w【感想・考察】


響け!ユーフォニアム #10「まっすぐトランペット」

まず、今回のサブタイトルですが、トランペット二年・吉川優子(とトランペットリーダー・中世古香織と高坂麗奈)のことを指しています。

香織の後ろをついて歩くだけだった、「まっすぐ」と漢字で書けないような子供(=優子)が、はじめて香織のために「まっすぐ」(香織と一緒にずっと避けようとしてきた)部内不和を起こしてでも、顧問の滝にぶつかりました。

そして、滝への不審が部全体に広がり練習を停滞させたことで、間接的に副顧問の松本を動かします。それが滝に部員全員での再オーディションという解決策を思いつかせ、

『再オーディションの決心=音楽を信じる決心≒部員達を信じオーディションの判定を委ねる決心』

をさせたのです。

なので、優子が本心から香織を慕っていたこと、香織に言われなくても麗奈に悪質な嫌がらせをしなかったであろうこと、裏で陰口を叩くのではなくまっすぐ滝にぶつかったことなどから、優子の株がかなり上がった回でもありましたw

まあ、優子が言う贔屓話、本当は言いがかりなんですが、麗奈(や久美子やあすかや滝)がコミュ障気味なので、相殺されてあまり言いがかりに見えないというか・・・・w

といったところで、本編を細かく追っていきたいと思います。

●夏紀のおかげで・・・・

OP明けて、久美子が中学でオーディションに受かったために上級生と衝突したことを思い出します。そして、久美子はユーフォニアムに貯まった唾を抜きますが、「唾=涙」で久美子が心の中で泣いている演出です。

そこに夏紀がやってきて、「(練習の後に)話あるからつき合ってよ」と久美子を誘います。

(またこの後、音楽室での練習シーンを挟んで、麗奈と優子が挨拶を交わし、二人がひとまず普通に接していることが描かれました)

そして学校からの帰り道、夏紀と久美子はファーストフード店に入ります。中学時代のことを重ね身構える久美子ですが、夏紀は

「(前略)私はそれで納得してる。良かったって思ってるくらい。だから、変な気遣わないでよ」

と言い、久美子の楽譜に

絶対金賞!!
来年一緒に吹くぞ!! 中川

と書き込むのでした。

それを見た久美子は、「先輩は良い人ですね」と涙ぐんでしまいます。夏紀のおかげで、久美子は

『ちゃんと自身の実力を受け入れ、前向きに話せる者もいるのだと実感することができました。』

そして、こうして夏紀が中学の時のトラウマを幾らか書き替えてくれたから、今回の後半で久美子はあすかに踏み込んだ質問をできたのだと思います。

●優子と香織

一方その頃、優子は公園で香織に"麗奈がソロパートになったのは滝の贔屓のせい"だと話します。でも、香織はオーディションに納得してるからと、そのことを口外しないよう優子に言い含めます。

「香織先輩、諦めないで下さい!最後のコンクールなんですよ、諦めないで。香織先輩は!香織先輩の夢は絶対叶うべきなんです!」

それでも優子はこう食い下がりますが、香織は「ありがとう・・・・」と悲しそうに笑うと、そのまま歩いていってしまいます。

小さくなっていく香織の後姿を見ながら、優子は一年前に教室で話した香織の笑顔を思い浮かべます。窓は真っ白に眩んでいて、舞う桜が僅かに陰影をつけるだけの教室は、優子が香織の輝きに目が眩んでいる演出です。

そして、1話レビューで書いたように、舞う桜は香織と優子が響き合えた(協調できた)演出です。

よって、おそらく香織は当時の三年と一年の仲を取り持とうと奔走していて、その眩しさに優子が陶酔したのだと思います。
(なので、優子が当時の三年と対立していたやる気のある一年の一人で、香織がいたからいい加減な部でも我慢してきたという可能性もワンチャンあります)

でも、香織が眩しすぎて、「桜=香織が部内対立を取り持とうとしていた」から憧れたことを優子が見失いかけている、香織のために逆に部内不和も厭わない気持ちになっていることが演出されていました。

これらより、優子は口先だけでなく、本当に香織を慕っています。だから、香織(や晴香)がいたから今の部があると思っていて、そんな香織だからこそソロパートに相応しいと思っている・・・・のかなと思ってみたり。

そんな音楽に集中できない環境に当たってしまったことが不運といえば不運ですが、麗奈はきっとそんな中でも練習を疎かにしないでしょう。でも、あすかや麗奈が正解で、香織や晴香(や優子)は自ら貧乏くじを引く意志の弱さ故の自業自得なのかというと・・・・現実的にはそうなんでしょうけど、物語的には救いがあって欲しいな〜、みたいなw

話を戻して、だから回想が終わると、優子は自分の「影=心の影=オーディションへのわだかまり」をじっと見詰めます。優子がどうしてもオーディションの結果に納得できないでいることが演出されていました。

●毛布の暗示

翌日、みんなで持ち寄った毛布を音楽室に敷き詰めます。音を吸収する毛布の中でも演奏できるようになれば、通常でより良い演奏ができるという負荷練習をするためなのですが・・・・

ここで優子が、"麗奈と知り合いだったから贔屓してソロパートにしたのでは?"と滝に疑問をぶつけます。しかし、滝はここで"知り合いなのは事実だけど贔屓はしてない"と言ったきり、以降その話題に触れず、部員達の疑惑をどんどん大きくさせてしまいます。

よって、毛布は滝が吹奏楽部を(良かれと思ったことで)どんどん「響けない=協調できない」部にしてしまっている暗示です。

だから、後に部員達が「暑苦しさ=部内の疑惑の空気」に思わず毛布をしまってしまい、滝がそれを叱りつけ余計重苦しい空気にしてしまうのです。

まあ、次回は音楽ホールでの練習っぽいので、暗示的には好転が約束されている・・・・はずですw

●強がってはいても・・・・

「先生を侮辱するのは止めて下さい」

一方、それを聞いていた麗奈がこう話に割って入り、優子と口喧嘩の末、音楽室を出ていってしまいます。
(ただ、優子が言いがかりをつけているのに、明らかに気を遣ってくれている香織に捨て台詞を吐いて出ていくのは、ちょっと香織が可哀想すぎるというか・・・・まあ優子が元凶といえばそうなんですけど・・・・)

それを追っていった久美子に、麗奈は優子への不満を吐き出します。そして麗奈は

「久美子・・・・私間違ってると思う?」
「・・・・ううん、思わない」

こう言って久美子に抱きつきます。爪先立ちになり、久美子にしがみつかないと(精神的に)独りで立てなくなっている麗奈の心が演出されていました。

その後、二人は外の屋根つきベンチで話し、

「私さ、滝先生のこと好きなの・・・・好きっていってもライクじゃないよ、ラブの方ね」

麗奈はこんな思いを打ち明けます。

・・・・4話レビューの予想が当たったのは良いですが、麗奈が直接こう言ったのに久美子との二股とか両刀使いに思えるのは、僕の心が汚れているからでしょうか・・・・?w

「ソロを譲る気は?」
「ない。捻じ伏せる。そのくらいできなきゃ特別にはなれない」
「・・・・麗奈だね」

更に二人はこんな会話を交わしますが、この時麗奈はベンチに仰向けに寝そべっています。強がってはいても(精神的に)自力で座ることすら辛くなっていることが演出されていました。

一応こんな感じで、まっすぐというか向こう見ずというかで突き進んでいる麗奈にも今回のサブタイがかかっています。

●安定の久美子

あと、ここで久美子が麗奈と別のベンチに腰掛けていて、前のシーンでは麗奈が正しいと言いつつ(本心ではそうあって欲しいと思いつつ)、本当にそれで良いのか決めかねていることが演出されています。

「ソロを譲る気は?」

なんて質問にもその迷いが表れていました。なので、安定の久美子というか、相変わらず友達甲斐のない感じなのですが・・・・

ここで苦しみながらも抗おうとする麗奈の姿を見ていたことで、久美子も後半のあすかとの会話で突っ込んだ質問をぶつけることができたのだと思います。

●緑と葉月

Bパート冒頭、贔屓疑惑について何も説明しない滝に部員達が不審を募らせていったこと(や、それを心配する松本の様子)が、久美子のナレーションで語られます。

そんな折、緑と葉月が二者面談中の久美子を待ちながら、

「緑は(麗奈に)ソロ譲れって言うの?」
「それも仕方のないことなのかもって思ってます」
「どうして?高坂さん何も悪いことしてないじゃん」

こんな会話を交わします。

「チューバくん(ゆるキャラ)大好き=音楽で友達と衝突するくらいならゆるい馴れ合いを重視する」緑の性格が演出されていました。

一方葉月は「恋愛>音楽」だった訳ですが、秀一に振られた(≒中学の心残りを吹っ切った)ことで前に進めているのかどうか、ちょっと気になるところです。

●久美子があすかと話しにいった理由

その後、音楽室の毛布を勝手に片付けた部員達を滝が叱ってしまうシーンを挟んで、低音部の練習が映されます。

そこで夏紀が、部のやる気がすっかりなくなってしまっていることを愚痴って、梨子達もそんな現状を心配します。

そして、そこからあすかはどうするつもりなのだろう?という話になって、"久美子にならあすかも本心を話しそう"という低音部の面々に、久美子はその役目を押しつけられてしまいます。

でも、久美子が素直にそれを引き受けたのは、上で書いたように夏紀と麗奈に背中を押されていたのと、久美子自身もどうすれば良いのかわからなくて、あすかの答えが聞きたかったからだと思います。

そんな久美子のところに、香織のトランペットの音が聞こえてきます。久美子はその音を頼りに開いていた窓から香織の様子を覗き見ます。

半透明でも外と内を確かに区切る窓は、見えない心の壁の暗示です。よって、上に書いたように、久美子があすかと踏み込んだ話をしようと決意していることが暗示されていました。

●あすかの本心

一方、そんな久美子を見つけたあすかも、開いた窓のところまでくると、後ろから水の入ったペットボトルで久美子の内股をつつきます。久美子はそんな予想外のアプローチにびっくりしてしまいます。

開いた窓は久美子と同様に心を開いている暗示、ペットボトルは「水=心」の暗示で、あすかが本心から久美子にアプローチをかけている暗示です。

また、久美子がびっくりしたのは、予想に反してあすかが(少しだけ)本心を話してくれて驚くことになる暗示です。

何故なら、『あすかが本当にソロパートのことをどうでも良いと思っているなら』、あすかは久美子に気づかれないうちに立ち去ることができました。また、あすかから

「結局諦めてないってことだねぇ・・・・オーディションに不満があるとかじゃない。まして同情されたいなんて少しも思ってない。ただ納得してないんだろうねぇ、自分に」

こんなことを話す必要もありません。

でも、優子と喧嘩して音楽室を出ていった麗奈を久美子が追いかけたことで、あすかも久美子と麗奈が深い仲だと知りました。

だから、せめて香織の本当の気持ちだけはわかって欲しい、ほとんど期待できないけど久美子からこれを聞いた麗奈が万が一再戦を考えてくれたら・・・・そんなあすかの思いが演出されている・・・・のかなと思ってみたり。

でも、久美子に改まって麗奈と香織のソロパートについてどう思っているのか聞かれると、あすかは"ペットボトルを脇に置いて=本心を切り離して"、久美子から目を逸らしながら、

「正直言って、心の底からどうでもいいよ。誰がソロとか、そんな下らないこと」

こんな答えを返します。

この時、ペットボトルの水で屈折した光がその下に続いていくのも、7話レビューで書いたように、あすかが本当は香織(や晴香)を眩しく思っている暗示です。

あすかはそれらの気持ちを切り離して嘘を吐いているので、その言葉を聞いて、

(それが本音なのか建前なのか、その心を知るにはあすか先輩の仮面は余りに厚く、私には、とても剥がせそうになかった)

久美子がこんなことを独白します。因みに8話では麗奈が

「だから(久美子の)良い子ちゃんの皮、ぺりぺりって捲りたいな〜って」

こんなことを言っていて、本心を隠している久美子と比べてすら、あすかがどれだけ心を閉ざしているかがわかります。

●麗奈、夏紀、あすか、緑、葉月

また、久美子は音楽に対する向上心を何よりも最重視しています。だから、自分が麗奈のそれを傷つけてしまったと深く後悔し、麗奈をずっと気にしていました。

そして、本気で練習するようになってから夏紀を非常に気にしています。逆に、そこに何かが混じっているあすかのことを7話で

「見ているところが全然違うっていうか・・・・」

こんな風に言っています。

なので、できれば今回の話で、あすかの仮面が厚い≒最初の方は少しだけ本心も混じっていたことを何となくでも感じ取っていた=少しでもあすかの本心に近づけた、と思いたいところですが・・・・。

因みに、こんな感じで久美子は音楽に対する向上心にかなり敏感です。よって、口では意欲的なことを言っている葉月と緑の音楽に対する気持ちが上辺だけだと気づいています。

だから、これまでのレビューでも書いてきたように、久美子は二人に対してかなり冷たいのです・・・・多分。

●晴香は覗き見してた?

話を戻して、あすかと話し終わった久美子がお疲れモードで帰ろうとしたところで、

「黄前さん・・・・あすかは?」

と晴香が話しかけてきます。

でも、(おそらく)あすかが香織を心配してここにきていたように、(おそらく)晴香も久美子とあすかが話し出す前からここにきていたのだと思います。

だから、晴香は久美子に話しかけつつ、ついあすかが歩いていった階段(?)の方を見てしまいました。

何故なら、この後晴香は練習していた香織にあすかが笑顔で話しかけるところを見ながら、

「こりゃ一人でやるしかねーさ、晴香」

と自分の顔を叩(はた)いて、覚悟を決めるようにこう呟くからです。

本当に久美子とあすかの会話を聞いてなかったのなら、香織を気にして声をかけているようにしか見えないあすかを見て、こんな風には思わないはずです。

だから、晴香はあすかが"ソロとかどうでもいい"と言うのを聞いていて、それでも久美子に話しかけたら「あすかが香織を心配していた」みたいなことを言ってくれるんじゃないかと、つい久美子に声をかけてしまいました。

でも、当然そんな答えが返ってくる訳もなく、久美子と別れた後、晴香は一人で何とかする覚悟を決めたのだと思います。

●滝と松本

その日の夕方、滝が部員達に配るプリントをコピーしていると、副顧問の松本が声をかけてきます。

「そろそろコンクールですね」
「・・・・・・・・はい」

しかし、滝はこんな風に驚いてしばらく返事を返すことができませんでした。二人がほとんどコミュニケーションを取っていなかったことが窺えます。

「音楽というのは良いですね、嘘を吐けない」

そして松本がこう言ったところで、丁度コピー枚数が55/65になります。コンクールに出場できる55人の枚数に。

「良い音は良いと言わざるを得ない・・・・お父様もそう言ってらしたと記憶しています。では・・・・」

更に、松本はこう続け、職員室を出ていきます。ここは56〜65枚目=オーディションに落ちた者の分を印刷している時間です。そして「言わざるを得ない=松本より上手だった下級生を採用せざるを得ない」とかつての松本が滝の父に言われたのかなと、それでも松本は滝にこんなことを言ったのかなと、思ってみたり・・・・。

そして、そのお陰で滝も問題の解決方法を見つけることができ、音楽を、部員達を信じてオーディションの判定を委ねる決心をすることができたのだと思います。

そんな訳で、翌日、滝が再オーディションの提案をすると、香織がソロパートの再オーディションを申し出ます。

香織もやっと、部内の不和を避けるとか余計なことを考えなくて良い舞台に巡り合え、「まっすぐ」それに挑むことができたのです。

といったところで、11話レビューに続きますw


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2015年06月11日 03:04 by 元会長
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