一応、3話から同棲をしているのに、あまり進展のなかったツカサとアイラですが、遂に甘いイチャイチャ回がやってきました!w
なので、サブタイトルも、二人でオムライスを作った日、そんな
『何の変哲もない日常さえ、ツカサ/アイラがいれば毎日が特別な記念日』
という、バカップル全開なものになっていますw
・・・・どうせ上げて叩き落すつもりなんでしょう?(ガクブル)って話ではあるんですが、やっと訪れた貴重な時間なので、浸れるうちに幸せな思いに浸っておきたいと思いますw
●加熱していく恋心
朝、アイラはハーブティーのお湯を沸かす傍ら、自分の日記帳を読み返します。そして三年ぶりに日記をつけるのですが「自分の思いを記したい=再び思い出を肯定することができた」演出です。
また、この時、やかんから湯気が昇りだし、アイラは右足のつま先で落ち着きなく左足のかかとを叩いています。
「昨日、大好きな人と恋人になりました。」
更に、こう書き終わると、アイラは足をバタつかせ、日記帳で顔を覆って、生まれたての雛鳥のように体を震わせてしまいます。
これらは、アイラの心が過熱して、ツカサへの思いとその気恥ずかしさが溢れ出している演出です。
●朝のハプニング!
OP明けて、アイラは中二階で眠るツカサを起こすために、薄いインナーのまま、そこに続く階段を躊躇いがちに登っていきます。
これは、アイラが「インナー姿で中二階に=(心を)覆うものを脱いでツカサの心に=心を許してツカサの心に」踏み込んでいることの演出です。
また、逆に7話レビューで書いたようなことをツカサはまだ隠していて、心を開ききっていないことも演出されていました。
「ツカサ、起きて・・・・おはよう、朝だよ」
そしてアイラは、こう言って優しくツカサを起こします。でも、ツカサを覗き込んだ拍子に、アイラの胸元や太ももが露になっていて、寝惚け眼だったツカサは慌てて目を逸らしてしまいます。
アイラもそんなツカサの様子に自分の格好を自覚し、弾かれるように階段を降りようとします。しかし、足を滑らせそのまま転げ落ちてしまいます。
その音を聞いたツカサが心配して覗き込むと、転んだ拍子にインナーが捲れ、アイラのパンツが丸見えになっていました。
そしてアイラは、転んだまま大慌てでインナーの裾を押し下げると「大丈夫!」と真っ赤な顔で叫ぶのでしたw
勇気を出してツカサとの距離を縮めようとしたけど、つい心を許しすぎて大慌てでまた離れてしまったアイラの、初々しい可愛さが演出されていましたw
●溢れ出す思い
そして二人は朝食の卓に着くのですが、互いに意識しすぎて上手く話すことができません。
また、この時アイラはハーブティーしか飲んでなくて、これまで一緒に食事してないことが窺えます。
そこで、ぎこちないながらもツカサがアイラを誘って、二人は一緒に食事をする約束を交わすのでした。
でも、何だか気まずくてアイラは話を逸らすために、ツカサにハーブティーのお代わりを注ごうとします。しかし、ツカサからカップを受け取ろうとして指と指が触れ合ってしまい、少し残っていたハーブティーを零してしまいます。
上で書いたやかんのように熱せられたり、悲しみに凍りついたりする水は心の暗示です。よって、二人が「ハーブティ≒水=恋心」をコントロールできなくて、零してしまっていることが演出されていました。
そして、ツカサに触れた指を見詰め顔を赤らめるアイラがやっぱり可愛かったですw
あと、ここでアイラは「黒い制服のインナー=SAI社のギフティアとして職務を全うしなければという、三年前の事件に対する自責の念」から「白い私服=純白な(混じりけのない)ツカサへの恋心」になっていて、その心境の変化が暗示されています。
また、その後、二人がエレベーターを待つシーンで、インテリアのバブルタワーを登る泡がアップで映されます。これも二人の心に泡のような淡い思いが次々に湧き出している演出です。
●手を繋ぎかけて・・・・
エレベーターを待ちながら、アイラはツカサの好きなマジョラムティーが切れたと言い、ツカサは仕事帰りに一緒に買いにいかないかとアイラを誘います。
後にアイラは、ツカサの好きな食べ物すら知らなかったことにガックリうな垂れてしまいますが、お茶の(アイラも関心がある分野の)好みがわかるくらいには、打ち解けていることが演出されています。
一方、そんな会話を交わしながら、二人は手を繋ごうとするのですが、
「おはよう」
と、ジト目のミチルに声をかけられ、二人はびっくりして繋ぎかけていた手を離してしまいます。
そして、ミチル、エル、ザックがツカサ達を冷やかすのですが、
「そういうミチルも昨日の夜、一人でうっとりしてたよね〜。私もあんなロマンチックな告白したいわ〜、とか何とか。あ、したいんじゃなくてされたいんだっけ?」
このザックの言葉をきっかけに、ザックとエルがミチルもからかいはじめます。
そのシーンでも、バブルタワーが映されていて、ツカサとアイラだけでなく、ミチルも淡い恋心が浮かんでは消えていることが演出されていました。
●ヤスタカとバカップル
ツカサ達が事務所にいくと、ヤスタカが下世話な話を振ってきた挙句、
「恋人と上手くやってくコツは、常にサプライズ演出を心掛けることだ」
こんなことを言って、シェリーに連行されていきますw
しかし、最初にサブタイの解釈でも書きましたが、毎日が特別なサプライズの日々である
でも、ツカサとアイラはその話を真に受けてしまい、しばらくあれこれと悩むことになるのでしたw
●ミチルに相談
その後色々あって、アイラはミチルを事務所の側の休憩エリアに呼び出します。そしてアイラは、ツカサに料理を作るための相談をしようとします。でも、ツカサとアイラの恋が気になって仕方のないミチルは、
「実際のところ、恋人生活ってどんな感じなの?」
と目を泳がせながらも、興味津々にアイラに問いかけます。
「(前略)あっ、もしかしてキスどころか、それ以上のことまで・・・・?」
「・・・・なんだか、恋人になる前より、上手く話せなくなってる・・・・」
更に、一人で暴走しこんなことまで言い出すミチルですが、アイラは俯いて弱々しくこんな現状を伝えるのでした。
「なるほどね、そういうことか。アイツに作ってあげたいんだ。喜んで貰いたいんだ・・・・そしたら、また前みたいに話せるようになるかもしれないって思ったんだ」
そんなアイラを見て、ミチルは二人の仲を囃し立てるような思いを滲ませつつ、こう言いながらどんどんアイラに顔を近づけていきます。
そしてミチルの言葉責め(笑)に、身をよじり目を固く閉じながらも、首を大きく振って肯定の意を表すアイラがとても可愛かったですw
また、ここではミチルがしゃがみ込んでアイラより視線が低くなっています。表の雰囲気とは裏腹に、結局恋心に向き合えなかったミチルが、ちゃんとツカサとの恋に踏み出したアイラを(精神的に)上目遣いで見上げていることが演出されています。
「たく、健気なんだから・・・・良いわ、教えてあげる。で、どんな料理が作りたいの?ほら、ツカサの好み次第で何を作るかも変わるでしょ?」
(中略)
「そんなことも知らないなんて、私、恋人失格・・・・」
でも、そこからこんな話になり、アイラはこう呟きながら、両手を地面についてガックリうな垂れてしまうのでした。
●これだから素人は・・・・
その後、昼休みの終わりに、ツカサ達が事務所に戻ると、入り口でアイラとミチルがツカサを待ち構えていました。
でも、アイラは恥ずかしがってツカサの好きな料理を聞くことができず、見かねたミチルがアイラの気持ちを代弁します。
「アイラの気持ちは、凄く嬉しいよ。でも、俺としては、一方的に何かして貰うのは、気が引けるんだ。今朝言ったことだって、単純にアイラと一緒に食事がしたいっていうだけで・・・・」
「では、作るところから二人で一緒にやれば良いのではないでしょうか?」
するとツカサはこんなことを言うのですが、すぐさまコンスタンスがこうフォローし、二人は熱い視線を絡ませながらイチャイチャオーラを振りまくのでしたw
「これなら、私は手伝わない方が良さそうね。邪魔になるだけだし。っていうか、そうやってイチャつくのは寮に帰ってからにしなさいよ。これだから
そんな二人を見て、呆れ顔でこう言うミチルが、バカップルへの思いを代弁してくれていましたw
●子供みたい・・・・
その後、アイラ達はアイラの家庭菜園で、
「あの、早速今夜、挑戦してみないか?」
「何が、食べたい?ツカサが好きなもの、知りたいな・・・・」
「・・・・そうだな、好きなものは・・・・あっ、オムライス!」
「・・・・子供みたい」
こんな会話を交わすと、優しく微笑み合うのでしたw
「(前略)ふふ、じゃあ明日はカレーの日にしよう」
「ツカサ、やっぱり子供みたい」
因みに、ツカサ達は後にもこんな会話を交わしていて、7話レビューで書いたように、孤児のツカサはまだ人並みの幸せを感じた経験が少なく、心が成長しきってないことが演出されています。
●そんなことは気にしない!
その後色々あって、仕事が終わったツカサが二階の事務室から出てくると、階段に続く踊り場でアイラがツカサを待っていました。
陰りゆく西日をかい潜り、アイラの背後に迫る夜の影だとか、この後二人が夜の川辺で話すとか、川の対岸にしか光がないとか、良くわからない演出が入っている気がしますが、甘いイチャラブ回にそんな演出は不要だから!(震え声)。
●大きな川のほとりにて
そして二人は、ハーブ茶やアイラのパジャマや食材を買い、寮に戻る道すがら、夜の川辺を歩きます。
そこでツカサは「何がアイラを喜ばせてあげられるのか全然わかってなくて」と言いますが、アイラはツカサの手を握ると、
「私は、いつも通りで良い。いつも通りが良い。ツカサと一緒にいられるだけで、特別なので。今だって私、凄くドキドキして、胸が、張り裂けそう」
こう言って、ツカサに素直な気持ちを伝えます。そして、二人は指と指を絡める恋人繋ぎで手を繋ぎ直します。
対岸には明々と街の光が煌いて、大きな川面を鮮やかに彩っていました。
アイラはそんな対岸に目を遣ると、
「綺麗だね・・・・あの光の中に、色んな人達がいつも通りにすごしてるのかな?私も、その中の一人かな・・・・?」
「こうしてることが、特別なんだよな・・・・」
「うん・・・・」
ツカサと二人で、こんな気持ちを確かめ合うのでした。
上で書いたように「水≒川=心」の暗示で、二人が日々の暮らしの中にある輝く幸せを噛み締め、その思いが夜の大河のように静かに、しかし力強く二人の心を流れていることが演出されていました。
そして、寮に帰り、二人で作ったオムライスにトマトケチャップでハートを描き合ったり、思う存分イチャイチャしたところで、12話レビューに続きますw
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