【アイドルマスター シンデレラガールズ17話】10話の更にその先へ!【感想・考察】


アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd SEASON
第17話「Where does this road lead to?」

さて、16話レビューでは、2ndシーズンでは1stシーズン(前半クール)の話を受けてその続きを描くエピソードが幾つかくるかもと書いていました。

そして早速、今回は10話で絡んでいた凸レーション(諸星きらり、城ヶ崎莉嘉、赤城みりあ)と城ヶ崎美嘉が更に深く交わり成長していく様子が描かれていました。

●10話のおさらい

10話レビューで書いたように、10話では、きらりは年長者としてユニットを引っ張らないとと気負っていて、莉嘉とみりあも年下だからと遠慮していて、凸レーションの間には少し溝があり、三人の自由な言動を束縛していました。

でも、上手く莉嘉達を引っ張ることができず落ち込むきらりを、莉嘉とみりあが同じユニットの仲間として励まし、三人は年齢差を乗り越えて対等なアイドルとしてその絆を深めます。

そして三人で自由に行動できるようになったきらり達は、武内Pが言っていた

「凸レーションは自由に行動させたら面白いユニットだと思います」

この言葉の通り自分達で活路を切り開いたのでした。

●不自由な世界の中で

でも今回、莉嘉は大人っぽくやりたいのに「とときら学園」のディレクターがロリコンで園児服を着なくてはいけなくなったり、みりあは母親に仕事のことを話したいのに妹が出来て母親の手が空かなかったり(、美嘉はギャル路線を美城常務に無理矢理変更させられたり)で、自由に動きたくても動くことができません。

しかし、そこで諦めるのではなく、

『そんな不自由な状況の中でも自分らしさを出せる方法を考えていく』

そんな10話から更に一歩進んだ、莉嘉やみりあ(や美嘉)の成長が今回の主軸になっていました。

といったところで、以降は本編を細かく追って行きたいと思います。

●美嘉の看板

冒頭、町に設置された美嘉の看板が二つ映されますが別々のものでした。また、二つ目の駅のプラットフォームの間に設置された美嘉の看板の横には別の看板が立っています。

これらが本来、美嘉がやりたいギャル系の仕事で、自然な笑顔を見せているのと同時に、看板の広告スペースを買い占めてゴリ押しするほどの大きな仕事はまだ取れていない、美嘉の現状を演出しています。

でも、美嘉が美城常務の手配した化粧品の仕事を受けてからは、美嘉の看板は全てその化粧品の看板に変わっていて、プラットフォームで電車を待つ美嘉の前は美嘉の看板で埋まっていました。

15話レビューで書いたように、楓は断ることができた15話のサブタイにあった「spell」、美城常務の悪い魔法によって身の丈以上のお姫様に仕立て上げられている、そんなある意味楓のバッドルートといえる状況が描かれ、冒頭の本来の美嘉の看板と対照的な演出になっていました。

●ただ、がむしゃらに・・・・

話を戻して、そんな中、美嘉はレッスン室で一人がむしゃらにダンスレッスンを繰り返していました。

そこでの美嘉の回想より、担当P(?)達に美城常務が手配してきた仕事をしないと、美嘉の仕事だけでなく奈緒達のデビューに差し障るかもしれないと言われていることが示されます。

だから、美嘉はどうして良いかわからず、靴を一足履き潰して、鏡ではなく壁を向いて(鏡に映る自分を見るでもなく=自分を客観視するでもなく)、ただがむしゃらに練習に・・・・現実逃避していました。

そして、このシーンの最後に映る、壊れてしまったこれまで使ってきた靴が、これまでギャル路線で頑張ってきた美嘉の心がボロボロになっていることを演出していました。

●今回の武内P

OP明けて、美城常務と部長の話を挟んで、夕暮れの暗い部屋で企画書を作る武内Pが映されます(後述する企画書に労力を裂かれている演出です)。

それから地下のシンデレラプロジェクトの部屋に移り、武内Pはアイドル達に、新しいバラエティ番組「とときら学園」の企画趣旨を説明します。

「でも、今の会社の状況で、バラエティ番組の企画通すの大変だったんじゃないですか?」

しかし、それを聞いた美波がこう心配するくらい「とときら学園」の企画に労力を裂かれ、学園の収録時には蘭子の仕事がブッキングして、今回、武内Pは凸レーションのサポートにまで手が回っていません。

10話でも、武内Pは莉嘉達のために奔走しましたが、上手く噛み合わず、結局、直接的には何も出来ないまま終わっていました。

そんな中、きらり達の助けがあったとはいえ、10話に続き武内Pなしで問題を解決した年少組の頑張りが素晴らしかったですw

「今の状況を良く思っていないのは、私達だけではありません。気持ちを同じくする、他の部署とも連携していくことが、必要だと考えてのことです」
(中略)
「この企画(とときら学園)で成果を出せれば、シンデレラの舞踏会への、大きな一歩となるはずです」

でも、その会議の最後に武内Pがこう言って、新しい希望を示したことで、アイドル達のやる気を鼓舞し、みんなで決意を新たにすることができたのでした。

●莉嘉と美嘉の関係

その日の帰り道、莉嘉はレギュラー番組が出来たと、美嘉にスマホで喜びの気持ちを伝えます。偽りの澄まし顔で映る美嘉の大きな看板の目の前で・・・・。

でも、莉嘉はそんな看板を見ても美嘉の変化に気付けません。何故なら、10話を観れば良くわかりますが、美嘉は莉嘉をアイドルとしてではなく自分が助けなければならない妹として見ていて、しっかり者の姉という仮面を付けて偽りの顔で話していて、アイドルについて本心で話したことがなかったからです。

だから、このシーンの美嘉の看板は、そんな二人の関係を暗示していました。

●みりあと母親

一方、みりあも喜んで家に帰るものの、「台所=家族共通の場所」に入って、仕事のことを話そうとしても、妹が泣き出して母親と話をすることができませんでした。

●園児服・・・・

また、翌日、莉嘉は学校でからかってきた男子生徒に

「テレビで私がセクシー派カリスマギャルだってことた〜っぷり見せてあげるから覚悟しときなさい!」

と大見得を切ってしまいますが、"とときら学園"のリハーサルのためにテレビ局に行ってみると、番組の衣装が急に園児服に変わっていて、がっくりと肩を落としてしまうのでした。

しかし、小学校の制服でなく園児服とは、番組ディレクターがロリコンなのは確定ですねw

●渋滞

リハーサルのあと、きらりが武内Pに電話しますが、武内Pは蘭子の付き添いでタクシーに乗っており、渋滞に捕まっていました。

きらり達が気になって急ぎたくても進めない、そんな武内Pの心が演出されていました。

●莉嘉と美嘉の関係 その二

その後色々あって、園児服のことをどうすれば良いかわからない莉嘉は、美嘉に相談しようと「美嘉の部屋=美嘉の心」の扉を開けますが、美嘉はまだ帰っていませんでした。

でも、丁度そこに美嘉が帰って来て、莉嘉は園児服のことを愚痴ります。しかしこの時、莉嘉は廊下に座り込んでいて、自分だけでは(精神的に)立てなくなっていることと、美嘉の部屋(心の中)に入ることができない=美嘉の気持ちを理解できていないことが暗示されていました。

一方、自分の部屋の中で莉嘉の愚痴を聞いていた美嘉は、

「だったら。だったら辞めちゃいな、アイドルなんて」

つい、こんなことを言ってしまいますが、この時、美嘉の「顔=表情=心」が映されず、本心ではなく八つ当たり的に言ってしまった言葉であることが暗示されています。

「好きな服着たいだけだったらアイドルでなくても良いでしょう。遊び半分じゃ、真面目にやってる他の子の迷惑になるから」

でも、続くこの台詞は美嘉の顔が映されていて、更に美嘉が自室の中で喋っている=(おそらく初めて)アイドルに対する本心を喋っていることが暗示されていました。

ただ、そう言い終わると美嘉はリビングに出て行ってしまって、それ以上自分の素の気持ちを喋れない、八つ当たり的にアイドルに対する真面目な話をしてしまったけど、まだ莉嘉を一人前のアイドルとして見てなくて話を中途半端に打ち切ってしまったことが暗示されていました。

そして今までのように慰めてくれると思っていたのに、初めて美嘉にそんな話をされた莉嘉は、美嘉のプライベート領域ではなく、家族の共有領域であるリビングに美嘉を追って行くこともできず、廊下に座り続けるのでした。

こんな真面目な相談ではなく、アイドルでない母親と世間話のように仕事の話をしようと明るくリビングのドアを開けていたみりあと比べると、各々の状況がよりわかり易いと思います。

●渡り廊下とコーヒー

だから、翌日、美嘉は346の渡り廊下で、「コーヒー=飲み込み難い熱くて苦い思い」を見詰めながら、

「昨日はきつく言い過ぎちゃったかな。ちょっと八つ当たりっぽかったし」

こんな呟きを漏らします。

渡り廊下は棟と棟を繋ぐもの≒心の架け橋の暗示で、莉嘉の心にそんな橋を架けたいと思っている美嘉の心の暗示です。

でも、美嘉はコーヒーの暗示が示すように素直になることができず、そこに立ち尽くしていました。

しかし、そこで同じようにしょんぼりしているみりあを見かけ、莉嘉に素直に話せない代償行為として、莉嘉への埋め合わせにみりあに話しかけ、相談に乗ろうとするのでした。

●今度はきらりが

一方その頃、莉嘉がシンデレラプロジェクトの地下室に行くと、きらりとかな子と智絵里が莉嘉を励まそうとしてくれます。

更に、きらりと杏の話から、

「何を着たって自分は自分。自分らしく工夫するとハピハピになる・・・・」

と、莉嘉は自分が望まない不自由な環境の中でも自分らしく振る舞う方法があることに気付きます。

10話では落ち込んでいたきらりを莉嘉とみりあが励ましその手を取りましたが、今度は逆にきらりが莉嘉の背中を押したのでした。

●お姉ちゃん同士

また、みりあも公園で美嘉に、妹が出来て母親が中々構ってくれなったことを打ち明けると、同じく姉の美嘉と

「「お姉ちゃんって辛いよね」」

と、その思いを分かち合うことができました。

「これからお姉ちゃん同士、協力していこう。辛いことがあったら、いつでも聞いてあげる」
「じゃあ、美嘉ちゃんも辛いことあったら絶対私に言ってね」
「・・・・私は辛いことなんてなんにも・・・・」

でも、美嘉はみりあとこんな会話を続けたところで、涙を零してしまい、辛い心の内を隠し通すことができませんでした。

その涙を見て、みりあは美嘉の頭を優しく胸に抱きかかえ、

「・・・・ごめん、みりあちゃん」
「いいよ。お姉ちゃんだって、泣きたい時あるよね」

と美嘉の涙を包み込みます。そして夕暮れの中、物陰から忍び込む夜の闇を追い払うように近くの街灯に温かな光が灯るのでした。

●お姉ちゃんファイト!

翌朝、みりあが朝食を作っている母親に挨拶すると、また妹が泣き出し、みりあは母親の代わりに朝食作りを引き継ぎます。それを見た母親に、

「ありがとう、みりあ・・・・うん、みりあもすっかり頼もしいお姉ちゃんね」

と言われ、みりあは満面の笑みを浮かべます。そして、これら全てが

「妹が出来てお姉ちゃんになりました。お姉ちゃんファイト!の赤城みりあです」

とときら学園本番のみりあのこの台詞に繋がっていったのだと思います。

●莉嘉と美嘉の関係 その三

「お姉ちゃんごめんなさい アタシ頑張ってお仕事するから今日の本番みにきて」

一方、莉嘉も"とときら学園"の収録に向かう時、美嘉にこんな置き手紙をし、それを見た美嘉も「私もごめん」と素直に思うことができました。

更に、園児服を着ても、ギャルらしく挨拶し、ギャルグッズで飾ったカバンを見せる莉嘉を見て、美嘉も

「だって、あたしはあたし・・・・」

と呟いて、

『不自由な状況の中でも自分らしさを出せる方法はある』

ことに気付き、化粧品の看板の写真撮影に、自分らしい元気な、ギャルっぽいポーズで挑むのでした。

●14話レビューの予想

今回、10話では全く噛み合わなかった美嘉と互いに背中を押し合って共に進むことが出来ました。16話では菜々とみくが背中を押し合いましたし、14話レビューで書いた、美城常務の横槍によって引き合わされたアイドル達が深く関わっていくことになるって予想は当たったかな〜と思ってみたりw

●楓と美嘉の違い

あと、「カリスマJKアイドル」といいつつ、美嘉は今まで(恵まれた環境にあったので)真剣に仕事について考える機会がありませんでした。

だから、自分のアイドル活動、ファンとの関わり方に関して確固たる考えを持っていた楓と違い、美嘉もまだ灰被りのシンデレラでお姫様にはなれていませんでした。

なので、みりあが美嘉を「ちゃん」呼びだったり、凛や未央がタメ口だったり、美嘉もそれを気にしなかったのは、美嘉を含めた全員が美嘉も同じシンデレラだと感じていた演出だったのかな、といった感じですw

といったところで、

アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd SEASON
第18話「A little bit of courage shows your way.」

に続きますw


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2015年08月08日 23:54 by 元会長
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アイドルマスターシンデレラガールズ 2nd BS11(8/7)#17
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