【ニンジャスレイヤー24話】ナンシー=サンの秘めたる思いが天守閣へと…【感想・考察】


ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン #24「ネオサイタマ・イン・フレイム PART3 ダークダスク・ダーカードーン PART1」

まず、サブタイトルの長さが凄いことになってますが(笑)、意訳すると、

「暗い黄昏が暁をより暗くする」

といった感じでしょうか。

一般市民(フユコとトチノキ)の命などなんとも思っていない「ラオモト=黄昏」の闇が、より暗い「フジキド(に憑依したナラク)=暁」の闇を呼び覚ましてしまった、そんな意味なのだと思います。

●分身のジツではなく・・・・

何故なら、今回、ラオモトはヘルカイトと二人がかりでフジキドを追い詰めます。そして、瀕死となったフジキドにトドメの一撃を突き刺すと、その刺し口から噴き出す血飛沫に自身の勝利を確信しました。

・・・・でも、それは幻で、そのことに気付いたラオモトは

「こ、これは、分身ジツか?」

なんてことを言いますが、そうではないと思います。

大ダメージを負い力尽きかけたフジキドは、トドメを刺そうと突進してくる「ラオモト=黄昏」の勝ちを確信したような残忍な笑顔に、噴き上がる憎悪が溢れ出し「ナラク=暁」に体を明け渡してしまいます。

そしてその瞬間、フジキドの人間としての心は、人の証である赤い血を噴き出すようにして死んでしまいました。
(勿論、主人公なので、心が完全に消滅した訳ではないと思いますが・・・・w)

だからラオモトは、フジキドの心が(得体の知れないドス黒い何かに食い破られ)血を噴き出すように死んだことを感じ取り、上記のような幻を見たのだと思います。

よって、その幻が仮にナラクのジツだったとしても、このシーンにこめられた本当の意味は、

『フジキドの心の死亡(をラオモトが肌で感じ取ったこと)』

なのだと思います。

そして、今までの半身乗っ取りではなく、完全体になった(っぽい)ナラクは、瘴気のようなものを噴き上げながら、尊大な声を夜の闇に響かせるのでした・・・・。

・・・・もうどっちが敵ボスなのかわかりませんねw

だから、この前後で背景に映るドクロの月は、11話レビューで書いたように、ニンジャソウルに(フジキドの)心が侵食されている暗示になっていました。

●伝わらない、伝えられない思い・・・・

あと、フジキドが天守閣への扉をくぐったところで、ナンシーが

「ニンジャスレイヤー=サン、この天守閣の七割は掌握したわ。あいつはオフライン領域にいる」

ハックした電子マイコの声でこんなことを伝えます。

一方、その続きの

「生憎、私のガイドはここまで・・・・」

この部分はサーバー室(?)で話すナンシーが映され、ナンシーの声で語られます。

ビル内の通信装置から生声を流しても良いし、スマホめいたもので話しても良いのに、わざわざ電子マイコの声で話しているのは、

『フジキドがナンシーの言葉を事務処理的にしか受け取っていない、まるでロボットの報告を聞いているように感じている』

のを演出するためです。

だから、ナンシーの声を聞いて、フジキドが「ナンシー=サンか」と言う時、真正面を見つめるフジキドを正面から見た画が映されます。

その「電子マイコが一緒に映らない=フジキドの眼中にない」のは勿論、フジキドはマイコの方に視線すら向けることなく、

『フジキドが自分の顔(≒表情≒心)=自分の復讐=ラオモトを殺すこと、しか見えていないことが演出されていました』

サーバー室では、ナンシー=サンが眉を八の字に曲げ、心配そうに、無事を祈るように、優しく語りかけてくれているというのに・・・・。

まあ、ナンシー=サンもラオモト暗殺を望んでいて、

『フジキドを心配しつつも面と向かってはそう言えない、そんな思いが伝わらない電子音声だからこそ素直な本心を覗かせていた』

・・・・のかなと思ってみたり。

●問答無用!

一方、その後、フジキドとラオモトが対面したとき、

「ムッハッハッハッハ、ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ネズミ一匹の分際でよくもここまで我が庭を荒らしてくれたものよのぅ」
「ネズミは二度咬めばライオンをも倒す、即ち」

と話す二人を、ラオモトの背後、ラオモトの頭くらいの高さの視点から映すシーンがあります。

ほとんどラオモト視点と言っていいこの画は、ラオモトの心理演出になっています。

だから、ここでいきなりフジキドの声が小さくなるのは、

『ラオモトがフジキドを取るに足らない雑魚だと思っている≒はなからまともに話をする気がない≒それだけラオモトが自分を強大な存在であると信じて疑わないことの演出』

です。

後のラオモトの台詞、

「所詮地べたを這いずる虫にイーグルの思考は理解できんか」

にもそんなラオモトの心が表れていました。

だから、ここ以外にも、ラオモト視点っぽいところの前後でフジキドの声のボリュームが変わっている箇所がありますが、全て同様の演出です。

一方、フジキドも、上で書いたナンシーとの会話のように、

「アナフィラキシーショックなり」

「罪なき妻子を殺した憎き敵。私はお主が虫けらのように踏み殺してきた一匹にすぎぬ。だが、お主は今、その一匹の怒りを受けて全てを失い、死ぬのだ!」

これらの台詞を言う時、フジキドを正面から映すだけでラオモトが映されません。フジキドが自分の顔(≒表情≒心)しか見ておらず、ラオモトの話などはなから聞く気がないことが演出されていました。

だから、上で書いたラオモト視点のように、フジキド視点で二人一緒に映るのは、

「((前略)私も下らん話を聞いている時間はない。今すぐにでもお主を痛めつけ惨たらしく)殺す!」

のところだけで、フジキドがラオモトに向け、ちゃんと伝えたい思いはこれだけでした。

因みに()内の言葉を言う時、ラオモト視点で、フジキドの声が小さくなっているのも上で書いたような演出です。

あと、その少し前に、ラオモトが

「ワシは七つのニンジャソウルをこの身に宿す、七つだ。故にワシはこの世で最も強い。(後略)」

と得意げに話すのをフジキドが無言で聞く時も、フジキド視点で二人が一緒に映っています。

でもこの時、フジキドは一言も喋りません。話すつもりは全くない、ただ惨たらしく殺すのみ、そんな押し殺したフジキドの憎悪の演出になっていました。

そんな訳で、今回、フジキドがナンシーやラオモトの話を聞いていない=ただラオモトを殺すことのみ考えている、ラオモトもフジキドを虫の一匹としか見てなくて対等に話す気なんて全然ない、ナンシーもフジキドへの気遣いを表に出すことができない、と、意思疎通が滞りまくってるのが印象的な回でしたw

といったところで、いよいよラオモトとの最後の戦いが始まり、むしろ悪役にしか見えないナラクが出てきてしまいましたw

でも、明けない夜はない、「暁(夜明け前)」のあとには必ず「夜明け」がやって来る!、と信じて、25話レビューに続きますw


スポンサード リンク
スポンサード リンク
2015年09月25日 03:39 by 元会長
カテゴリに移動する| ニンジャスレイヤー |
スポンサード リンク



この記事へのトラックバック


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。