【物語シリーズ 終物語2話】育にひたぎ、怪異女子がヤンデレ可愛い理由!【感想・考察】


終物語 第2話「そだちリドル 其ノ壹」

さて、まず本記事は

物語シリーズにモブがいない理由、撫子と翼が暦に恋した理由、傷物語が延期された理由
終物語1話(おうぎフォーミュラ)感想

を元にしているので、宜しければそちらからお読み下さい。面倒だと思われる方は、以下の二点を前提にして頂ければ、一応話がわかるようになっている・・・・はずですw

・物語シリーズにモブがいないのは、暦達『怪異』が『ニンゲン』をもう認識できない演出です。でも、それは逆に『怪異』同士なら出会った瞬間にある程度までは察し合えるということでもあります。
・また『ニンゲン』も『ニンゲン』で、怪異になるような強い思いがない故に、集団の中を保身的にその時々でずる賢く立ち回っています。

●二人の状況

そんな訳で、冒頭、阿良々木暦と老倉育のそれぞれが、天を突く錐(きり)のように細長い岩場の上で、互いの視線と吹きつける風にその身を晒しています。夕日の血と、二人に絡みついては流れていく雲の影に染まりながら・・・・。

『怪異』の歪みを抱え、一歩でも(人の道を)踏み外せば、少しでも強い風が吹けば、即死してしまいそうな二人の危うい状況が演出されていました。

「(暦は)老倉育に嫌われている。それはもう親の仇の如くにだ。同時に不思議に思うのは、僕は、老倉育のことが決して嫌いではないということだ。どうして彼女が僕のことを嫌うのか、そしてどうして僕は彼女を嫌えないのか、その答えを知ることになる」

そんな心象風景に暦のこんなナレーションが重なります。

まず、育が暦に敵意剥き出しなのは、後述するように、育が暦を助けようとした二年前の学級会で、当の暦が育から離反し、それでも暦を助けようとした育のことを暦が全く覚えていないからです。
(暦を激しく嫌うのはそれくらい暦のことを思っていた裏返しです)

上記のような絶体絶命な世界の中で、それでも育には暦が同じ仲間に見えていました。

だから、暦が育のことをすっかり忘れていたのは、育の『怪異』の力が暦を守っていたのに、育が離れたことでその影響が変容し、暦の育に関する記憶が心の奥底に沈殿したから・・・・なのかなと思ってみたり。

よって、以降は、どうしてこんな話になるのか本編を順に追っていきたいと思います。

●翼は(視聴者に)意地悪w

OP明けて、暦が羽川翼から育の話を聞き、覚悟を決めて教室に入ると、

「人の姿に見える=『怪異』の育が自分の席に座っていました」

終物語1話感想では、翼が言った

「(育の席に)座ってたのは幽霊じゃなくて『ニンゲン』だよ」

この台詞より、育がもう二年前に『怪異』から『ニンゲン』になっていて、暦が認識できなくなっていた、としたのですが、育は全然『怪異』のままでしたw

・・・・物語シリーズは、『怪異』の色褪せた世界を演出するためにモブが全くいなかったり、恋物語6話感想のコメントなどで書いたように「人間」って一般名詞に特別な意味を持たせていたり、視聴者に対してかなり意地悪な作品です。

だから、前回、上記の翼の台詞の『ニンゲン』部分にエコーを重ねるなんてわかり易い演出が入っていた時点で、ミスリードの方を疑うべきでした!w

そう考えれば、二年ぶりに教室にきた育を全く映さなかったのも怪しさ満点ですしw

よって、前回の翼の言葉は、

「(育の席に)座ってたのは幽霊じゃなくて『人間』だよ」

になります。化物語1話で暦が

「羽川翼。クラスの委員長。規律正しく、折り目正しく、恐ろしく真面目で教師受けも良いという、委員長の中の委員長である」

と言っていたように、猫や虎が出てきていない翼は(表面上)そんな公正明大な委員長の鑑です。

なら、『怪異』や『ニンゲン』がいくら出来損ないでも、元来『人間』と呼ぶべき存在で、翼が"人間"って言えば、それは

『怪異(偽物)、ニンゲン、人間(本物)、全てを内包したもの』

なんですよねw

・・・・まあ、可愛い育の姿がまだまだ見られることになったので、これで良しと思いましょうw

●育の本心は・・・・

そんな訳で、暦が教室に入り、育に話しかけると、冒頭で暦が言っていたように、ドMなら感涙間違いなしのもの凄い嫌われようですw

でも・・・・

「おかげ様・・・・おかげ様? はっ、(二年前と違って)ずっと学校に来ていなかった私がお前(暦)に何をしたって言うのよ」

「(暦に彼女ができたのは)数学(≒育)のお陰ね!」

「お前みたいな奴に心配されたくない。お前みたいな奴に心配されても何の得にもならないんだから」
=あんなに暦のために尽くしたのに何もしてくれなかった癖に。

「私が嫌いなのは幸せの理由を知らない奴。自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴。自力で沸騰した思っている水が嫌い。自然に巡ってくると思っている季節が嫌い。自ら登ってきたと思っている太陽が嫌い!」
=育のおかげで幸せでいられるのに、それを忘れている暦が嫌い。

「人は誰かに助けて貰わなきゃ幸せになれない。そんなこともわからない馬鹿(暦)が、嫌いで嫌いで死にそうだ」
=二年前、育には暦の助けが必要だったのに、育の切羽詰った状況がわからなかった暦が嫌い。

「許せないのはお前だ阿良々木。お前以上の恩知らずなんていない。独りよがりなんだ、お前の正しさなんて」
=育の恩を忘れて、二年前の学級会で育よりクラスの秩序を優先した癖に。

これらの台詞より、どう考えてもツンデレでしたw

●育が暦のためにしたことは?

ただ、育はそれに報いてくれなかった暦を恨むほど暦に何をしていたのか・・・・?

まず、今回のサブタイトル「そだちリドル」より、育の『怪異』の力は「リドル=謎かけ」に関連するものだと思われます。

だとすると、育の「リドル」は、ひたぎの「蟹」や撫子の「蛇」や翼の「猫」のように当人の問題を解決するためのズルで、それに頼っている間は根本的な問題が表面上の問題にすり替わっているはずです。

よって、二年前の学級会の犯人探しも、(のちに育が言う)五年前に暦の下駄箱に入っていた手紙のリドルも、そして今回暦と扇が見つけた手紙のリドルも、育(と暦?)が自分の力で問題に向き合えるようになるまでは解いてはいけないものでした。

(育の考えでは)二年前の学級会の『ニンゲン』達のように適当に迷い続けていれば、自分勝手に発言し答えに辿り着かなければ、暦を含めた全員が幸せになれていたのです。
(よって、二年前、暦が忘れているだけで、暦は数学のテストの不正を独自に調査し、鉄条を糾弾する寸前でした。だから育は暦を守るために学級会を開いて、鉄条を糾弾できない状況を作ったのです)

しかし、それでも暦は答えを、学級会を中止するという結論(あとで個人的に鉄条を糾弾するという結論?)を出し、リドルを中止しようとしてしまいます。

『学級会で迷い続けていれば、育のおかげで暦もこっち側に留まることができていたはずなのに』

しかも、それでも暦を救おうと、鉄条が犯人だという答えに辿り着かないために、育が身を挺して暦を守ったのに、暦は結局、吸血鬼に、エセ正義の味方に成り下ってしまいました。

・・・・もし、本当にこうだとしたら、(これまでの状況を見る限り)出会う『怪異』の強大さは出会った者の心のアレさ加減に比例しています。だから、怪異の王にまで出会ってしまった暦は本当にアレなんですよね・・・・。

まあ、全て推測なのでまだ真相はわからないですけどw

●『怪異』系女の子達の愛が重い!w

その後色々あって、育は肩を掴んできた暦の手を、ペンで思い切り突き刺します。でも、すぐに我に返って後悔混じりの表情になる育がヤンデレ可愛いですw

更に、そんなところを目撃したひたぎが

「ふむ・・・・ぶっ殺す」

と呟き、育の方に歩いていくのですが、ひたぎを止めようとその腰にしがみつきながら引きずられる翼がこれまた可愛かったですw

「戦場ヶ原さん・・・・? そう、そうなんだ。わかっちゃった。阿良々木と付き合ってんだ、あんた。落ちたものね」
「・・・・羽川さん、もう大丈夫。離して良いわよ。ごめんなさい、大したことなかった」

そしてひたぎと育はこんな会話を交わしますが、二年ぶりに再会したのに(ひたぎは髪型も全然変わっていたのに)、二人がすぐに互いを認識できたのは互いに『怪異』だったからです。

よって、ひたぎが「大したことなかった」と思ったのも、

『(二年前の学級会で、身を挺して暦を助けた育なら?)育が強い覚悟を持って、強い思いを抱いて、敢えて暦の手を突き刺した=それだけ暦に思いを寄せている=恋敵になり得る相手だと思った。でも、育の言葉を聞いてそうではないと判断したから』

です。よって、

『化物語1話でひたぎが暦にホッチキスを突き刺したのも、暦を思ってのことでした』

吸血鬼だとはわからなくても暦が『怪異』なのは一目瞭然で、(育と暦の件を見ていれば?)そんな者が下手に関われば暦を巻き込んでより悪い事態を招きかねません。だから、ひたぎは敢えてあんなにも強く暦を拒絶したのです。
(そもそも、ひたぎが化物語5話(まよいマイマイ4話)で少し話したように、損得で動く『ニンゲン』はひたぎの秘密を知っても進んで関わろうとはしなかったでしょうし)

同じく化物語5話(まよいマイマイ4話)で暦が挙げた、他人を巻き込みたくないから出合った者すべてに

「話しかけないで下さい、貴方のことが嫌いです」

と言っていた真宵のように・・・・真宵の頭を撫でようとした暦の指の骨に歯が届くくらい強く噛み付いた真宵のように・・・・。

なので、ひたぎのホッチキスも、育のペンも、真宵の毒舌や噛みつきも、深い思い遣り(恋心?)の裏返しなのです。そんな訳で、

『怪異系女子がヤンデレ可愛い!w』
(まあ、リアルでは・・・・ですがw)

●ひたぎ完勝

話を戻して、そんな訳でひたぎが吹っかけたのは暦をどれだけ思っているかの勝負なので、

「(前略)私は見返りを求めている訳じゃないんだから。阿良々木君に同じ大学に来て欲しいというのが、そもそも私の欲なのだから。それ以上のことは望まないわ」

と言ったひたぎの完勝で、こう言われ、ひたぎに平手打ちしてしまった育にグーで返したひたぎが物理的にも完勝でしたw
(ヒロインとしてはいいとこ引き分けって感じですけどw)

●モンティホール問題

その後色々あって、暦と扇がかつて暦が通っていた中学校に行き、下駄箱で三通の手紙を見つけます。そしてそれにはモンティホール問題が書かれていたのですが、そのルールは

@三つの扉があり、一つだけが正解
A挑戦者が一つ扉を選択する
B出題者が残り二つのうち不正解の扉を明かす
  (両方不正解ならどちらを明かしても良い)
C挑戦者が再びどの扉を開けるか選択する

こんな感じです。

よって、@で当たりを引く確率は1/3で、Cでそれを変えない場合、当たりを引く確率は1/3のままです。

一方、@で外れを引く確率は2/3で、その場合Bと合わせて外れの扉2枚が確定します。よって、その後Cで答えを変更すれば100%正解します。つまり、Cで答えを変更する場合、当たりを引く確率は2/3となります。

まあ、どの扉が正解か3通り×挑戦者の扉の選び方6通り(3×2)=18通りしかないので総当たり表を書けば一発ですねw
(Bで示された100%外れの扉も選択肢に入れれば27通りですけどw)

でも、このリドルを(≒五年前のリドルを?)解いてはいけませんでした。TRPGとかやってれば2/3なんてゴミ確率ですからね(笑)、『ニンゲン』のように損得で動くのではなく、最初に選んだ扉(育?)を選び抜くべきだったのです・・・・みたいな?

●ある女の子?

その後、手紙のリドルを解いて、暦と扇は手紙に指定されていた場所を訪れますが、そこは暦が五年前、

『ある女の子と待ち合わせをしていた場所』

でした。

そして、暦が認識できるのは『怪異』だけなので、普通に考えれば「女の子=育」となります。
(大穴で撫子や、その他の新キャラの可能性もないことはないですがw)

●色褪せた世界で、道に迷って

その待ち合わせ場所だった廃墟にシーンが変わってから、画面が白く色褪せたようになる演出が入ります。これも終物語1話感想で書いたように、暦の五年前の記憶(思い)が心の中に沈殿し、色褪せてよく思い出せない演出です。

更に、その廃墟の入り口にかけられた「売家」の看板を見て、暦が

「この看板は僕が通っていた頃にはなかったものだな。多分、五年前のあの頃から管理者が変わっているんだろう」

なんてことを言うのも、今は、育が暦の記憶(心?)を封印している暗示・・・・なのかなと思ってみたり。

だから、扇が施錠されていた廃墟の扉をぶち破るのは、扇が暦の封印された記憶を無理矢理こじあけようとしている暗示で、そのシーンから白黒だった世界に少しずつ色が戻っていきます(暦が記憶(心)を取り戻していることが演出されています)。

「(扉をぶち破った音を聞いて)もしお巡りさんが来たら『道に迷った』という言い訳で通しますから、阿良々木先輩、話を合わせて下さいね」

そして扇は暦にこんなことを言うのですが、これが扇の『怪異』としての力、なのかなと思ってみたり。つまり、暦が「(人生の)道に迷った」からここに来ていて、その前提で扇に話を合わせる=扇の質問に素直に答える、そんな暗示をかけている・・・・のです。

よって、前回のサブタイ「おうぎフォーミュラ」より、扇の力は「フォーミュラ=公式」で、扇が公式を指定したらそれに従って動かなくてはならなくなる・・・・みたいな?

●暦は嘘吐き

だから、廃墟内で暦が

(あれ、なんで僕それ(両親が警察官であること)を言っちゃったんだ?)

(全く、どうして扇ちゃん相手だと、僕はこんなにも口が軽くなるのだろう? 適当に嘘を吐いて誤魔化せばいいことだって、聞かれれば答えてしまう。気付いた頃には答え終わっている)

『こんなことを思うのも、既に扇の力の影響下にあるからです』

更に、これってつまり終物語1話感想で書いたように、暦もこれまで貝木のように(視聴者に)嘘ばかり吐いていたのを逆説的に認めているんですよね。エセ正義の味方ヅラして暦はホントに・・・・。

・・・・まあ、暦に限ったことじゃないんですけど 女の子は可愛いは正義!で無罪だから

●やっぱり育も・・・・

「(前略)つまりですね、老倉先輩は鉄条先生が直江津高校にいなくなったから登校できるようになったのだと思うのですよ」
「・・・・要するにあいつには、あの時の犯人が誰なのかわかっていたってことか」

また、扇と暦がこんな会話も交わしていて、終物語1話感想や上の方で書いたように、育も鉄条が犯人だとわかって行動していたって解釈に繋がっています。
(だから、終物語1話感想で書いた「暦が学級会で育を助けられなかった理由」もやっぱり合っていたのかな〜とホッとしてみたりw)

といったところで、次回はいよいよ暦の五年前の回想が始まるようで、暦が更にどんな嘘を吐いていたのか・・・・は、どうでも良いので(笑)、可愛い育や怪しい扇が見られることを楽しみに、

終物語3話「そだちリドル 其ノ貳」

へ続きますw


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2015年10月15日 01:56 by 元会長
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