第02話 「バルバトス」
さて、作中に登場する『ギャラルホルン』の由来は、
「北欧神話において、ラグナロク(世界の終末)の到来を告げると言われている角笛」
です。
なので、統治機構にこんな名前を付けるなんて、普通なら設立者達の正気を疑うしかありませんw
しかし、それでもこんな名前を付けたのならどんな意味がこめられているのか? を考えてみると、
『三百年前、大戦に明け暮れていた世界を終わらせ、今日の(地球圏=搾取層のための)秩序を築いた正当な統治機構』
といった感じでしょうか。
でも、搾取層にとっては「ラグナロク=世界の終末」がもうすぎ去った過去でも、虐げられている者達にとっては、リアルに続く『今』なのです。
だから「ギャラルホルン」が武力で弱者を踏みにじるほど、角笛の音が世界に鳴り響くほど、世界は終末に向かい加速し続けている・・・・なんて感じなのかな〜と思ってみたりw
●阿頼耶識システム
あと、主人公の三日月・オーガス、オルガ・イツカなど少年兵達の使う「阿頼耶識システム」に関して、ヒロイン(?)のクーデリア・藍那・バーンスタインが
「それ(阿頼耶識)は、成長期の子供にしか定着しない特殊なナノマシンを使用する危険で人道に反したシステムだと」
と言っていました。
阿頼耶識とは仏教用語(?)で、
『本来、世界は実体のない概念空間なのに、阿頼耶識が外界の概念を認識しその情報を蓄積し続けるので、世界が実体を持っているように錯覚している』
って感じらしいです。量子力学(?)でいう
『この世は人間が認識するまでは存在しない』
=人間が観測した瞬間から世界が生まれた
みたいな考え方、のようです・・・・多分w
なので、そんなものが「成長期の子供にしか定着しない」のは、
『子供だけが世界をありのままに認識している=大人は薄汚れていたり、綺麗事で(自分さえも)誤魔化していたり、色々なしがらみに囚われていたりで、もう世界をありままに認識することができない』
暗示・・・・なのだと思います。
といったところで、そんな世界と子供達がどうなっていくのかを見守りながら、
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第03話「散華」
に続きますw
スポンサード リンク
スポンサード リンク