【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 3話】どうして兄貴キャラはすぐ死んでしまうのか?【感想・考察】


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第03話「散華」

さて、今回は、

『どうして有能な兄貴キャラはすぐ死んでしまうのか?』

つまり、オルガ・イツカの死亡フラグについて話をしていきたいと思いますw

●桃太郎の場合

まず、桃太郎などが、若い夫婦ではなくお爺さんとお婆さんのところにやってくるのは何故でしょうか?

それは、お父さんがいるのに桃太郎が鬼退治の英雄になると都合の悪いことがありすぎてどうにもならないからです。

まず、父親が桃太郎に丸投げすれば、役に立たない癖に命令だけはする老害ということになります。

でも、父親が鬼退治に同行すると父親が英雄で桃太郎がただの脇役になってしまいます。そんな頼れる英雄がいるなら桃太郎が成長する必要もなくなり、試練を乗り越え成長するという英雄譚の重要な要素が欠けてしまうのです。

また、父親はその他多数の凡人で鬼に抗う力を持っていないなんて現実を語ると、物語を聞く大半の凡人は桃太郎に感情移入できなくなってしまいます。
(もし父親が人格者でなければ桃太郎の成功を妬みその帰還を素直に喜ぶこともできないでしょう)

これらより、

『(有能な)兄貴キャラがいる限り、主人公が物語の主役=英雄になることができない』のです。

●特大死亡フラグ

だから、有能な兄貴キャラがいる場合、日本神話では当初の主人公・イザナギ(兄貴≒父)が、次期主人公・アマテラスの誕生により隠居生活に入ります。

また、某ドラゴンボールでは主人公が悟飯に移る時、それまで主人公だった悟空(兄貴≒父)が死んでしまいます。

その他にもGガンダムの東方不敗やグレンラガンのカミナなど、

『上記のような物語の摂理、回避し得ぬ特大死亡フラグにより、頼れる兄貴キャラは死亡する運命にあるのです(誇張)w』

2話ではギャラルホルンのコーラルが

「なんてことだ。火星独立運動の旗頭だったクーデリア・藍那・バーンスタインが我々の襲撃により華々しい戦死を遂げる」

なんてことを言っていましたが、(ヒロインで生存フラグが立っている)クーデリアなんかより三日月が「主人公=英雄」になるために華々しく戦死する運命にある(ように見える)オルガが心配でなりませんw

・・・・オルガがヘタれの無能になるほど生存確率は上がっていきますし、大穴で主人公・オルガが覚醒するための弟分・三日月にこそ死亡フラグが立っているなんて可能性もなくはないですが・・・・w

しかし、三日月・オーガスがクランク・ゼントのMSを仕留めた火花、サブタイトルにある「散華」する華を見てオルガは

「鉄華団・・・・俺達の新しい名前。(中略)鉄の華だ。決して散らない、鉄の華」

と、自分達の名前を決めてしまいます・・・・なので「鉄華団」って名前がもう死亡フラグにしか見えませんw

●阿頼耶識で見えるもの

あと、1〜2話感想で「阿頼耶識システム」の設定は

『子供だけが世界をありのままに認識している=大人は薄汚れていたり、綺麗事で(自分さえも)誤魔化していたり、色々なしがらみに囚われていたりで、もう世界をありままに認識することができない』

暗示だと書いていましたが、今回の三日月とクランクの会話に、それが良く表れていました

まず、

「大人の争いのために子供が犠牲になることはないんだ」
「(2話のクーデリアの演説にあったように子供を)散々殺しといて・・・・」

この会話より、クランクが"戦場は自分のように戦士の誇りと責任を持った大人が戦う場所で、子供にそんな業を負わせるべきではない"と考えていることがわかります。

でも、そんな風に、戦場で戦士として殺すのでなければ、クランクは日常で一般の子供がどれだけ死のうが見て見ぬフリをしてきました(あと、クーデリアだって子供と言える年齢のはずですし、任務なら良いとでも言うのでしょうか)。こんなおかしな話はありません。

だから、三日月は、そんな欺瞞だらけのクランクとの会話を

「ああ、もういいよ。俺はオルガに言われたんだ。あんたを殺っちまえってさ!」

こう言って打ち切ります。

三日月はオルガを心から信頼していて、それが生き残るための(正しい)道だと、オルガの指示なら命を賭ける価値があると確信しているからです。
(まあ、この依存と言えるくらいの信頼っぷりがオルガの死亡フラグにも見えてしまう訳ですが・・・・)

一方、クランクはコーラルの命令を苦々しく思いながら、子供と戦うことに抵抗を覚えながら、嫌だと思いながら、それでも『仕方なく』戦っていました。

もし、本当に子供を救いたいのなら、2話でその救済を訴えていたクーデリアに味方するのが論理的な選択ではないのでしょうか? でも、クランクそうしません。何故なら、結局クランクが守りたかったのは、

『今の暮らしと、戦士が誇りと責任を持って臨む聖なる戦場』

だったからです。少年兵と戦えないなんて欺瞞で自分を騙しながら、クーデリアを殺し、結果クーデリアが助けようとしていた子供達を殺し、せめて今の暮らしと、誇りある聖なる戦場だけは守りたい・・・・。

本当に正義心を持っているなら、そんな欺瞞で自分を騙すのではなく、部下のアイン・ダルトンらとギャラルホルンを抜ければ良いのに。

勿論、汚れた大人がそんなことをできる訳がないと、百も承知していますけどw

「なぁ、俺が勝った場合はどうなんの?(後略)」
「・・・・すまない。馬鹿にした、訳じゃないんだ。その選択を俺が持たなかった、それだけだ」

あと、この会話にしても、クランクはもう決闘に負けた場合、自分の命を部隊の仲間を守ることに割り当てている=戦死する覚悟を決めていてオルガ達の部下になるとかギャラルホルンとの交渉を手助けするとかの選択肢を用意できなかった、そんな意味です。

つまりクランクは、自分が死ぬことも折込み済みなんですよね。嫌々仕方なく命令に従って、守ろうとしているものは訳のわからない欺瞞で、任務に失敗したら仲間のために死ぬ覚悟まで決めている・・・・。

嫌々従っている命令なのに、それでもやるのでしょうか? 今の暮らしを守りたいと思うのなら、今度こそ全戦力で蹂躙するべきではないですか? 子供や聖なる戦場を守りたい? 仮に決闘で勝っても、クーデリアを殺せば目先の三日月達より遥かに多くの子供が死ぬのに? そもそも、そんな欺瞞に満ちた戦場に誇りもクソもないと思わないのですか? 死ぬ覚悟までして他の隊員達の今の暮らしを守りたいなら、今度こそ全戦力で(略)。

オルガは三日月のことを「矛盾だらけ」と言いますが、こんな矛盾だらけの大人に比べれば、阿頼耶識(仏教用語)の暗示を受け世界をありのままに認識している三日月(達)は遥かにシンプルで筋が通っていると思います・・・・良し悪しは別として、ですがw

論理的には矛盾だらけの支離滅裂でも、だからこそ、感情的にはクランクの方が良い人っぽく映るでしょうし・・・・。

●クランクも兄貴?

あと、そんな欺瞞に満ちた世界で生きているアインが、クランクの死に様に一躍奮起するかもしれません。

そうだとすると、クランクはアインにとっての兄貴キャラだった、なんて流れも・・・・? まあ、アインがモブではなく準レギュラーくらいに入ってくればの話ですけどw

といったところで、

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第04話「命の値段」

に続きますw


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2015年10月18日 22:24 by 元会長
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