さて、今回はサブタイトルの命名規則について考えてみたいと思いますw
何故かと言うと、今回の主題(物語的に一番重要な要素)は、
『ワンパンマン(サイタマ)が、自分が周囲からどう見られているのかを認識し(た風を装い)、更にハンマーヘッドに自分を重ね、自分の生き方はこれで良いのか省みて、ヒーロー試験への登録を決意した』
ことですが、サブタイトル「今時の忍者」を表面的に捉えると、それが内容と全然マッチしていないからです。
「今時の忍者=
やっぱり、上記の主題からヒーロー試験に繋がる一連の流れが何と言っても今回一番の目玉ですし。
そこで注目するのがサブタイ前半の「今時の」です。つまり、サブタイトルが
『その回の担当キャラ(に重ねたサイタマ)を暗示する言葉+その回の担当キャラ』
って感じになってるんじゃないかな〜、ということですw
後半部分に関しては・・・・3話の「科学者」がどこをどうやってもサイタマに結びつかないので、後半は素直に表の意味だけだという解釈になりましたw
科学者(研究者)もその中身は泥臭い検証作業の繰り返しです。なので、サイタマの腕立て/上体起こし/スクワット100回とかと重ならなくもないのですが、それは「執念の」の方で十分カバーできてますし、論理性が全くないサイタマを科学者に結びつけるのはどうやっても無理でした・・・・w
●これまでのサブタイトル
そんな訳でこれまでのサブタイを振り返ってみると、
・1話「最強の男」
まあ、流石にこれはこのままですw
・2話「孤高のサイボーグ」
孤高というか孤立というか・・・・w ヒーロー協会のことを教えてくれる知り合いが一人もおらず、周囲の目を認識することもなく一人で戦い続けていた(もしくは後述するようにそんなボッチになることを意図的に望んだ)サイタマ。ジェノスも合わせてそんなボッチ二人が、人との繋がりを築いていく(取り戻していく)、って意味が暗示されていたんだな〜と思ってみたり。
勿論、2話感想で書いたような要素も同時に入っているんだと思いますけど。
サイタマを師匠と崇め、その素晴らしさをクセーノ博士に伝えたい、なんて人間の感情がジェノスに戻り始めていますしw
ただ、サイタマに関しては3話感想より、ないのではなく隠している正義の心を素直に話せるようになるにはまだまだ時間がかかりそうな感じです。
・3話「執念のサイボーグ」
これも3話感想で書いたように、日々の『退屈』と地道な戦いをし続ける、そんな「執念」の暗示が入っていたのだと思います。
(なので表の意味であるジーナスの執念は、好きなことを自分勝手にしていただけのエセ執念ってことになります)
ヒーロー協会に入っていないサイタマがどうやって生計を立てていたのか謎ですが、バイトをしつつ、なれるかどうかもわからないヒーローを目指しひたすら腕立て100回などを三年続けたのなら、総合的な合わせ技で執念と言えると思いますしw
●今時の・・・・?
・4話「今時の忍者」
そして今回は、サイタマに今時のヒーロー像が重ねられていました。
謎の資金で運営され秘密裏に悪と戦うボランティアではなく、広く一般から募金を募り、外からの評価でランキングを作り、順位に応じて募金を振り分けるプロ組織・・・・なんとも世知辛い制度ですw
あとは細かいことを二つほど。
●サイタマはボッチ
「(ヒーロー試験に)一緒に登録してくれたら弟子にしてやるから」
この台詞より、サイタマはかなりのボッチ体質です。公的機関に登録し不特定多数に自分の情報を発信する、つまり広く浅く多くの人々と繋がりを持つことをかなり嫌っている・・・・ように見えます。
だから、サイタマはヒーロー協会のことも知っていたし、自分の知名度が不当に低いことも認識していました。でも、それでもサイタマは意識的にボッチの方を選んでいたのです。
しかし、今回、ジェノスが押しかけて来てくれて丁度口実もできたから・・・・みたいな?
なので、今回のサブタイは今時のヒーロー像じゃなくて・・・・みたいな可能性もあるのですが、まあ、普通にスルーの方向でw
●サイタマとハンマーヘッド
あと、サイタマが浅い表面だけ見て、ハンマーヘッドに自分を重ねますが、二人は全然違うと思います。
夢見たヒーローになるため、苦しいトレーニングを執念で続けたサイタマ。更に、3話感想で書いたように、ヒーローになってからも自分が夢見たヒーローとはかけ離れた『退屈』な戦いを地道にこなし続けたサイタマは、単に働きたくないからと暴力に走ったハンマーヘッドとは心の芯が根本的に違っていました。
といったところで、
ワンパンマン第5話「究極の師」
に続きますw
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