さて、今回、全ての火星の人々の幸せを願い地球からの独立を目指していると話すクーデリアに、三日月が話しかけ
「ふーん、じゃあ、あんたが俺達を幸せにしてくれるんだ」
「・・・・ええ、そのつもりです」
こんな会話が交わされます。
でも、クーデリアが地球のアーヴラウ政府との交渉を成功させたとして、そんな未来が訪れるでしょうか?
僕は訪れないと思います。
そんなことをしても、せいぜい搾取するのがアーヴラウ政府から、火星の富裕層(クーデリアの父やノブリス達)に変わるだけです。ノブリスがクーデリアに資金援助している目的も、つまりはそういうことな訳ですし。
悪い支配者を倒すのは英雄ではなく民衆でなくてはなりません。英雄が倒したところで英雄が新しい独裁者になるか、英雄が私欲を持たないなら、新たに権力を手に入れた連中が英雄を追放し新たな独裁者(層)になるだけです。
なので、クーデリアが本当に火星の人々の暮らしを変えたいのなら、自身が全てを引き受けるのではなく、民衆がみんなで自分達の暮らしを勝ち取るんだと一致団結できるよう導いていくしかありません。
それはつまり、学校にも行ってない、文字も書けない民衆に教育を普及させどんな社会を目指すべきなのかを浸透させるってことなんですよね・・・・まずは。
だから、今回の勉強会は、クーデリアが本当に一歩ずつ火星独立への道を進んでいる伏線・・・・なのかな〜と思ってみたり。
まあ、義務教育で知識だけ教えられてもそれが実践に移らない国もありますが・・・・どことは言いませんけどw
だから、団長が一団員でしかない三日月なんかを気にして
「あの目に映る俺はいつだって最高に粋がって、格好良いオルガ・イツカじゃなきゃいけねぇんだ」
なんてトチ狂った基準で団の行動を決めていたら、みんなで諌め、場合によっては団長の座から引きずり下ろさなくてはいけません。
無条件に
「大人達がいた時と違うんだぞ。俺達だってこれから鉄華団の役に立たなきゃいけないんだからな!」
なんて考えを抱いていたら上が腐るばかりです。
なので、3話感想で書いたように、今回もオルガが生存フラグを積み上げているようで、オルガファンも安心(?)ですw
このまま進めば1〜2話感想で書いたように、世界を阿頼耶識(仏教用語)でありのままに認識している三日月が、オルガからクーデリアに乗り換える日も近そうですしw
ただ、そこから更に先、人任せじゃなく三日月達一人一人が考え戦っていくんだ(指導者の行動を監視し良い指導者をみんなで選んでいくんだ)ってところに進めるのかどうか、非常に気になるところです・・・・。
なにせ、そうなったら(まずは火星で民衆の意識改革だって話になって)地球に行く意義がなくなっちゃいますしw
・・・・僕も上記に書いた実践できないその他大勢なので、別にこんな社会派っぽい話をする気はないのですが、農園といい文字の勉強会といい、なんかそんな要素が入れられているように見えるので、描かれているものを素直に解釈したらこうなっちゃうんですよね(言い訳)w
●三百年前の真実!世界を滅ぼしたのは・・・・
「厄祭戦末期に活躍したガンダムの名を冠された七十二体のうちの一つだ」
あと、マクギリスがこんなことを言っていて、バルバトスってどっかで聞いた名前だな〜と思っていたら、ソロモン72柱(ソロモン王が封印したという72匹の悪魔達)の名前でした。
1〜2話感想でも書きましたが、天使の名前ならまだしも兵器に悪魔の名前を付ける辺り、三百年前の世界が滅んだ原因は悪性中二病の蔓延だった気がしてなりませんw
まあ、反キリスト教勢力が一致団結して開発したみたいな感じ・・・・なのかな?
それに神でも天使でも聖人でも偉人でも、どんな良い感じの名前を付けたところで欺瞞度が増すばかりで、兵器の本質を捉えているって意味ではむしろ良い名前だと思いますしw
といったところで、
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第07話「いさなとり」
に続きますw
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