【ガンダム 鉄血のオルフェンズ 12話】昭弘が昌弘を助けられなかった理由【感想・考察】


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第12話「暗礁」

さて、今回、鉄華団は昭弘の弟・昌弘の救出(引き抜き?)に失敗してしまいましたが、その原因は何だったのでしょう? それは、

「昭弘やオルガや名瀬の言う『家族』が文化的なそれではなく、野蛮で原始的な『群れ』だったから」

です。

子供の頃に普通に文化的な『家族』を知っていた昌弘(や大半の視聴者)から見れば、とても家族と呼べる代物ではありませんでした。

●今回は漁ではなかった

何故なら、まず、

『今回、昭弘を含めた誰一人として、(ほとんど)汗をかいてない』

からです。

7話感想で書いたように、7話では昭弘も三日月も大量の汗をかくほど本気で「(生きる糧を得るための)いさなとり=漁」に挑んでいました。全員で『群れ』が生き残るために必要な漁に、全力で挑んでいたのです。

その7話の演出と、今回のただ昌弘のMSにしがみつき(デブリとして)宇宙を漂うだけだった昭弘の、戦闘でほとんど汗をかかなかった三日月(達)の演出を比べて頂ければ、昌弘に対する思いがどれほど瑣末なものだったかは明らかでしょう。

そんな中で、昌弘だけが、涙を、瑞々しい感情(の暗示)を溢れさせ、文化的な人間として、『家族』に対面し、その思いをぶつけていました。

ただ単に、倫理として『家族を発見したなら助けなければならない』と、心ではなく頭で動いていた昭弘(達)の言葉が昌弘に届かなかったのは、むしろ当然だったと言えるでしょう。

別段、生きるために必要のない昌弘の救出なんて理由で『群れ』が動ける訳がないのです。

これまでの環境が環境だけに、そもそも家族を知らないオルガ達、まだ心が凍てついたままで弟に再開できたという現実に心が追いつけなかった昭弘、と確かに仕方ない面は色々ありますが、なら、それってつまりは、

『オルガ達の言う家族が、現代の一般的な日本人が考える文化的な家族ではなく、昔の、生きるために集結しただけの"群れ"だったという何よりの証』

なのです。

●テイワズに入った結果

そして、それが冒頭の、

『互いに相手の方を向くことができず、顔を逸らし、目を逸らしながら話していた、オルガと名瀬の会話にも表れていました』

何故なら、名瀬は安全に航行できる航路を提供すると約束していて、ブルワーズの襲撃を許したことは申し開きの出来ない失態だからです。本来、名瀬がタービンズの責任でなんとかすべき問題だったのは明らかでしょう。

なのに、名瀬は兄貴分ということで、オルガは弟分ということで、二人はその責任を有耶無耶にしてしまいました。

兄貴分にペコペコし、身内に負担を強いるのでは元CGS社長・マルバと大差ありません。

オルガが本当に団長で、鉄華団が本当に家族なら、オルガが名瀬の責任を追及し、なんとしてでも名瀬に鉄華団の安全を保障させるべきだった、少なくとも全力で交渉すべきところだったのは間違いありません。

まあ、マフィアの末端ということを考えれば、そんなことを言える訳がないって話ですが・・・・なら、そんなメリットよりデメリットが大きそうなマフィアに加わったこと自体が、オルガの判断ミスなんです。

事実、オルガが本当に団長だったら名瀬達にやらせるべきだった今回の戦闘で、敵母船に突っ込んだ鉄華団のクルーが少なくとも一人死にました。

『口では鉄華団は家族なんて綺麗事を掲げつつ、その実、タービンズへの義理立てなんかを優先したオルガが殺した、オルガの十字架です』

そんなオルガや昭弘の言う『家族』が、

『タービンズへの義理立てにすら劣る家族が、"群れ"と呼ぶ方が相応しいものであるのは、これ以上説明するまでもないでしょう』

まあ、そんなオルガを支持し団長にしたのは鉄華団の面々であり、オルガだけでなくみんなの責任でもある訳ですが、オルガが最も重い責任を背負っているのもまた事実です。

●クーデリアは・・・・

そもそも、もっと根本の原因を挙げるなら、クーデリアを地球に送り届けるなんて身の丈に合わない案件を、

『筋を通す』

なんてクソ下らない理由で引き受けたこと自体が間違いなんですけど・・・・。

クーデリアは気紛れで手伝った農園や給仕の仕事の方が充実感を覚えるくらい、火星独立運動に何の手応えも感じられていません。

クーデリアが大富豪の娘でたまたま滑り出しが上手くいってしまったから大事になってますが、そんな子供のお遊びに懸けるのは、せいぜい自分の命までにするべきでしょう。

ちゃんと大切な家族を安全な場所に切り離しているビスケットやタカキのように・・・・まあ、オルガ達の言う家族は『群れ』なのでそもそも大切な家族じゃありませんが。

ただ、結局、本当の家族を知らない「オルガ達=オルフェンズ=孤児達」が『群れ』しか作れないのは当然で、鉄華団はこうするしかなかった、と言えばそうなのかもしれません。

しかし、だからと言って、オルガ達の言う『家族』が、(少なくとも現段階では)この上なく嘘臭い偽ものである事実が変わる訳でないのもまた事実だと思います。

●フミタンは・・・・

あと、名瀬の次回予告と、次回のサブタイトルより、もしフミタンが航路をブルワーズにリークしていたのなら、微妙に死亡フラグが立っているような・・・・?

アトラとクーデリアとメリビットは一緒に食堂いましたが、女性陣でフミタンだけが一緒にいないし・・・・フミタンはブリッジクルーだからって言えばそうなんですけど・・・・。

といったところで、またまた不穏なサブタイの

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第13話「葬送」

に続きますw


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2015年12月20日 21:24 by 元会長
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