ラノベの主人公が開始1分でヒロインを押し倒す理由【最弱無敗の神装機竜(バハムート) 1話 感想・考察】


最弱無敗の神装機竜《バハムート》 第1話「朱の戦姫」

さて、OP明けてタイトルキャッチの後、わずか三十五秒でヒロインを押し倒し、圧倒的主人公力を見せ付けたルクス・アーカディア。その様式美さえ感じさせる手の早さには感服するばかりですw

なので今回は、どうしてそんな構成になっているのかを考えていきたいと思います。

●倒叙形式

そこでまず手がかりにするのが、

・刑事コロンボ
・古畑任三郎

です。

これらはミステリーで、本来は犯人が誰かを隠しつつ、視聴者がそれを「推理」していく作品です。

しかし、これらはミステリーでありながら、冒頭で犯人や殺害動機を明かす『倒叙形式』と呼ばれる構成になっています。

どうしてそんなことをするのか? それは、

『大半の視聴者が、それほど本気で推理する気がないからです』

むしろ大半の視聴者は、謎解きが難しすぎると歯応えがあると思うより前に面倒臭くなって作品への興味を失ってしまいます。

自分のペースで読めていつでも中断できる本ではなく、1〜2時間枠のTV番組であるというコンテンツの特性もそれに拍車をかけています。九十秒のCMが挟まれても、その間に推理を組み立て犯人を見つけ出せる人はそれほど多くないでしょう。

だから、大半の視聴者にとっては最初から犯人や殺害動機などを明かすくらいが丁度いいのです。それらがわかっていれば、刑事が重要な証拠に遭遇した時、そこが重要なシーンだと気づく=そのシーンの意味がわかるようになり、途中で興味を失うこともなくなります。

僕もミステリーは、ちょっと考えてわからなければすぐ答えを見ようとする程度なので、『倒叙形式』の方が性に合ってますしw

●様式美

なら、ラノベ(ラブコメ)の主人公が開始三十秒でヒロインを押し倒す理由も明らかです。

本来、主人公と女の子達がついたり離れたりその恋愛模様を見守りながら、どの女の子が選ばれるのかを「推理≒(好きなキャラが選ばれることを)期待」しながら見ていくはずのラブコメで、ヒロインを最初から明かすのは、

『(ターゲットとする)視聴者の大半が先の見えない恋愛模様を望んでいないから』です。

主人公が誰とくっつくのかわかっていないと、ある女の子とデートしても、それが最終的に結ばれる子との楽しい思い出になるのか、いずれ別れてしまう子との切ない思い出になるのかわかりません。

犯人が明かされていないと、敏腕刑事/名探偵が犯人の尻尾を掴もうとしているシーンなのか、重要度の低い雑談シーンなのかを判断できないのと一緒でしょう。

なので、

『ラノベ(ラブコメ)の主人公が開始三十秒でヒロインを押し倒すのは、それがわかり易さを重視するラノベとして洗練された形だから』

です。

●時代は巡る

まあ、これらはラノベやミステリーに限らず、選民思想に突き進み衰退したSFなどでも同様ですし、書籍、アニメに限らず、シューティングゲームやロールプレイングゲームなどでも一緒です。

「"より難しければいい"というのは、危険な思いこみだ。今、RPG は優しさの時代へ。」

その昔、名作RPGにこんなキャッチフレーズがつけられたのは、その前作や前々作などが余りに酷すぎた反動らしいですしw

STGも難しすぎて衰退していたのが、首領蜂など難易度を落とし弾幕ゲーとして『楽しめる』作品を出したことで多少は息を吹き返したようですしw

なので、ラノベにしてもミステリーにしてもゲームにしても、裾野を広げるキャッチーさは大事なんだろうな〜と時代の変遷に思いを馳せたところで、

最弱無敗の神装機竜《バハムート》 第2話「最弱の機竜使い」

に続きますw


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2016年01月12日 19:05 by 元会長
カテゴリに移動する| 最弱無敗のバハムート |
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