#01「ファントムの時代」
#02「迷惑UFOをやっつけろ!」
#03「記憶コピペ作戦」
さて、1〜3話を観た一番の感想は、
『意味のわからないシーンが多すぎるので、何かを隠している、何かがおかしい世界であることだけは間違いない』
ということです。
●世界は仮想現実?
何せ、1話のOP明けに、ルルが目覚ましを叩くシーンから、世界がドット絵のように描かれるという違和感があるのだから。
まあ、百歩譲って、そこは主人公・一条 晴彦が寝惚けていた演出だとしましょう。しかし、晴彦が起き上がり歩き出したところで近くの荷物にぶつかると、荷物がバグったゲーム画面のようにモザイク状になりました。それどころか、その後、部屋全体がドット絵から普通の風景に変わっていくのです。
素直に考えれば、作中の世界は眠った(眠らされた?)晴彦が見ている仮想現実(電脳空間)なのでは? って疑惑が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。
その後、晴彦が学校に向かう途中、陸橋の階段をところどころワープしながら登るような演出になっているのも、その疑惑を更に大きなものにしています。
例えば、学校に着くと既に始まっていた、川神 舞とファントムの戦闘で、舞の打撃が入る度にファントムの一部がモザイク状になるのは、ファントムが元々非現実の存在なので構いませんが、目覚まし時計や荷物はリアルに存在する普通の物質です。
だから、1話の初めにあんな演出を入れるなんて、もう意味深な伏線にしか見えないんですよねw
●マルコシアスが一杯w
また、舞とファントムの戦いを呑気に眺めながら、
「あのファントムってさぁ、こないだから体育の授業邪魔したり、花壇荒らしたりしてた奴だよね」
こう言う女子生徒が『CV.南央美さん、マルコシアスの中の人』でした。っていうかその右の子も、舞がファントムを倒した後、久瑠美に
「私達も行こう、久瑠美ちゃん」
と言う子も、三人合わせて南さんの兼ね役なんです・・・・多分w
某ルリルリや某タマで有名な方で、兼ね役なんてしたら、ダメ絶対音感を持っている大きなお友達には一発でバレてしまいますw
1話では、そのうちレギュラーキャラで出るから兼ね役なんだろうな〜、程度に思っていましたが・・・・。
2話でも晴彦達がファントム退治に訪れた女子寮の生徒を南さんがやっていて、非常に引っかかるんですよね。最近の傾向として普通ならもう一人か二人、モブ役の方を配役してるはずなのに、
『何かしらの演出意図を込めて、敢えて兼ね役を多くしている』
ように思えてなりません。
それは3話でも続いていて、OP後のシーンで、「楽しかったね」と言いながら舞の横を通り過ぎた幼女も南さんの兼ね役でした。
更には、橋で二人組みのファントムと戦った翌日、晴彦達の所属する「脳機能エラー対策室」で
「ねぇ、今日はどんな依頼なの?」
と言った、晴彦達のクラスメイトまで南さんの兼ね役なのです。
いくらメインが犬(マルコシアス)だからといっても、ここまでの兼ね役は、意図的な何かを感じずにはいられません。
・・・・例えば、作中が仮想現実世界で、それを作り出している晴彦の音声ライブラリが貧弱なので(関係性の弱い子の声まで正確に覚えていないので)、モブの多くが同じ声になってしまう、とか・・・・。
●兼ね役が一杯w
因みに、その他にも、1話で南さんのキャラの左側にいた「緑髪のおさげの子」と、3話のOP後に通りかかった幼女の一人、ファントムに負けた翌日、南さんのキャラと話していた「茶髪ショートの子」が熊枕 久瑠美役の久野美咲さんの兼ね役です・・・・多分w
あと、1話で登校してきた久瑠美に
「風邪もういいの?」
と言うのが水無瀬 小糸役の内田真礼さん、その少し後に
「高等部のお姉さん達がファントム退治してるんだよ」
と言ったのが和泉 玲奈役の早見沙織さん、3話の幼女の最後の一人が"力比べのファントム(EDテロップより)"役の千菅 春香さんです・・・・多分w
でも、3話ではもう一人"力比べのファントム"役・下地 紫野さんがおられたのだから、どう考えても幼女の一人(もしくは二人)を下地さんの兼ね役にするのが普通です。
なのに、『敢えて南さんや久野さんの兼ね役になっている』んですよね。
まあ、僕の『ダメ』絶対音感による判定なので、中の人を間違ってたらすみません・・・・w
●返事がない、ただの・・・・
次に気になるのは、2話で和泉 玲奈と舞が晴彦の家でシャワーを浴びた後のシーン。舞が
「悪いわね、シャワーまで借りちゃって」
と声をかけてきたのに、晴彦は返事をしませんでした。
もし、風呂上りの女子の艶姿を目に焼き付けていたなら、続く玲奈との会話が、
「ご両親は、お留守なんですか?」
「(えっ? ま、)まあ、そんなとこ」
()に示したような演出になっていたと思うんですよね。
逆にそうでないなら、
「悪いわね、シャワーまで借りちゃって」
「いえ」
「ご両親は、お留守なんですか?」
「まあ、そんなとこ」
こんな風に、たった一言、晴彦の台詞を入れればいいだけです。
だから、何かがおかしいんですよ。例えば、仮想現実じゃなくて、晴彦が現実世界をファントムの力で改変しているなら、家の改変に力を回しすぎて脳の処理が追いつかなくなっている、とか・・・・。
また、その後、ルルが晴彦に阿頼耶識社の工場から拾ってきた謎の端末を渡します。すると、その画面がパソコンのメモリ内を表示しているような感じで、ファントムと電脳世界に関わりがある伏線に見えてしまいます。
●ラブコメとして・・・・
何より、舞達が明彦の家から帰る時に、ルルも
「じゃあ、また明日ね」
と言って空高く夜の星に紛れていきました。
これよりルルは、晴彦の家に居候していなくて、毎朝晴彦を起こしに来ているのです。
しかし、ルルは人間ではなく(同棲しても間違いの起きにくい)ファントムです。女の子とイチャラブするラブコメで、
『わざわざファントムのヒロインを出したんだから、同棲させなくてどうするんだ!(激怒)』
って話ですよw
なので、もう違和感が凄いというか、あんな広くて家賃の高そうな一軒家で
『わざわざ晴彦のプライベートの時間を確保して、一体何を隠しているのかな?』
って疑惑しか浮かびません・・・・w
●ピンクすぎ・・・・
また、その後、晴彦達が訪れた女子大生の寮の部屋が、あまりにもピンク色すぎて、
『(作中の世界が晴彦が作り出した仮想現実なら、)晴彦が考える女子大生の部屋が、こんなイメージである演出』
に見えてしまったり・・・・。
●ルルは誰に話してる?
あと、3話のOP明けに、舞が
(あたしは川神舞。ホセア学院高等部二年生。ファントム退治のクラブに所属している。今日は休日だけど姫野アリス先生の指示を受けてみんなと出かけるところ)
こんな独白をするのですが・・・・リアルにこんなことを考える人はいないので、三人称の小説では可能な限り避けるべき言い回しなんですよね。
まあ、それがわかった上で、アニメでは3話から観始めた視聴者のために敢えてこんな説明を入れるのもアリではあるのですが・・・・。
更にその後、ルル達が再びファントムの出る橋の近くに来たシーンにあり得ない台詞と演出が入っています。
何せルルが『画面(=視聴者)に向かって』
「で、ファントムの出る場所に戻ってきました」
こんなことを言うのです。
流石にここまで酷い脚本を書く方はいないと思うので、『意図的にこんなことを言わせている』訳です。
つまり、普通は、作品の世界とそれを視聴する視聴者の二層しかありませんが、作中の世界は、
・晴彦達のいる作中の仮想現実世界(?)
・その外にある作中の現実世界
・それを視聴する視聴者
の三層がある演出・・・・なんじゃないかな〜、みたいなw
晴彦と舞の、遊園地や映画館、アトラクションに中華街でのランチ、臨海地域の散歩に展望台デートも、ちょっともじもじする舞も素晴らしかったですが、上記のようなシーンがあるとそっちが気になって仕方ないんですよねw
まあ、上記の予想が当たっているかどうかはわかりませんが・・・・とにかく何かがおかしい、何かが隠されていることだけは確か・・・・な、はずですw
なので、なるべく早くそれが何かを見つけられたらいいな〜なんて思いつつ、
無彩限のファントム・ワールド #04「模造家族」
に続きますw
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