【闇芝居(三期) 3話】ネズミ女にならない為のたった一つの方法【感想・考察】


闇芝居(三期) 第3話「ねずみ」

さて、ニコニコチャンネルの公式様のページより、作中でもEDテロップでも本名が明かされなかった「ケンちゃん」は「ケンタ」という名前のようですw

と前振りを終えたところで、今回はマチコがネズミ女になってしまった理由と、どうすればネズミ女にならずに済んだのかを考えてみたいと思います。

●ずっと部屋の中

まずは冒頭の、マチコとケンタがボロアパートに引っ越してきたシーン。

その最初にアパートの近景が映されますが、視界が拓けているのはここだけでした。以降は全てアパートの室内で、常に壁に遮られ、狭い、圧迫感のある画(え)が続きます。

そして「部屋を見ればどんな人かわかる」と言われるように、部屋は住む者の心の暗示です。

だから、本編を通して、マチコが圧迫感を感じながらも、暗くて心細くても、ネズミ(魔の心)が住みついても、自分の「部屋=心の中」に閉じ籠っていたことが演出されていました。
(ケンタは出張で部屋から出ているため、その演出がかかりません)

●心の重荷

また、部屋に荷物を運び入れる時、マチコは

「ケンちゃん、ちょっと手伝って」

と(おそらくマチコの)荷物をケンタに運んで貰います。上記のように部屋が心の暗示なら、その中に入れる荷物も「心の(重)荷」の暗示です。

だからマチコが自分だけでは抱えきれない重荷を無理矢理心の中に詰め込んでいることが演出されていました。

それは二人の

「よし! じゃあ、引っ越し祝いに寿司でも取るか」
「えっ、ダメだよ節約しなくちゃ」

こんな会話にも表れています。

だからマチコがそう言った直後にネズミが現れ、マチコのそんな心の隙を魔物に突かれてしまったことが演出されていました。

後のケンタの台詞、

「家賃が安いからってこの部屋選んだのマチコだろ」

からも、マチコが(本当は平均的な部屋に住みたいと思っているのに)無理に節約しようとしていたことが窺えますし。

●すぐなれる・・・・

よって、そんな風に問題を抱え込んでしまう性格だったマチコは、ケンタが出張に出かけた後、ネズミの気配を感じても、

「ただのネズミだもんね。大丈夫、だよね。すぐ、慣れる・・・・」

と不安な気持ちを無理に押さえ込んでしまいます。

しかも、そこがマチコ視点ではなく、マチコを見上げるネズミ視点で映され、

『まるでネズミが喋っているようにも見える=マチコの心がほとんどネズミ(魔物)になりかけている』

ことが演出されていました。

更に、マチコはその夜、部屋にひしめくネズミの気配を感じていたのに、

「大丈夫、怖くない、すぐ慣れる。大丈夫、すぐ慣れる。スグナレル、ナレル、スグナレル・・・・」

と自分の気持ちを押し殺し、遂にはネズミ女になってしまいます。

「すぐ慣れる=すぐ(ネズミに)成れる」がかかった、自分を呪うような言葉を繰り返して・・・・勿論、マチコにそんなつもりはなかったのでしょうけど。

●魔とは

なので、マチコのように自分一人で抱え込むのではなく、ケンタがダメなら友達にでも電話して、ケンタが帰って来るまで泊めて貰ったりしていれば、マチコがネズミ女になることはなかったはずです。

1話感想でも書きましたが、

『(物語の)魔とは人の悪しき心の投影であり、一人では生きられない人間が他人との繋がりを断ってはいけないという戒めなのだから』

勿論、マチコからネズミが怖いと打ち明けられたのに、それを取り合わなかったケンタも含めて、そんな教訓が秘められているのだと思います。

といったところで、

闇芝居(三期) 第4話「」

に続きますw


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2016年01月25日 12:53 by 元会長
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