さて、前回フィルフィの問題を解決し、EDに出ていた全ヒロインの攻略を完了したルクス。なので今回はそのご褒美ラッシュ!
・・・・かと思ったら更にもう一人ヒロイン(切姫 夜架)が出てくるという大盤振る舞いですw
しかしEDクレジットでは夜架が、アイリやトライアド(ティルファー、ノクト、シャリス)はおろか、レリィやサニアより後ろのヘイズ皇女殿下よりも後ろと言う不遇っぷりw
物語的に夜架はまだヒロインではなく敵の鉄砲玉扱いってことなのでしょう・・・・EDの扱い的にどう見ても五人目(ルノを入れるなら六人目?w)のヒロインですけどw
まあ、そんな口実が見当たらない、物語的にも敵のボス格で、中の人の芸暦も長いヘイズは、もはやその小物っぷりのせいとしか思えない訳ですが・・・・w
といったところで、以降は本編を追っていきたいと思いますw
●復帰祝いにて
まず冒頭は、前回のオーバーリミットで重傷を負っていたルクスの復帰祝いから始まります。
ティルファー達が陽気にルクスを祝う中、アイリがリーシャ、セリス、クルルシファー、フィルフィの方をジト目で見ながら
「特にあちらの方々は誰が兄さんの世話をするかで、毎日毎日言い争っていて、とても大変でした」
と愚痴を漏らします。
そう言われバツが悪そうに目を逸らすリーシャとセリスの側で、しれっとそれを聞き流すクルルシファーとフィルフィw
そんなところにレリィもやって来て、何だかんだでもうすぐ開かれる建国記念祭の話に場が盛り上がります。
しかし、そんな中でリーシャだけは浮かない顔をしていて・・・・。
OP明けて、リーシャがルクスを建国祭に誘おうとしますが、もじもじと言葉に詰まってしまい、クルルシファーに先を越されてしまいます。
すると、それを皮切りに(シャリスに推薦された)セリスやフィルフィも次々に名乗りを上げ、一気に場の緊張が高まりますw
しかし当のルクスは
「ねぇ、みんな。なんでこんなにピリピリしてるのかなぁ・・・・」
なんて鈍感なことを言っていて、アイリが呆れ気味に
「自覚がないって性質が悪いですね」
と視聴者の意見を代弁するのでしたw
そんな折、レリィが唐突に、
「という訳で、合宿で特に頑張った子三名を、ルクス君が選んでご褒美としてデートに連れて行くってのどう?」
と言い出します。
ルクスは「どういう訳でですか!」と反発するのですが、結局はその案に押し切られてしまうのでしたw
●アイリがブラコン可愛いw
そんな訳で翌朝、デートを仕切ることになったトライアドとの待ち合わせ場所まで、アイリがルクスを案内します。
その途中、アイリはルクスに
「王都に幽閉されていた帝国の凶刃が逃亡したそうです」
(中略)
「報告では帝国を滅ぼした兄さんを狙っていると。十分注意して行動して下さいね」
と夜架への注意を促します。最後にジト目で
「くれぐれもデートにうつつを抜かしすぎて殺されないように」
と付け加え、待ち合わせ場所で待つティルファー達を顎で指しながらw
●セリスとのデート
そんなアイリが示した場所にはティルファー達と一緒にドレス姿のセリスが待っていました。
まだぎこちないながら、(ルクスの祖父のことで)ずっと負い目を感じていたルクスと話すことができるようになったセリス。
生徒達に不必要に恐れられていると悩んでいたことも、トライアドとの様子から少しずつ改善に向かっているようです。
セリスはドレス姿でルクスは執事服と、二人ともちょっと無理に着飾った姿≒無理に背伸びしようと構えてしまっていたけれど。
輝く太陽に照らされ、瑞々しい噴水の調べを聴きながら、明るく健全なお祭りデートを楽しむことができました・・・・最後に
●クルルシファーとのデート
次にティルファー達は、ルクスを全竜戦に集まった貴族達の社交場へと連れて来ます。そこではドレスを着たクルルシファーが待っていて、二人でダンスを踊ることになりました。
(二人がドレスに礼服なのもセリスの時と同様の演出です)
控え目なクルルシファーに合ったドレスが控え目可愛い!w
3話ではクルルシファーが
「貴族という人達が好きになれないから」
と言っていましたが、それでも貴族達の中で生きて行こうと前を向けたことが窺えます。
この世界の人間でなかったとしても、それでもルクスがクルルシファーのために戦ってくれたから、それが心の支えになったから・・・・。
でも、ダンスが終わり、二人でテラスに出ると、クルルシファーは
「ふふ、ルクス君のたどたどしいステップは面白かったわね」
と茶化してしまいます。沈みゆく夕日を遠くの山影に感じながら・・・・。
二人はまだ本当の恋人になった訳ではなく、心のどこかで(この世界の人間でない自分が)ルクスを振り回しているだけなのではと気後れしているクルルシファーの思いが、(他にもいくつか後述するように)このテラスのシーンを通して演出されていました。
だから、クルルシファーは
「でも彼女(アルテリーゼ=養父母がつけた監視役)を騙しきるにはまだ足りない。だから、貴方の方から私にキスをして貰えないかしら・・・・お願い。キスをするフリで構わないから」
と更なる嘘を重ねてしまいます。
そんな経緯だったとしても、ルクスからキスをしてくれた、そんなわかりきった嘘がちょっとだけ心を慰めてくれるから。
だから、クルルシファーがキスのフリをしようと唇を寄せるルクスの唇を不意に奪った時、二人の姿が夕日の逆光に沈んでいました。
反対側から映すだけで、眩い夕日に祝福された二人のキスシーンになったのに、わざわざ逆光の方から映しているのです。
でも、その反対側に、心の奥を染める輝きも確かに存在する訳で、クルルシファーの
「貴方からして貰ったのは初めてだけど、やっぱり全然感じ方が違うわね」
なんて言葉にその熱が溢れ出していました・・・・w
●フィルフィとのデート
その後、ルクスは最後のデート相手であるフィルフィとの待ち合わせ場所にやって来ます。とにかくデカい! 凄く・・・・大きいですw
ただ、フィルフィは夕日の茜と建物の影がせめぎ合う、路地の入り口に佇んでいて、クルルシファーの時より更に夜の気配が強まっています。
そんな宵の口、フィルフィはルクスを大きな教会に連れて行きました。
まだステンドグラスから射す光に力は残っていて、二人を明るく照らしています。でも、それは自然の光ではなく加工された光で、それらが届く僅かな部分を残し教会の中は濃い闇が漂っていました。
だからルクスに好きだと告げることはできたけど、アビスである負い目からかその先に進めずにいる・・・・のかな〜と思ってみたり。
ここだけルクスが制服(≒普段着)で素に近い心でいられたのはフィルフィの母性のなせる業、フィちゃんマジ聖母!・・・・と解釈できなくもありませんが・・・・。
きっとそれは恋人として踏み出そうとできていない(無理にキスとか進展を求めてない)裏返し・・・・なのだと思います。
9話感想でも書いたように、9話のラストもそんな演出が入っていましたし。
なのでフィルフィがそれでも更に一歩を踏み出せる日が来ることを祈らずにはいられません・・・・。
●リーシャと花火
ただそう考えると、この後、更に暗い夜の帳の下で、リーシャがルクスと会ってるんですよね。
ルクスが元旧帝国近衛騎士団長を成敗して問題解決した、ドリルとかでギャグ要員になっていた(笑)、一番大丈夫そうだと思っていたリーシャ様が・・・・何か一番問題を残したままっぽい感じがしてきます。
ルクスと一緒に王女、皇子に相応しい自分になれるよう頑張っていく・・・・だけでは足りなかったみたいで・・・・。
丁度花火が打ち上げられて、断続的にその光に照らされていることに希望の光を見い出したいところですが・・・・。
そんな中、リーシャは躊躇いがちに、でも精一杯、
「その、わ、わ・・・・私の! 騎士になってくれないか」
とルクスにその思いを伝えます。そして建国祭の最終日までに返事をくれと言い残し、夜道を走り去るリーシャ。
「僕にそんな資格、あるのかな・・・・」
と呟きルクスが見上げたどの花火より、リーシャは綺麗で切なく、儚げでした・・・・。
●大鐘楼の上で
その翌日、大鐘楼の上で話すルクスとアイリのところに夜架が姿を現します。(大半の人が暮らす)地上から離れた高い場所は孤独な心の演出です。
旧帝国の関係者である三人が新王国の中で孤独な存在であることが描かれていました。
そこで夜架はルクスのことを主様と呼び、ハニートラップにかかりそうになったルクスをアイリが
「兄さん、状況を考えて下さい!」
と怒ったり、慌てたルクスが
「い、いや、別に何も見てないよ」
と語るに落ちたり・・・・アイリは見てるなんて一言も言ってないのに何を見てたんですかねぇw
●修羅場w
そこでは一旦退いた夜架ですが、その夜、ルクスが風呂に入ろうとすると「お疲れの殿方を癒す(意味深)」と再び現れ、また騒動を起こすのでしたw
その後、夜架はルクスと中庭(?)を歩きながら
「これだけは今ここで誓って頂けますか。いずれはこの国を滅ぼし、アーカディア帝国を取り戻すと」
と迫りますが、ルクスはそれを拒みます。
月を覆っていた雲が夜風に流され、銀の光が現れます。ルクスと同じ、旧帝国の髪の色。
夜架につられるようにルクスが月を見上げた刹那、セリスが夜架に斬りかかり、リーシャにクルルシファー、フィルフィも次々に参戦します。
しかし夜架を倒すことはできず、夜架は思わせぶりな台詞を残し夜の闇に溶けるのでした。
その後、Cパートでヘイズが何か企んでましたが、EDのクレジット順からも(夜架に離反される)失敗フラグを積み上げているようにしか見えませんw
といったところで、
最弱無敗の神装機竜《バハムート》第11話「」
に続きますw
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