「レイジ・アゲインスト・トーフ」
「サプライズド・ドージョー」
【アニメ公式サイト様/ニコニコチャンネル様】
スペシャル・エディシヨン版は、昨年ネット配信されていたものの特別編集版です。よって、この記事はWEB版の感想をまとめ直したものであり、ネタバレ満載です、ご注意下さい。
初視聴での感想の方が宜しければ昨年の感想をご覧下さい。
WEB版5話感想
WEB版6話感想
●シガキが求めていたもの
「レイジ・アゲインスト・トーフ」では、墨絵師を目指しつつサカイエサン・トーフの工場で日銭を稼いでいたシガキを中心に物語が進みます。
でもシガキは、トーフプレス機の事故で右手を失い、その補償として右手を「安物の義手=旧式の戦闘用サイバネテッコ」にされていました。
そんな訳で冒頭、シガキは無人スシ・バーでひたすら「タマゴ=スシ」を食べています。また、シガキの義手も「金色のサイバネテッコ」でした。
「黄色≒金色は、古代エジプトやインカ帝国で王の証だった、人が本能的に富と権力を感じる色で、転じて憧れ、夢といったものの象徴です」
よって、これらは
『シガキの、墨絵師になってカチグミになりたいという、少し俗っぽい夢の暗示』
になっていました。
更に、シガキはそんなタマゴ=スシに、毒々しい緑の醤油をかけています。緑は「絡まる蔦≒絡まるしがらみ、恨み」の暗示であり、
『シガキは墨絵師として成功したいという夢に、右手を失った恨みを絡ませるように、タマゴ=スシを食べ続けていたのです』
ただ、シガキがサカイエサン・トーフを襲撃した時、金の略奪も企てていて、金色には金銭欲の暗示という意味合いも何割かは含まれていたのだと思います。
そんな折、シガキは店内で「バリキドリンクの配布」があることを聞き、その話に参加することになります。
シガキの薄汚れたサイバネテッコが、一瞬、妖しい輝きを宿します。しかし、シガキがそれに気づくことはありませんでした。
●ミッショ・ミッションw
サブタイキャッチのあと、バンディットとニンジャスレイヤーの戦いが映されます。
ここで、ニンジャスレイヤーが「ドーモ」と挨拶してもバックに「爆発=溢れ出る殺気」の演出が入りません。ニンジャスレイヤーが(ひとまず)バンディットを生け捕りにして情報を聞き出そうとしている演出になっていました。
追い詰められたバンディットは自爆してしまいます。でも、持っていた「missio」が焼け残り、ニンジャスレイヤーにソウカイヤの計画が漏れるのでした。
因みに、密書のローマ字表記は「misso」ですが、ここでは「missio」になっています。英単語「mission=任務」と密書の忍殺語版(?)「ミッショ」をかけた良い造語になっていましたw
●戦闘用サイバネテッコ
その後、シガキがドリンクの配布会場でドリンクを飲んでいると、ソウカイヤのニンジャ・ビホルダー=サンが参加者達の前に表れます。
そしてドリンクに混入していた違法薬物・ズバリアドレナリンの効果で、参加者達はビホルダーに扇動され、サカイエサン・トーフの襲撃を始めてしまいます。
勿論シガキも・・・・。だから、シガキのテッコが禍々しい巨大な戦闘用サイバネテッコだったのは、暴力に訴えてでもその恨みを晴らしたいという、我慢し続けていた本心の暗示でもありました。
●シガキの戦い
「俺の墨絵はなんと無価値で没個性であったことか!
俺はこのトーフ屋襲撃で鬼になろう。そこで見たものを、墨絵に描くのだ!」
しかし、シガキは心の中でこう叫び暴動に参加しています。だからある意味芸術に目覚めたと言えなくもありません。その何割かが、違法薬物の引き起こしたケミカル反応だったとしても・・・・。
それは他の暴徒達がフラッシュ演出で描かれる中、シガキだけが普通の作画で戦っていたことにも表れています。
1話感想で書いたように、フラッシュ演出は
『(邪悪なニンジャソウルに憑依され)精神的に未熟な戦いをしている演出』
です。
だから、シガキはズバリアドレナリンとビホルダーの扇動に流されながらも、最後の一線で踏ん張り続けていました。
シガキは、暴動に乗じて札束を手にしても、
「これで作業はお終いだ。この札束で最新のサイバネ義手を買おう。もうこんな暴力とはおさらばだ」
と独白していましたし、ビホルダーからソウカイ・ヤクザの誘いを受けると、即座に
「見逃して下さい! 私は、墨絵師を目指すしがない労働者です!」
と、土下座していました。
シガキのテッコは、後悔(クローンヤクザの緑の血)と罪(巻き込んでしまった工員の血)に塗れてしまったけれど、ニンジャに堕ちてしまったフジキド達よりは(精神的に)マシな戦いをしていたことが窺えます。
●今はまだ・・・・
ヤクザになることを拒んだシガキが、ビホルダーに殺されかけた時、ニンジャスレイヤーが乱入してきます。
そこでニンジャスレイヤーが「ドーモ」と挨拶する時、爆発の演出が入らないのも、その後の戦闘がフラッシュ演出でないのも、ビホルダーを殺さず情報を聞き出そうとしている=フジキドが(今はまだ)復讐の炎に焼かれ殺戮に走っていない演出でした。
●壊れたテッコ、そして・・・・
そんな中、シガキはビホルダーに操られ「アイエエエ!?」と悲鳴を上げながらニンジャスレイヤーと戦わされます。
そしてテッコを破壊され、ビルから投げ飛ばされてしまうシガキ。
でも、その目の中には、地面に大の字で投げ出されたシガキの遥か上空では、禍々しいニンジャスレイヤーの戦いが、墨絵師としてのシガキが求めていた「鬼」の戦う姿が、黒く、鮮やかに夜空を走り続けていました。
ニンジャスレイヤーを見るまで、墨絵師になると言いつつシガキには描くべきテーマが見えていませんでした。ズバリアドレナリンのケミカル反応で
「俺の墨絵はなんと無価値で没個性であったことか!
俺はこのトーフ屋襲撃で鬼になろう。そこで見たものを、墨絵に描くのだ!」
と答えに辿り着いた気でいましたが、所詮は化学反応が見せた紛いものの幻でした。
本物の「鬼」を見て、ニューロンの瞬きに、真のテーマを見つけた今のシガキが一番、その陳腐さを理解していたはずです。
だから、そんな「紛いものの夢の暗示=金色のサイバネテッコ」は真の「鬼」によって粉々に打ち砕かれました。世俗の垢に塗れた金銭欲も、恨みの絡まる暴力も・・・・。
なら、シガキが次に着けるテッコは何だと思いますか? そんな問いを余韻に残す、良いエピソードになっていましたw
まあネタバレすると、後にシガキが再登場した時は、同じような旧式の戦闘用テッコを着けていましたがw
でも、何も変わらなかったのではなく、墨絵に不向きな、武骨な凶器だからこそ、シガキが求めた墨絵を描くことができる、闇に焦点を当てるからこそ描ける美もある、そんな答えに辿り着いて・・・・いたらいいなw
(そんな墨絵が、フジキドの黒い復讐を描くニンジャスレイヤーの暗示にもなっているのかな〜と思ってみたり)
その時一緒に映ってたのがジェノサイド=サンですし、ポジティブなルートに入っていると信じたいところです。
●その胸は豊満であった
あと、後半の「サプライズド・ドージョー」は、環境問題やユカノ=サンの豊満さが実際スゴイ! 内容になっているので、詳細は
WEB版6話感想
をご覧下さいw
といったところで、
ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン スペシャル・エディシヨン 4話
「ベイン・オブ・サーペント/ゼン・アンド・ニンジャ」「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」
に続きますw
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