【ふらいんぐうぃっち1〜2話】植物占いなら、真琴は人騒がせなマンドレイク?w【感想・考察】


ふらいんぐうぃっち 第1話「6年振りの不思議」
ふらいんぐうぃっち 第2話「魔女への訪問者」
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1話の冒頭、木幡真琴は電車で青森の親戚の家に向かっていました。静かに揺れる吊り革の下で、膝に手を置き、身じろぎもせず。窓の外を晩冬の景色が流れていきます。

でも、窓辺でまどろむ陽射しには、微かに春の気配が混じっていました。

弘前駅に着き電車を降りる時、真琴の足元のチトがアップで映されます。まるでチトが主役のようですが、チトの方が冷静に周りを見れている=真琴が慣れない土地で浮足立っている演出です。

改札を出てからバスに乗るまでも、視点が引かれて真琴の姿が小さかったり後姿だったりしています。自分を小さく感じる、正面から自分を把握できない=不慣れな土地で不安な真琴の心が演出されていました。

でも、バスの中では遠くにそびえる綺麗な山に感嘆の声を上げたり、しかしその様子がバスの「窓=透明でも内外を区切る心の壁の暗示」越しに映されたり。

バスを降りると、道端に積もる雪を掴んで雪玉を作ってみたり、真琴を迎えに来た従兄弟の倉本圭に声をかけられ、雪玉を元の場所に戻してみたり。その時、真琴の指先がかじかんでいて、はしゃぎつつも不安で指先ががかじかんでいるような真琴の心が丁寧に演出されていました。

●部屋に表れる心

そして二人は倉本家にやって来ます。家の周りにはまだ「雪=真琴の不安な気持ち」が残っています。

一方、家の中の綺麗に片づけられた居間では、圭の妹・千夏が真琴の到着を待っていました。殺風景なほど綺麗に片づけられた部屋は、真琴を迎えるために心の整理を万全にしてきた千夏(や圭や両親)の心の演出です。

だから千夏がもう読み飽きている(であろう)雑誌を眺めていたのも、千夏が真琴を見て

「お兄ちゃんの女?」

と言ってから、圭が

「この人はお前のお母さんだ」

と言う辺りまで(っていうか真琴が仏壇にお供え物を置く辺りまで)、真琴を歓迎する茶番なのだと思いますw

まあ、千夏が真琴の顔を覚えてないのは本当かもしれませんがw

どうしてそうなるのかと言うと、真琴の部屋が対照的に荷物だらけで散らかり放題だからです。いくら覚悟を決めてやって来ていても、真琴はまだ十五歳、心を整理しきれるものではないでしょう。

まあ、千夏がいたのは居間で自分の部屋ではない=家の一員として親戚を迎えようとしている心持ちの演出なので、もし千夏の自室を映したら結構散らかっていたのだと思いますけど・・・・演出的にはw

●買い物に出かけた理由

実際、千夏は真琴のことが気になって、真琴の部屋に布団を持って行った時、部屋の前で聞き耳を立ててしまいます。そして真琴がチトと話すのを聞き、危ない人かもしれないと警戒してしまいます。

その後、三人で昼食を食べる時も、千夏は挙動不審なままでした。

だから真琴は千夏と親睦を深め、その誤解を解くために、食後、日用品を買いに行きたいと言い出して、圭がその道案内を千夏に任せたのだと思います。別に口裏を合わせたとかじゃなく、なんとなく察し合ってw

「はいー」
「あー、でもあそこ少し遠いんだよな。真琴一人じゃ辿り着けないかも」
(中略)
「じゃあ千夏に案内させるよ」

よって、真琴と圭がこんな会話をしているのに、二人の姿ではなく、千夏のお尻や顔が映されるのはサービスシーン・・・・でもありますけど(笑)、二人がどこか素直には話していない演出です。

大事な話は直接相手に会ってから、と言われるように、人は相手の姿が見えると本能的に安心感や信頼感を覚えます。だから姿を見せないのは、嘘や裏などがある演出です。

●雪とドーナツ

そんな訳で、真琴と千夏が店に向かう途中、周りにはまだ雪が残っていました。

でも、真琴がバス停で降りた時より、倉本家の外観が映された時より、雪の割合は減っています。

「私は横浜、ってところから来たんですよ」
「あ、横浜知ってる〜。東京のところでしょう?」
「あ〜、ちょっと惜しいかな〜」

更に、二人がこんな話をしながら着いた店には、もう雪が残っていませんでした。

色々な買い物を済ませ、二人が「ドーナツ≒人の輪の暗示」を買って店の外に出た時も、雪は全く映っていません。

でも、そこでドーナツを食べるのは千夏だけです。真琴にはまだ言ってない事があったから・・・・。

だから真琴は意を決して箒コーナーに来たのです、自分が魔女だと明かすために。箒を品定めする真琴の目に、一瞬その緊張が表れていました。

そしていよいよ真琴が箒で飛び上ります。

雪が覆う地面にできた、小さな雪解け水の水溜り。空を映す水面には、一枚の若葉が浮かんでいます。

世界の小さな小さな片隅だけど、そこには春の息吹が溢れています。

修行の地で初めて明かす魔女の力。不安も勿論あるけれど、春はもう来てるから、若葉で水面に漕ぎ出そう・・・・そんな真琴の気持ちが演出されていました。

その勢いで、千夏と一緒に空を飛び、圭やそのクラスメイト・石渡なおの前に降り立つ真琴。つい、親戚以外にも魔女の力を見せてしまいましたw

●真琴は天然w

そしてBパート。倉本家の周りに残っていた雪も雪解けを迎えていて、真琴の部屋もちょっとだけ綺麗になりましたw

自室で朝の身支度をしつつ、鏡で笑顔をチェックする真琴がうぃっち可愛い!w

その後、なおが教室の席で大きな欠伸をしていると、真琴が教室の窓越しに大声で挨拶してきます。

上記したように、窓は心の壁の演出であり、昨日の一件でまおがちょっと引いていること、その心の壁を真琴が天真爛漫にノックして、(マンドレイク関連で)なおが思わずびっくりすることが暗示されていました。

まあ、真琴は元々天然っぽいので、千夏のことで自信がつき、 大雑把 大胆になっているようですw

●姿を見せない演出

その後、入学式のために体育館に向かいながら、なおが「何で圭の家に?」と尋ねると、

「十五歳になったら立派な大人という認識でして、だから、独り立ちのために家を出るんです」

真琴はこう答えます。しかし、ここで真琴の姿が映されません。

「でも、私の両親は、今の時代、魔女は色々不安定だから、高校だけは出ときなさいと。ついでに親戚の家に預けとけば安心だ〜って、もう、しきたりの面影ゼロですよ〜」

何故なら真琴はこう続けていて、真琴の両親は十五歳の真琴を大人だとも独り立ちして欲しいとも思ってないからです。

「魔女は昔からのしきたりで(十五歳になったら〜)」

まあ、真琴がこういう時はちゃんと真琴の姿が映されるので、真琴としては本気でそのしきたりに従っているのでしょうけどw

因みに、真琴が東北には魔女が多いと言い、その理由を

「自然が多くて資源も豊富だし、魔術が使い易いって新人魔女に好評なんです」

と言う時も、豊かな東北の風景が映され、真琴の姿が映されません。でも、それは台詞の内容を説明する、台詞に準じた画(え)が映されているだけです。魔女のしきたりの説明に、学校の校舎を映すのとは訳が違いますw

ならどうして一般人は魔女のことを知らないの? と問うなおに、魔女のことは家族や親戚以外には秘密、と言いかけて慌てて口を押える真琴w

「止めて止めて、変なことに巻き込まないでよ」
「だだ、大丈夫です。別に罰則とかありませんから」

真琴はあたふたと答えますが、

「できるだけ秘密にしましょうってくらいです、きっと」

と続けた時は校舎が映され、ここが当てずっぽうであることが演出されていました、きっとw

・・・・真琴にはまだ、「きっと」とか最後につける汚い大人にはなって欲しくないものですw

●赤信号と雪

放課後、圭は用事があり、方向音痴の真琴を、なおが家まで連れて行くことになります。

「何だか済みません」

その帰り道で真琴がこう言う時、赤信号が二つ映されます。何を話せばいいのか、どの話題に進めばいいのかわからない、戸惑う二人の演出です。だから、二人が歩く道には、まだ少し雪が残っていました。

●真琴はマンドレイクw

そんな折、真琴は草が生い茂る空き地の中にマンドレイクの匂いを見つけます。真琴は家に送って貰うお礼にマンドレイクを採ってくると言い出します。そして、

「今から引っこ抜くんで、耳押えといて下さぁい」

と、なおに声をかけ、マンドレイクを引き抜く真琴。

引き抜くと同時に、マンドレイクは凄まじい悲鳴を上げ、なおはその声にびっくりしてしまいます。遠くで昼寝していたチトと、遠くを下校していた千夏にもその声が届きました。

まず、人知れず地中に埋まっていたマンドレイクは、一般人に知られることなく暮らしていた「魔女≒真琴」の暗示です。

でも、しきたりに従って(しきたりを口実にして?)、強い根っこを力一杯引き抜いて、一般社会に出てきました(家族、親戚以外の一般人の中で魔女として暮らすことを決意しました?)。

ただ、初めて出た地上に、(その天然・・・・天真爛漫さに)ちょっと大声を上げてしまって、なおや千夏、チトを驚かせてしまうことになる、そんな展開が暗示されていた・・・・のだと思いますw
(圭が驚かなかったのはマイペースだからと思いたいところですが、微妙に心を閉ざしている演出に見えてしまいます。まあ別に、野郎のことなんてどうでもいいんですけどw)

「毒性も強いんですけど、しっかり毒抜きすれば万能薬にもなったりして、凄く便利なんです」

なので、この説明とかも、天然でちょっとアクが強いけど、魔法で様々なことをしてくれる「魔女≒真琴」そのものだと思いますw

でも、真琴にマンドレイクを差し出されたなおは、真琴の笑顔と呻くマンドレイクを見比べて、熟考に熟考を重ねた結果、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・要らない」

と苦渋の決断を下すのでしたw

まあ、最終回までには、なおにもマンドレイクを受け取って貰える 百合 展開が来ると信じてますw

●2話ダイジェストw

なので、2話はその暗示の通り、前半では千夏が「春を運ぶ運び屋(意味深)」という不審者に驚かされたり、なおが真琴の予知夢に振り回されたり、真琴と圭が新婚みたいにイチャイチャしたり・・・・w

といったところで、

ふらいんぐうぃっち 第3話「」

に続きますw


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2016年04月21日 21:36 by 元会長
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