【マクロスΔ(デルタ)5話】ミラージュがデルタ小隊に入った理由、ハヤテも実は名門出?【感想・考察】


マクロスΔ(デルタ) 5話「月光ダンシング」
アニメ公式サイト様

さて今回、表の流れではハヤテとフレイアの月光デートといった感じなのですが・・・・二人の心情がよくわかりませんw

逆にミラージュとハヤテの絡みはかなりすっきり説明できるので、まずはそちらの話からしていきたいと思います。

●橋の見える浜辺で

ハヤテ達がラグニャンニャンで夕食をとっていると、マスコミが押し寄せフレイアを取り囲みます。そして無神経にスパイ疑惑の取材を始める記者達。

ハヤテはマスコミを振り切って、フレイアを宵闇の浜辺に連れ出します。

「ツノ、青いまんまだぞ。嘘吐くならもっと上手く吐け。強がってんのが見え見えで鬱陶しんだよ」

そこでツンデレなハヤテは、こうフレイアを励ましますが、フレイアの心を晴らすことはできません。

何故かと言うと、まず、沿岸に作られた橋が意図的に映されない演出が入っているからです。橋はその両端を繋ぐもの≒心の架け橋の暗示です。

「どうしてまた戦争なんかするんねー!」

だから、フレイアはモヤモヤした気持ちを海に叫んでしまします。でも、その叫びはハヤテとミラージュの心の端に届きました。何故なら、ここから沿岸に作られた橋が画面に映されるようになるからです。
(しかし、逆に言えば、そこまでのハヤテの励ましはフレイアの心に届いてない訳で・・・・)

そんなところにミラージュもやって来て、ミラージュの祖父母も地球人とゼントラーディ人だったと、フレイアを励まそうとします。

「で、だからどうした。とても立派な私のお爺様とお婆様のように、貴方も二つの種族の架け橋になりなさい、ってか。オメェ、それフレイアに滅茶苦茶プレッシャーかけてねぇか」
「聞いたぞ。お前の爺ちゃんと婆ちゃんって、伝説の天才エースパイロットなんだってな」

しかし、ハヤテはミラージュにこう言って、二人は口喧嘩を始めてしまいます。

意訳すると、

「お前(ミラージュ)も祖父母のプレッシャーに負けまいと強がってんのが見え見えで鬱陶しんだよ」

ってことで、同じツンデレ台詞でも(笑)、こっちはミラージュの心に届いているんですよね。橋の演出的に。

よって、ハヤテの指摘は正しくて、ミラージュも自分のそんな思いを自覚していて、だから、口では喧嘩しつつも二人の心にはちゃんと橋が架かっていました。それが宵闇に沈みかけた、月明りに踊る橋だとしても(まあ、この時点で月が出ていたのか明示されていませんが)。

太陽のような夢(祖父母のように自分もエースパイロットとして多種族との架け橋になりたい)があるからこそ、その光を反射する月光、ミラージュのコンプレックス、プレッシャーのような思いが、ツンデレな踊りを踊っていました。

よって、ハヤテの過剰とも思える反応からも、ハヤテも宇宙人のハーフとか、実は名門出とかプレッシャーになる何かを背負っているのかな〜? と思ってみたり。

「ゲロ被ったくせに」
「はぁ!? かけたのは貴方でしょう!」
「はぁ!?」

そしてツンデレな思いをぶつけ合うハヤテとミラージュw ゲロは汚い(と言うと語弊がありますが)思いを吐き出す暗示で、3話のアレはハヤテの汚い思いであると同時に、ハヤテがミラージュの代わりにその思い(祖父母へのプレッシャー)を吐き出す暗示だったようです。

一方、それを見て愛想笑いを浮かべるフレイア。ミラージュのように本心を明かせなくて、だから笑い顔をハヤテに「気持ち悪い」と言われていた(今後もしばらく言われる)んだろうな〜と思ってみたり。
(フレイアが笑うシーンに橋が映ってないですし)

●ミラージュがデルタ小隊に来た理由

なので、ミラージュが統合軍からデルタ小隊に来たのは(祖父母のように)ヴァールとの架け橋になろうとしたから、なのだと思います。

●上弦のダンシング?

その後、ハヤテとフレイアがバルキリーで月夜のデートに出かける訳ですが・・・・きっと二人ともまだ本心を明かしてません。

まず、メッサーに捕捉される直前、ハヤテは操縦桿を離し墜落しかけ、フレイアがそれに抗議の声を上げました。更に、夜のランデブーはメッサーに無理矢理中断され、二人で空を飛べたとは(物語的な意味で)言い難い構成になっています。

二人が飛ぶ時に出ていたのが、サブタイトル「月光ダンシング」を受けているとは思えない「細い上弦の月」だったのもそのためです。

「お前の歌聞きながら飛んでると、何かいい感じなんだよな。歌えよ。お前歌った方がいい」
「そやね。私、ワルキューレに残る。何が正しいんか、まだようわからんけど。でも、歌声で、銀河に元気を・・・・」

だから、二人は一見良さそうなことを言うのですが、上記のミラージュとの会話と比べると、ハヤテもフレイアも自分や相手の思いを全然把握できていません。

ハヤテ自身も理由を説明できないから「何かいい感じ」としか言えず、フレイアも「何が正しいのかわからないまま」ただ歌ってみることにした、今はそうすることしかできないから、みたいな感じです。

●月光の決意

でも、メッサーに隊を出て行けと言われたハヤテは、最後に「戦争を終わらせるために戦う」ことを決意します。

自由に空を飛びたいという太陽の思いを反射して月光の決意を宣言していました。だから、ここをこう解釈すると、上記のような感じになっちゃうんですよね・・・・w

といったところで、

マクロスΔ(デルタ) 6話「決断オーバーロード」

に続きますw


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2016年05月04日 12:40 by 元会長
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