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OP明けて、晴風のクルー達が浜辺で遊んでいます。
海のように青く澄んだ心、と言っても通じるように、「海≒水」は心を強く連想させます。海上安全整備局と合流し反乱容疑が晴れ、たるみきった心にクルー達が浸かっている演出です。
まあ、高校生が入学早々あんな目に遭ったのだから、久しぶりに羽根を伸ばしてもいいとは思いますが・・・・。
●泳ぐなら・・・・
なので、艦長の岬 明乃もセーラー服のまま海に飛び込もうとしますが、副長の宗谷ましろがそれを止めます。
遊ぶなら、他のクルーのようにちゃんと水着に着替えるべきでしょう。セーラー服を着たまま遊ぶ(艦長の役職に就いたまま、知名もえか(武蔵)を助けに行く)なんて許されません。
遊びたい(艦長が辛い)なら、ましろ達にそう打ち明ければいいのに、セーラー服のまま無理をし続けている明乃。なので、ある意味水着で遊んでいた子達より頑張っているといえば頑張っている訳ですが・・・・。
そんな無茶を繰り返してたら、ましろに諫められるのも当然で・・・・という今後の展開が暗示されていました。
●セーラー服のままで
その頃、機関長・柳原 麻侖が一人でエンジンの稼働準備をしていました。セーラー服を着て、背後に大艦長の五十六まで背負い、職務を全うする麻侖。
あと、ましろ、船医の鏑木 美波もずっとセーラー服だったので、半人前ばかりの晴風の中で、この三人は高い意識を持っていることがわかります。
(3話でパジャマだったましろは、寝起きのせいだと思っておきますw)
(砲術長・立石 志摩や、その聴取に付き合った)水雷長・西崎 芽依、ミーちゃん(ヴィルヘルミーナ・ブラウンシュヴァイク・インゲノール・フリーデブルク)のケーキを作っていた給養員の三人と、電信員・八木 鶫もセーラー服のままといえばそうなのですが、流れでそうなってしまった的なものが半分くらいはあった気がするグレーな感じですw
●ましろともえか
そして再び、甲板上で話す明乃とましろのシーンになります。
「しかし、一刻でも早く(横須賀の学校に)着いた方が」
「・・・・明石と間宮は着いたかな・・・・」
「えっ?」
「武蔵のところに・・・・」
ましろは晴風のことをずっと心配していますが、明乃の頭はもえかのことで一杯でした。
顔の上半分が見切れた明乃の横から、その顔を見つめるましろ。
1話で、明乃ともえかが
「大丈夫だよ、船は別々だけど、同じ海の上だもん」
「みけちゃん」
と話した時とほぼ同じカットです。
ましろ、もえか共に明乃が無理をしていることを察し、それを心配しているのです。今回のましろはどんどん視点が横に離れていって、どれだけ言っても明乃にましろの言葉が届かない疎外感を感じている演出が足されていますけど・・・・。
まあ、どちらにしろ(もえかに対しても)明乃は「目≒口≒心」を隠し、「弱音を自分で抱え込んでいる=(演出的に)心を閉じている」訳です。
(人は相手の姿が見えないと本能的に不信感を抱きます。目は口ほどにものを言う、との言葉があるように隠されるのが目なら尚更です)
●しろちゃんマジ大天使!
だからましろは、後ろで星座占いをしていた機関科の広田 空達に
「因みに双子座は何位だ?」
と問いかけます。
「十二位」
「特に水辺では運気が下がります」
空達がこう答えたところで、砲術員・日置 順子が水鉄砲を誤射し、ましろはずぶ濡れになってしまいます。
「ついてない・・・・」
額に張り付いた髪をかき上げボヤくましろ。
ましろは1話で、明乃のバナナを踏んで海に落ちた時も、こう言って明乃を直接責めたりはしませんでした。
運のせいにして相手を許す、しろちゃんマジ大天使! と言わざるを得ません・・・・。
1話では明乃のせいで、今回は順子のせいで、「水=心の暗示」に濡れてしまったましろ。(半人前の?)周囲のせいで、(今回)その思いを溢れさせることになる暗示でした・・・・。
●鈴と明乃
そんなこんなで、砲術長・志摩の聴取が終わり、明乃と水雷長の芽依は志摩を励ましながら甲板を歩きます。
すると、航海長の知床 鈴が物陰に隠れるように座り込んでいました。志摩と芽依はそれに気づかず保健室に向かいますが、明乃は鈴に気づきます。
明乃が声をかけると、鈴は心理テストで「真面目系クズ」という結果になったと涙目で話します。
「ブルマーを目指して船に乗ってれば、逃げ場はないから。逃げ逃げを止められると思ってたんだけど、結局、また船ごと逃げ出して・・・・っ」
「逃げるのも悪くないと思うよ。だって私達、三回も戦闘したのに無事なんだよ。それは鈴ちゃんが逃げてくれたおかげだよ。的確に状況を見極めて、上手く逃げるのは鈴ちゃんの長所じゃないかな」
でも明乃は鈴をこう励まして、初めて艦長らしいことができましたw 今回の後半、鈴が
「艦長が、岬さんが戻って来れるようにしないと!」
と、逃げずに戦うことができたのは明乃の手柄と言って良いでしょう。
・・・・なのですが、ちゃんと乗組員に気を配り、その相談に乗れたように見えますが・・・・明乃自身のことを完全に棚上げしているんですよね。
逃げるのも悪くない、と言いつつ、明乃自身は全く逃げる気がありません。2話でミーちゃんを助けに行った時も、今回武蔵に突っ込んで行く時も、(みんなに迷惑をかけないよう)自分一人になってでも目的から逃げようとはしませんでした。
なので、そんな対照的な「真面目系クズ」の二人を描いている・・・・ように見えます。まあ、個人的にはクズとは思いませんけど、(このままでは)長がつく役職ができる性格でもないんですよね・・・・。
●明乃とましろ
なので、色々あって、教官艦隊を攻撃する武蔵を見て、明乃は一人で武蔵に乗り込もうとします。
「いい加減にしろ! 毎度毎度、自分の船をほったらかして飛び出す艦長がどこの世界にいる! 海の仲間は家族じゃないのか! この船の乗組員は家族じゃないのか!? どうなんだ答えろ!
・・・・ここは、守るべき家じゃないのか?」
それを見たましろは、明乃にこう言ってくれるのですが、それでも明乃は一人、小型艇で武蔵に向かってしまうのでした・・・・。
4話感想でも書きましたけど、船にいなくていいような艦長はもう艦長じゃないんですよね。
前回は差し迫った危機がなくて、明乃を敢えて止めなくてもいいか的な、緩い諸々が重なって、ましろ(達)もそれを咎めませんでした。そんな心の隙に、本心では誰も明乃を艦長と認めていないことが透けていましたけど。
でも、武蔵が砲撃をしてくるかもしれないなんて緊急事態に、それでも今は明乃が艦長だろうと、ましろは明乃を艦長として扱ってくれたのです。
扱って、くれたのに・・・・。
まあ、1〜2話感想を書いた時から、いずれこうなるとは思ってました・・・・。
●しろちゃんマジ艦長!
「いい加減にしろ!(中略)どうなんだ答えろ!」
ただ、上記した、ましろのこの台詞が船内にも響きます。水着のまま遊んでいた、(明乃同様)この言葉を聞くべき子達のところには、ましろの言葉が届いた・・・・という演出です。
だから、ましろの指揮で晴風が明乃のフォローに回れたのは、この檄のおかげで、しろちゃんマジ大艦長! って感じになっていましたw
なので、武蔵の件が一息ついたら、明乃(達)は
「しろちゃんのお願いならなんでも聞くから!」
と、デートとか濃厚なイチャイチャとか1〜2話使って誠心誠意キャッキャウフフするべきだと思いますよ、ええw
といったところで、
ハイスクール・フリート 6話「」
に続きますw
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