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さて、二期が始まって一番謎だったのは、
『傘木 希美が吹部へ戻るための許可を"田中あすかに"求めたこと』
でした。
一期七話で、中川 夏紀が
「あの人(あすか)は去年どっちにも加担しなかった。何処までも中立。今と全く変わらず」
と言っていたので、あすかは希美が退部届を出した直後、本当に一回話しただけのはずです。
一方、一期七話で夏紀が語った、小笠原 晴香や中世古 香織の尽力を考えると、まずは晴香たちに許可を貰おうとするのが普通ではないでしょうか?
一期で葵を引き留めようとしたように、晴香たちだって希美を引き留めようとしたはずです。
なのに、何故あすかだけが特別なのか?
それは希美の本心が言葉通りではないから・・・・だと思います。
確かに去年、晴香たちは色々と尽力しましたが、(希美視点では)何の成果も出せませんでした。
そんな中で、あすかだけが希美に"一年間我慢すれば三年はいなくなる"という、あの状況では最善の解決法を示していました。
だから、希美はあすかに
『部に戻れる最善の方法を教えて欲しい、そのための手助けをして欲しい』
と暗に言っていて、あすかもそれを察し(た上で拒絶し)ているのだと思います。
ちょっと希美が狡い感じもしますが、一年前は自身の独断で先走って失敗し、あすかの言っていた通りになったのだから、自分に自信が持てなくなりあすかにすがるのも仕方のないことでしょう。
なので、一期に続き晴香や香織がホントに報われない感じです。まあ、二人に相談しても気苦労をかけるだけだろうし、これも仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・・。
あと気になるのは、あすかが希美を拒絶する理由。夏紀、優子、みぞれたちの様子を見れば、希美が戻るメリットの方が大きいように思えます。
人間関係のいざこざを疎んでいたとしても、あすかが拒み続ける限りこの煩わしい状況が続くのです。なのに感情的になって希美を拒んでいる、なんてあすかの人物像から余りにもかけ離れています。そもそも、一年前の一件で一回話しただけ(元凶は当時の三年であり、希美にかけた労力も微々たるもの)なのだから、あすかが個人的に希美を拒絶する理由がありません。
だから、一期に引き続き、あすかの人物像がホントに掴めないんですよね・・・・。
唯一の可能性としては、希美が、現状で圧倒的に孤立しているみぞれ(辛うじて優子が凄く遠回しに接触したくらいで、夏紀、希美とも、明らかにみぞれとの接触を避けています)と何かしらのしがらみがある場合ですが・・・・。
一緒に金賞を取ろうねと、二人で桜並木をキャッキャウフフして、希美がいないともう限界っぽいみぞれを見てるとそれは非常に考えにくいですし・・・・もし仮にそうだとすると、そこまで見抜いているあすかがスーパーキャラすぎて名探偵すぎだようさみちゃん、みたいなw
・・・・でも、何かしらの重大な問題がないと、希美があすかに拘る理由がなくなってしまいますし・・・・?
といったところで、あとは細かいことをいくつか。
●日向と日陰
まず、プールで緑、久美子、麗奈が揃うと、緑がジュースを買ってくると"逃げ出します"。久美子の一番は麗奈であり、緑や葉月ではないとわかっているので居心地が悪かったのでしょう。
そして久美子たちも、香織やあすかなどの先輩に出会うと、緑を口実に緑のいる自販機コーナーに逃げ出します。燦々と太陽の降り注ぐ日向から、薄暗い日陰の自販機コーナーに。
よって、日向はコミュニケーションを取ろうとしている、日陰はコミュニケーションから逃げている暗示です。
だから希美が
「二年の夏紀がサポートで一年の久美子ちゃんがコンクールメンバーなんだよね。それってどうなの?」
と言うシーンも、久美子が意を決してそれに答えるシーンも日向です。
逆に、夏紀と吉川 優子が木陰で話すのは、希美について相談したいと思いながら互いに言い出せないでいるからです。
なら、(中学では頼れる部長で、おそらく去年は誰にも弱音を言わなかった、言えなかった)希美が
「あすか先輩にね、私が戻ってもプラスにならないって言われたんだ・・・・。悪いとこがあるなら直すって言ったのになぁ・・・・何が、私何が駄目なんだろう。もう、わかんないよ」
と久美子に漏らすシーン。ここが日向なのは、それが希美にできる精一杯のコミュニケーションだったからです。
(希美が上記したような思いを籠めてあすかに頼み拒まれていると考えると、この台詞がより一層切なくなってしまいます)
一方、それに対し久美子が
「先輩、私が聞いてみます。あすか先輩に!」
と答えるシーンが日陰なのは、久美子がこの問題を一人で抱え込むつもりでいるからです。だから今回のラストで、久美子は誰にも相談することなくあすかと話すことになり、既に失敗フラグが立っているようにしか見えないというか・・・・w
●ジュースとアイス
あと、希美が久美子に弱音を吐いて泣いてしまった時、希美の持つ缶ジュースの表面に結露した水滴が流れ落ちます。水滴=涙の演出で、冷たいジュースが冷えた心の暗示なのは説明するまでもないでしょう。
すると、自販機コーナーのシーンで、緑も冷たいジュースを抱えていて、ちょっと久美子(たち)との関係が気になってしまいます。
また、自販機コーナーのシーンの最後。久美子は麗奈にアイスを買うよう頼んだまま希美を追っていきました。
よって、希美と話す間にアイスがいくらか溶けてしまったはずで、希美との会話が久美子の凍った心を溶かし始めていることが窺えます。
希美がまだ吹奏楽部員ではなかったからなのか、詳しい理由はわかりませんが、葉月や緑に対してさえまだ心の溝がある、凍った心が溶けていない久美子が、麗奈以外で初めて自分から他人に関わろうとしていることが暗示されていました。
●希美とみぞれ
あと、希美が吹部に戻りたいと思った理由。
・ずっと夢見ていた金賞をもう一度目指したい
・鎧塚みぞれとよりを戻したい!w
どっちが大きいのかな〜、とw
回想の中、希美がみぞれの手を引いて桜並木でキャッキャウフフしています。でも、去年のごたごたで、希美は自分からその手を離してしまいました。
一方で、みぞれも希美がいないと吹奏楽を続ける理由を見失っているっぽい感じですし、
みぞれ「希美が部に戻るメリットはあります。希美がいないと私もう演奏できません」
なんて展開になれば百合が捗るんだけどな〜みたいなw
といったところで、
響け!ユーフォニアム2 3話「」
に続きます。
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