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さて、冒頭は赤玉親子の対決から。
しかし二代目は赤玉に「殺す価値もない」と言い、その場を去ってしまいます。恐らく本心では戦いたくないと思っているから。
一方、二百年前、本心では息子と戦いたくないと思いつつ二代目を打ち倒したのが赤玉。今回も負けるとわかっていながら天狗らしく不遜な態度で戦いに挑もうとしています。
だから、二代目は自分が天狗ではないと言っているけど・・・・しかし、二人とも自分の生き方が本当にそれでいいのか揺らぐ思いもあって・・・・みたいな感じなのかな〜? と今のところは思っています。
●月を見上げる「人間」
次に、今回初登場でサブタイにもなっている「人間」の幻術師・天満屋。
天満屋、弁天、寿老人など作中には特殊能力を持っている(持っていそうな)キャラが複数登場しますが、「タヌキ・天狗・人間」に分類するなら「人間」枠だと、僕は思っています。その生き方が明らかにタヌキや天狗ではなく人間に見えるので。
だから、胡散臭いオヤジ・天満屋と、天狗の力を持った美女・弁天には早速共通点がありました。
それは二人とも「月=丸い角のないタヌキの生き方」を(羨んで)見上げていたことです。天満屋が夜のテラスでお洒落なカクテルを手に
「素晴らしい月だと思わないか? 今宵の月に乾杯!」
と言った時、映されたのは後ろ姿でしたけど。でも、それは嘘を言っているのではなく、敢えて気取った台詞で本心を誤魔化している演出なのだと思います。
だから、天満屋も弁天も悪ぶっている表の顔ほど悪者ではない・・・・はずです、多分w
●タヌキも月を見上げて
そして、そんなことを考えていたら、矢三郎も一緒に月を見上げる演出が入っていることに気がつきました。
「阿呆の道」を生きるしかないと指針が決まっていても、(父と比べると?)上手く阿呆な生き方ができないと、矢三郎も丸い月をじっと見上げていたのです。
今回なら、赤玉と二代目の間を阿呆に取り持つこともできず、天満屋を化かすどころか逆にしてやられ、阿呆に生きると決めていても、それを上手く実践できない、そんな矢三郎の思いが演出されていました。
だから、一期でも矢三郎は、弁天と一緒に月を見上げながら・・・・いい阿呆のつもりで弁天と魔王杉の事件を起こしたら、意図せず赤玉を失脚させることになってしまった。何とかしたいけど弁天にどんな阿呆を仕掛ければいいのかわからない、なんて思っていたのかな〜と今更ながらに思ってみたり・・・・。
といったところで、
有頂天家族2 第3話「欧羅巴の香り」
に続きますw
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