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さて、作中では今年も「五山の送り火」の季節になりました。しかし、矢三郎たちは乗る船がなく、赤玉に助けを求めます。
赤玉は、茶釜エンジンを貸してくれという矢三郎に
「良かろう。ただし、送り火見物にわしを誘うでない。決して行かんぞ」
と相変わらずツンデレ全開ですw
ただこれを、本当は誘って欲しいと解釈すると、赤玉はこれまでも多くの場合、天邪鬼なことを言っている、ということになるんですよね。
するとそのすぐ後に、赤玉がわざわざ
「奴は我が息子ではなく、天狗でもなく、二代目でもない! 如意ヶ嶽薬師坊を継ぐのは弁天である」
と言うのがとても意味深な感じです。
もし赤玉が、二代目が跡を継ぐことを誰よりも切望しているとしたら・・・・。
そう感じるのは、今回のラストが更に意味深だからです。
夜の灯りが遠い川の瀬に、弁天が座り込んでいます。杖を手にやってきた赤玉が、
「悔しいかね」
「悔しいです」
「そうか。そうであろうな・・・・」
弁天の横で、冷たい流れに腰を浸けます。
「しかし天狗も時には落ちるものだ。悔しかったら強うなれ」
・・・・。
思いが湧きだす、波立つ心、などの言葉があるように、「川=水」は心を強く連想させます。
よって、暗く冷たい夜の川は、それに腰まで浸かった弁天と赤玉(と足首まで浸かった矢三郎)の心の演出です。
信念を持ち、行動方針が決まっていても、それは川面に揺らぐ夜灯のようで、今はとても遠くに感じてしまう。
とすると・・・・。
二百年前、赤玉も二代目に負けています。
でも、二代目は自分の方が負けたのだとヨーロッパに逃げ出して、赤玉は不本意極まりない形で如意ヶ嶽薬師坊の看板を守り続けている。
だから、弁天と矢三郎は「魔王杉の事件」を起こし、赤玉が落ちぶれたと聞いた二代目が帰ってくるのを待っていた。
そして、何とか二代目と赤玉を戦わせ、二代目が跡を継ぐような展開に持っていこうとしている。
だから、ラストの矢三郎の独白は、
あの時、二代目に向かって行く弁天の横顔は、私の胸を、言い知れぬ悲しみで一杯にした。弁天は(わざと)二代目に負けるだろうと。
・・・・なんじゃないかな〜、みたいなw
まあ、あまり不確定なことをこねくり回してもアレですし、とりあえずこの辺で
有頂天家族2 第6話「有馬地獄」
に続きますw
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